おじさんのかさ(小学校低学年男児に読み聞かせた絵本を紹介)No.149
佐野洋子(著) 講談社
雨が降っても傘をささないおじさんのお話。
おじさんはりっぱな傘を持っています。傘を持って出かけて、雨が降っても傘をさしません。だって傘が濡れるから。
お気に入りの物を持っているのに、使うタイミングで使わない人って、まるで子供と同じだなと読み聞かせていて思いました。だからこそ、子供も話に惹きつけられるのかしら?
でも、そんなおじさんにも心境の変化が現れ、とうとう傘をさしてみようと思い始めます。おじさんの気持ちの変化のきっかけは些細な事ですが、おじさんの何かを突き動かします。さてそれは一体何か、というのがこのお話の肝になっています。
雨の日が続くと、何もかも濡れてしまうので嫌な気分にもなるのですが、雨の日だからこそお気に入りの傘をさしたり、長靴を履いたりして気持ちを切り替えて楽しく過ごしたいですね。
我が子は雨の日が嫌いです。それは、お気に入りの靴が濡れるから。なんだか我が家にもこのおじさんの様な人がいるみたいですね(笑)。