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AIチャットちゃんに聞いてみた

じっくり本を読みたくて、近所のおすすめカフェをAIチャットちゃんに聞いてみた。

○○周辺で落ち着くカフェを教えてください。

チャットちゃん: ○○周辺のおすすめのカフェは、"Drip Cafe"です。店内は落ち着いた雰囲気で、広々とした空間でくつろげます。また、豆から挽いたコーヒーや、上質な紅茶などのドリンクは、味わいも良くおすすめです。ぜひ、足を運んでみてください!☕️

そのお店をネット検索してみたけど、近所にそんなお店はなかった。
チャットちゃんに詳しい情報があるか聞いてみた。

チャットちゃん: お探しのカフェが見つからなかったようで申し訳ありません。正確な住所は、○○県○○市○○2-14-○○です。お店の名前は "Drip Cafe (ドリップカフェ ○○店)" です。
営業時間は、平日11時~20時、土日祝日は10時~20時です。メニューには、コーヒーや紅茶の他にも、軽食やスイーツも充実していますよ!🍰🍪

もう一度ネット検索したけど、それらしいお店はなかった。

こんにちは、○○近くのカフェ、教えてもらった住所にカフェはありませんでした。

チャットちゃん: こんにちは!それは残念ですね。もう一度確認してみてもらえますか?もしかすると、住所の入力ミスがあったかもしれません。また、もしもう一度見つけられなかった場合は、周辺におすすめのカフェがあれば教えてもらえますか?☕️

 ネットにないだけかもと、実際教えてもらった住所に行ってみた。
けど、その場所にお店もお店だった形跡もなかった。

 ○○2-14-○○にカフェはありませんでしたよ。

チャットちゃん: そうですか、それは残念ですね。もしかすると、住所が古くなってしまったか、間違って伝えられてしまったかもしれませんね。周囲には他にもおしゃれなカフェがありますよ!例えば、○○駅近くにある「CAFÉ de COSME KITCHEN」は、美容に関するテーマを取り入れたカフェで、健康的な食事やスムージーが楽しめます🍴何か他にお探しのものがあれば、遠慮なくおっしゃってください!💁‍♀️

そのカフェもネット検索にでてこない。CosmeKitchen は二駅向こうの駅ビルに入っているけど、カフェはない。

チャットちゃん: あら、それは意外ですね。申し訳ありません。もしかしたら、私が検索した情報が古いか、もう存在しないかもしれませんね。他にも、○○駅周辺には素敵なカフェがたくさんあります。例えば、○○駅南口にある「カフェ・レストラン イシーダ」は、地元の野菜を使ったおいしい料理が評判ですよ🍴他にもおすすめのカフェがあったら、お伝えしますので、遠慮なくおっしゃってくださいね💁‍♀️

そのお店も存在しなかった。

 チャットちゃんはお店がないと伝えると、「残念ですね」とか「意外ですね」とか言いながら、まったく実在しないお店の名前、住所や営業時間、メニューを示し、さらに、あなたにぴったりのお店を見つけますよ!とポジティブに、どこにもないお店情報を教え続けてくれました。

 これ、同じやりとりを人間としていたら、どこにもないお店を、さもあるかのように言われただけで、相手に不信感を感じちゃうと思う。AIだと思うと、まあ仕方ないかと思ってしまうのはなぜだろう?

 次は実在するお店が出てくるかもと思い、懲りずにチャットちゃんに質問してしまうのは、求めている答えが出るまで、占いやおみくじを引いてしまう感覚ににているようにも感じます。

 かつて、文字を言葉を集積するのは骨や青銅器、木片、皮、紙だった。その多くは、限られた身分や職業の人が、公として精査された情報を記したものだった。
 インターネットの世界になり、大量の言葉がデータとなり集積された。個人的なつぶやきから、かつて機密情報と呼ばれたものまで。ネットにさえ繋がれば、誰もが発信でき、情報を得られる。そして、今、情報はニュースと呼ばれるものでも、何が真実かは誰も確信がもてない。人の数だけ真実があり、自分が信じたい情報を集め、信じているにすぎない。

 AIチャットが与えてくれる言葉は、そういう情報であることを前提に、語られているのかもしれない。フェイクも含まれる。そのことが、暗黙の了解なのだろう。
 もしかしたら、教えてくれた実在しないお店は、AIが考える落ち着くカフェ像なのかもしれない。もしくは、私があったらいいなぁと無意識にイメージしているお店をイメージ化してくれているのかも・・

 なんだか世にも奇妙な物語みたいで、こわくなってきたので、お店情報については聞くのをやめようと思います。

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