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3D生成AI(Tripo)のRetopologyとBlenderのDecimateの比較検証

こんにちは。3D生成AI大好きマンです。

最近受託開発ばかりで3D触ってないので久々の投稿になりました。そろそろ個人開発もしっかりリリースしていこうと思います。

さて、AI好きならみんな知っている最強3D生成AIの「Tripo」というサービスですが、glbファイルでポリゴン数そのままでダウンロードを選ぶと、生成費用のみでダウンロードできるんですが、追加費用(10コイン)を払って、容量削減や拡張子変更を実施することもできます。

もちろん、Blenderで変換かければいいっちゃいいんですが、それぞれ特徴があったので、シンプルに比較していきます。

元画像は↑のバナー画像で、それを3D化したものを、下で比較検討しています。

Blenderでの容量削減について

元のファイルは 50万Face という、見た目は非常に綺麗だけれども「重すぎる」状態。(Tripo ver2.0の場合 ※1.4については後で)

50万Face


開いた瞬間、「これ、大量に用意するとなると、ゲームはちゃんと動くのか?」と不安になるレベルです。もちろん、このままでは実用的ではありません。そこで頼るのが、Blenderの Decimate Modifier です。

Blender Decimateの活用

Blenderで容量削減を試す場合、まずは Ratio: 0.5 あたりから削減を開始します。この値では、おおよそ50%のポリゴン数が減りますが、見た目はほぼ変わりません。しかし、これでもまだFace数は25万。これでは容量削減としては不十分です。

さらに Ratio: 0.1 に下げると、5万Face程度まで削減できますが、ここから形状が崩れ始めることが多いです。

0.1ですが、今回はまだまだ大丈夫そう


最終的に Ratio: 0.01 まで減らすと、5000Face程度にはなりますが、メッシュが割れたり穴が空いたりといった問題が発生します。修正しなければなかなか厳しい状態になるため、時間と手間が必要です。

0.01の、5000Face、結構ひび割れてはいる。
モーションつけると確実に死ぬ状態、つけなくても、、、なかなか厳しい
遠目に見るだけならいけるかも、あとは、暗がりとか

Tripoのリダクション機能について

一方で、Tripoのリダクション機能を使うと、50万Faceのモデルを 3000Face 程度まで一気に削減可能です。Decimateで同じ程度まで削減しようとすると形状がボロボロになるのに比べ、Tripoでは一定の形状を保った状態で出力されるため、 「ある程度そのまま使える」 状態になります。

とはいえ、実際に生成されたモデルを見てみると、ビジュアル的には厳しい部分も目立ちます。細部のディテールが失われ、なんかメッキがはがれている感じがします。


比較と結論

  • Blender Decimate

    • Ratio: 0.5 ⇒ 見た目は綺麗だが、容量はまだ大きい(25万Face)。

    • Ratio: 0.1 ⇒ 容量は減るが、形状が崩れ始める(5万Face)。

    • Ratio: 0.01 ⇒ 容量は激減(5000Face)が、形状崩壊や穴空きが発生。

  • Tripoリダクション(10コイン)

    • 3000Face 程度まで削減可能。

    • Decimateよりも形状は保たれるが、ビジュアル的には粗さが目立つ。

結論

「めっちゃ容量を減らしたいならTripoもアリ」 です。ただし、ビジュアル的な満足度を重視する場合は、Tripo単体では厳しいため、Blenderでの修正や他の手法との併用が必要になります。

用途によって、Blenderの自由度とTripoのスピードをうまく使い分けるのが最適解かもしれません。容量削減の目的を明確にして、どちらの方法が合っているか選択しましょう!

あ、あと形状の出力はのっそりしちゃうけど、Tripo1.4を使うと確か数万ポリで出力されるはずなので、そこから0.05ぐらいかけて使うのも割とおすすめです。

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