AIチャットちゃんに聞いてみた
じっくり本を読みたくて、近所のおすすめカフェをAIチャットちゃんに聞いてみた。
○○周辺で落ち着くカフェを教えてください。
そのお店をネット検索してみたけど、近所にそんなお店はなかった。
チャットちゃんに詳しい情報があるか聞いてみた。
もう一度ネット検索したけど、それらしいお店はなかった。
こんにちは、○○近くのカフェ、教えてもらった住所にカフェはありませんでした。
ネットにないだけかもと、実際教えてもらった住所に行ってみた。
けど、その場所にお店もお店だった形跡もなかった。
○○2-14-○○にカフェはありませんでしたよ。
そのカフェもネット検索にでてこない。CosmeKitchen は二駅向こうの駅ビルに入っているけど、カフェはない。
そのお店も存在しなかった。
チャットちゃんはお店がないと伝えると、「残念ですね」とか「意外ですね」とか言いながら、まったく実在しないお店の名前、住所や営業時間、メニューを示し、さらに、あなたにぴったりのお店を見つけますよ!とポジティブに、どこにもないお店情報を教え続けてくれました。
これ、同じやりとりを人間としていたら、どこにもないお店を、さもあるかのように言われただけで、相手に不信感を感じちゃうと思う。AIだと思うと、まあ仕方ないかと思ってしまうのはなぜだろう?
次は実在するお店が出てくるかもと思い、懲りずにチャットちゃんに質問してしまうのは、求めている答えが出るまで、占いやおみくじを引いてしまう感覚ににているようにも感じます。
かつて、文字を言葉を集積するのは骨や青銅器、木片、皮、紙だった。その多くは、限られた身分や職業の人が、公として精査された情報を記したものだった。
インターネットの世界になり、大量の言葉がデータとなり集積された。個人的なつぶやきから、かつて機密情報と呼ばれたものまで。ネットにさえ繋がれば、誰もが発信でき、情報を得られる。そして、今、情報はニュースと呼ばれるものでも、何が真実かは誰も確信がもてない。人の数だけ真実があり、自分が信じたい情報を集め、信じているにすぎない。
AIチャットが与えてくれる言葉は、そういう情報であることを前提に、語られているのかもしれない。フェイクも含まれる。そのことが、暗黙の了解なのだろう。
もしかしたら、教えてくれた実在しないお店は、AIが考える落ち着くカフェ像なのかもしれない。もしくは、私があったらいいなぁと無意識にイメージしているお店をイメージ化してくれているのかも・・
なんだか世にも奇妙な物語みたいで、こわくなってきたので、お店情報については聞くのをやめようと思います。