空の色を探して

真っ白な世界からどんどん色が増え始める。
春。
水仙やクロッカスも芽を出し始めた。
亀は冬眠からさめた。
池に金魚を戻した。

雪が溶けて土が見えてくると、土はモグラの通った道だらけ。これを見ると春をより実感する。

空を見上げると春特有の霞がかかっている。モヤッとした空の色は、年度替わりを跨ぐ人間たちの心みたいだ。




何が正しいのか。
わからないけれど。
私は私が間違っていると思う時が多い。後悔や反省の日々。
それに、怒りの感情に触れ続けているとこちらまで怒りの感情に飲み込まれる。
私はもともと他人に影響を受けやすい。でも歳を重ねるうちに、自分と他者の境界は区別できるようになったと思っていた。
でもまだまだみたいだ。

私は一日の出来事や嫌な出来事を思い出しているとき、無意識で独り言を言っている。自分で自分を罵る言葉が出るのだ。これがなんとほんとに無意識なので自分でも驚く。これは昔からあることで、一人きりで安心して脳内一人反省会をしている時によく声に出ている。お風呂が一番多いかな。一日の中で自分で自分が嫌になった出来事が何度もフラッシュバックされ、脳内リピートが止まらないのを、自分の声で止めているのかもしれない。

なんか、文章にしてみると、たいそう病んでいるかのように聞こえるかもしれないが、、、なんていうか、思考の癖の一つ、私の中で過去を過去に置いてくる儀式の一つなんだと思う。たぶんだけど。


でも、やっぱり、専門家のカウンセリングは受けてみたいなって最近良く考えるようになった。




空を見上げて、霞んだ水色を見て、12年前の3月12日はもっときれいな色だったなということを鮮明に思い出す。あのときの空の色が忘れられない。


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