第3話《ゴミ拾いが人生を変えた!?》
【お前は成功しない!?】
数年振りに会った大阪の社長。
しばらく近況報告等をした後に、社長から言われた言葉は…
「お前は3年成功しない!」
でした。
今まで、「あなたは出来る!」「あなたには才能がある。必ず成功する。」と言われたことは何度かありましたが、「成功しない!」と否定されたのは初めてだったので、衝撃的でした。
落ち込みましたが、逆にその言葉に信頼も感じました。
「3年で成功できるなら何でもしよう!」
そう決意した私に、社長は 「ご先祖様に感謝しているか?」と、仕事の成功とは全く関係のないことを聞いてきました。
何故、仕事の成功にお墓参り?
怪訝そうな顔をする私に、社長はこう話してくれました。
「今ある命は、御先祖様からの命のバトンで与えられたもの。誰一人欠けてもkanaがこの世に存在することはなかった。生かされているんや。感謝の心を持って生きるんや。」
そういうものなのか…
とにかく何でもやろうと決意した私は、まず最初にお墓参りに行き、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えました。
よく考えてみたら、お墓参りを一度もしたことがなかったし、ご先祖様に感謝をする、という考え方をしたこともありませんでした。
社長は3年かけて、私にたくさんのことを教えてくれました。
*御先祖様に感謝をする。
*人(社会)に喜ばれることをする。
*愛を与え続けろ。
*逃げずに向き合うこと。
*欠点を克服するより、長所を誰よりも伸ばせ。
*とにかく、自分が楽しむこと。
*自分の価値観を知ること。
*出来ない自分を受け入れること。
*仕事をする上で大切な順番は、人・物・お金。
*給料以上の仕事をする。
*執着を手放す。
*恨み・妬みは形を変えて自分に返ってくる。
*ないものに意識を向けるより、今あるものに感謝をする。
*人と同じじゃなくていい。個性があるから素晴らしい。
最初は生き方について。
そこから少しずつ、仕事の向き合い方やスキルについて…
ここでは書ききれない、まだまだ多くのことを学ばせて頂きました。
社長から学ばせてもらったことは、皆さんの中には「当たり前じゃない?」と思うことがいくつもある、という方もいると思いますが、私にとっては、全てが人生で一度も実践したことがないことでした。
社長が言ったように、3年は苦難の道のりで、成功という言葉とは程遠い毎日でした。
でも、言われたことを一つずつ素直に受け止め、実践していきました。
【人生が動き始める】
お墓参りをし、さらに《人(社会)に喜ばれることをする》
何をしてよいのかわからなかったので、まずはゴミ拾いから始めてみました。
今までは見て見ぬふりをしていた、道端に落ちているゴミ・吸い殻等、見つけては拾いゴミ箱へ捨てる。
ゴミ箱が近くになければ、持ち帰り捨てる。(いつでも、ゴミを回収できるよう、ビニール袋は常に持ち歩いていました。)
毎日毎日、見つけては拾い続けました。
(それは、3年経った今でも継続しています。)
さらに、《ないものに意識を向けるより、今あるものに感謝をする》こと。
布団で寝れる。毎日食事ができる。洋服を着ている…当たり前過ぎて、考えたこともなかった「今あるもの」を毎日 書き出し、感謝をしました。
そして、《執着を手放す》こと。
まずは、物への執着から手放そう、と家の中の断捨離をしました。
すると、
たったそれだけのことなのに、人生の流れが変わり始めたのです。
【新しい出会い】
詐欺師に利用されたとき、周りから友達がどんどんいなくなって、精神的な孤独感がずっとあったのですが、少しずつ新しい出会いが増えました。
友達が増え、経営者の団体にも所属し、いろんな活動をする仲間も沢山できました。
中でも、今は大親友でもある《コーチング》の先生との出会いは、大阪の社長に次ぐ、大きな変化への扉を開いてくれました。
彼女との会話を通して、傾聴やコミュニケーションの仕方も学び、どんな人とも上手に関われるようになりました。
【結婚生活の変化】
第1話でも話した通り、元の旦那さんとの関係。
スレ違いはどんどん大きくなっていたのですが、「一人で生活していくことの怖さ」「子供達のこと」等を理由に、現実と向き合うことを避けていました。
でも、避けていても何も解決しない。ということで《逃げずに向き合う》ということを始めたのです。
社長と親友のアドバイスをもらいながら、旦那、子供達、今の生活、今後の生活、全てから逃げずに向き合い続けていきました。
そこから、初めて心に生まれてきた旦那さんへの感謝。
結婚生活22年で一度も感じたことがなかった感覚で、私自身が驚きました。
感謝の気持ちも伝えた上で、旦那さんと話し合い、子供達と話し合い、やはり「離婚」をする選択を一緒に決めました。
【和装美容業での変化】
起業したばかりの頃は、月に数件しか仕事の依頼がなかったのですが、一件一件の仕事を大事に誠心誠意 務めていきました。
そこから、少しずつ紹介をいただけるようになり、自分で生活をしていけるくらいの収入を得られるようになっていきました。
地元では知らない人がいない程の有名な方の着付けもさせていただいたり、地元で100年続く美容室の社長にも認められ、仕事を手伝わせてもらうようにもなりました。
さらに、拍車をかけたのが『SNS』
アナログ世代の私にとってSNSって何?という状態でしたが、その社長は、SNSの集客のコツをわかりやすく教えてくれました。
Facebookを少しやっている程度だった私が、その学びのおかげで、SNSを通して美容の仕事の依頼が増え続けていったのです。
これは、本当に驚きでした。
【一番なりたかった自分になれた瞬間】
私が一番怖かったけど、一番なりたかった自分。
それは、子供の頃から我慢していた、自分を表現すること。
ある日、友達から「ミセスコンテスト」の出場依頼の話がありました。
でも、人の評価を気にして、自分を表現することが怖かった私は、断り続けていました。
でも、私がやろうとしている「和装美容家」としての目標や「女性をサポートする事業」を展開していく上で、自分を表現することを怖がり、逃げていては、先に進むことができない。
思いきってチャレンジすることを決意しました。
決意した日から、恐怖で眠れない日々を過ごしたり、情緒不安定になり突然泣いたり、自分の心の弱さとの葛藤の毎日を過ごしました。
その時も社長からの《とにかく自分が楽しむこと》《人と同じじゃなくていい。個性があるから素晴らしい》という教えと、コーチの親友の《これを越えたら一気に人生が変わるよ!》の言葉に支えられ迎えたコンテスト当日。
30人の出場者が全員ドレスの中、コンテストでは異例の「着物とブーツのアレンジコーデ」で挑み、30秒のスピーチに思いを込め、自分を表現することを心から楽しみました。
結果は、
見事《優勝》!
発表の時の驚きと、会場に駆けつけてくれた仲間からの歓声、涙は、今でも忘れることはありません。
【3年が過ぎて】
社長の教えから3年。
人生の流れを変えるということは、もっと大きな、大変なことをしなければならない、と思っていた私にとって、この3年の間にやったことは「こんなことでいいの?」という、日常的なことばかりでした。
そして、一つ一つ行動を変えていくことで、人生の流れが変わり始めていきました。
愛は誰かに与えてもらうもの、と思っていた私が、愛を自分から与えることを知り、与え続けることにより、より愛が大きくなっていくことも知りました。
今では、自由に、自分らしく、自分の人生を心から楽しんで生きています。
大嫌いだった自分のことも、今では大好きになりました。
仕事も順調で、着物の世界でやりたいことも増えました。
今は、いつか自分のコーディネートした着物のショーを開きたいと計画中です。
大好きな自分のことを、大好きだと言ってくれる仲間と笑顔でいられること。
これが私にとっての「幸せ」の定義です。
【自分を変えたいと思ってる皆様へ】
今回のお話しが何か参考になれば幸いです。
どん底人生から大きく変わっていく中で、私が学び、実践してきたことは特別なことではありませんでした。
「ゴミ拾い」や「お墓参り」「断捨離」等、日常のちょっとした行動を変えるだけで、人生が変わり始めたのです。
私が実践したことは、まだまだあります。
ご興味がある方は、公式ライン@に登録してくださいね!(無料です) ↓↓↓
====【他の記事を読む】====
■第1話 《どん底の人生》
■第2話 《人生最悪の出来事》
■第3話 《ゴミ拾いが人生を変えた!?》
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?