売り手市場に潜む沼とは?タイパのよい就活の方法について
就活生にとって売り手市場といわれる昨今、意外なことに就活生は「疲弊している」といいます。背景には、活動期間の早期化に伴うものもあるようです。Z世代である就活生は、コスパ・タイパを重視する層でもありますが、苦戦しているのは一体なぜなのでしょうか。
タイパのよい就活とは?
これらは就活で「費やした時間」とエントリーやセミナー、選考に進んだ「活動数」などを示した図です。
このデータによると、費やした時間と選考数などの活動数はどちらもやや減少傾向にあるようです。もしもここで「費やした時間は減少」「選考数などの活動数は増加」であれば「タイパが良くなっている」といえますが、現状はそうでもないようです。しかし「疲弊」の背景はそれだけではなさそうです。
【疲弊の要因?①就活開始時期の変化】
基本の就活時期についてはここ数年大きな変化はなく、
大学3年生の3月からが本格的な就活開始時期となっています。
一方で、大学1,2年生向けの就活プラットフォームなども多くあることから、実際には早期から情報収集やインターンなどに参加している現状も伺えます。
【疲弊の要因?②就活終了時期の変化】
反対に終了時期はどうでしょうか。
こちらも基本的な時期としては5月の連休前後から順次内定出しが行われ、就活を徐々に縮小させていき、夏休み前には多くの就活生が就活を完了させるケースが今も多いようではあります。
しかし、一方で企業側は採用計画値に達することがかなわず、夏以降であっても採用を継続しているというケースも少なくありません。
そういった実情に就活生側も、内定を持ちつつも「この企業で本当にいいのかな」という確証が無い場合などは、就活をなかなかキッパリと終われずに「ゆるゆると継続してしまう」というケースもあるようです。
【疲弊の要因?③情報量の変化】
言わずもがな、情報量は従来と比べて格段に多くなっています。Xで「就活_OOO」と入れればいくらでも情報が拾えます。大手企業の選考情報なども会社名に特定のキーワードを使ったりすれば、簡単に情報を得ることができてしまいます。そしてそこには正確な情報もあれば、真偽不明な情報もあります。玉石混交な情報に振り回されることでも、疲弊感は加速していきそうです。
タイパの良い就活はあるのか
一個人の意見になりますが、私は「タイパの良い就活はある」と思っています。しかしその「タイパの良さの尺度」は、100人いれば100通りである、とも思います。
究極のタイパの良さでいえば「1社のエントリーをして、その会社から内定をもらう」ということになります。でも、実際には他社と事業内容や待遇を比較したりする過程で納得感を得ることができたりするように、コスパ・タイパだけを追求していると、「納得感が得られない」という、かえって就活自体のパフォーマンスが悪い、という結果を招くことになります。
少ない期間・少ない労力で就活を行うことも、長い時間をかけて大きな労力を使う就活であっても、そこに「納得感」が伴えば「タイパが良い就活である」といえます。他者の物差しで一概に決められることではないのです。
むやみに終結を急いだり、なかなか結論を自分の中で出せなかったりすることで、結果として「なんかタイパ悪いな」「なんか疲弊しているな」という状況が生み出されているのではないでしょうか。
会社説明会は「高タイパコンテンツ」
自分の軸整理、企業選定、情報収集などなど、就活ではやらなければならないことは多岐にわたります。そんな中で各企業で行っている「会社説明会」は高タイパコンテンツだと言えるのではないでしょうか。
会社説明会では事業内容のほか、求める人物像や企業理念のような部分まで一度に説明されます。また、就活生向けの内容なので平易な表現で分かりやすく伝えてくれることがほとんどです。まずは選り好みしすぎることなく、複数の説明会にどんどん参加してみる、というのは大いにアリだと思います。
今はオンラインで説明会を開催している企業も多くありますので、実際に足を運ぶことなく気軽に、コスパ・タイパよく参加することができます。
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