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フランス映画祭2018

13年ぶりに横浜みなとみらいに帰ってきたフランス映画祭。

1993年から25年間開催され、日本初公開の映画がたくさん上映され、監督や俳優と会えるフランス映画好きにはたまらないイベントです。

パリ留学から帰ってきて映画好きになった私は、当時住んでいた大阪からみなとみらいまで夜行バスに乗って、映画祭に来ていました。

映画を見終わった後、監督や出演者から直接話しが聞けて、その後サインや握手もしてもらえたことがとてもうれしくて、「スパニッシュ・アパートメント」「世界でいちばん不幸で幸せな私」を観て、セドリック・クラピッシュ監督や若かりしマリオン・コティヤールに間近であえて、短編映画の面白さを知ったのも映画祭でした。

その後、関東に引越しフランス系の会社に勤めだしてからも、会社が映画祭のスポンサーと知るや、毎年チケットをお願いして観に行きました。会場がみなとみらいから、六本木に移った頃は、友人とオールナイトの回を観て、早朝電車が動くまで映画の感想を語りあったことを思い出します。

有楽町に移ってからティーチ・インがなくなったりしてあまり観にいかなくなっていましたが、今年、みなとみらいで開催され、久しぶりにチケットを取りました。みなとみらいとはいえ、初日のオープニング以外はワールドポーターズにあるイオンシネマでしたが、たくさんの方が足を運んでいました。

今年の団長であるナタリー・バイ出演の「モカ色の車」/「トマ」の二本立て。ちょうど、先日テレビで「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」をみて、美しい女優さんだなあと思っていた方がナタリー・バイさんで、今回舞台上に現れたとき、素敵な笑顔にドキドキしてしまいました。1999年の映画祭で「ヴィーナス・ビューティー」が上映されたときも来日されていたそうで、あれからもう20年近くたつのかと時の速さに愕然としたり。

「トマ」は実娘のローラ・スメット監督の短編映画で、実話を元にしているそうですが、親子を描く複雑な設定なのに、13分の作品とは思えないくらいゆったりと静かで、パリのアパルトマンが美しく印象的でした。「モカ色の車」はエマニュエル・ドゥヴォス主演のサスペンス仕立てで、はらはらしながらも、深い悲しみや愛情が伝わり、エヴィアンの湖畔や美しい山々が闇を抱えた人間模様を幻想的に少しやさしく映し出していました。

会場を後にしようと、I love French Cinemaのパネルの前で写真を撮っていたら、後ろから人が来てぶつかりそうに。振り返ったら、ナタリー・バイさんで、またドキドキしてしまいました。チャーミングな笑顔をパチリ。

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