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こぎつねコンとこだぬきポン(小学校低学年男子に読み聞かせた本を紹介)No.185
松野正子(著) 童心社
キツネとタヌキという組み合わせは
・犬猿の仲みたいに仲が悪い
・どちらも化ける
・キツネが性格が悪く描かれ、タヌキはおっとりな性格で描かれる
印象がとてもあります。
犬猿の仲なのも、お互い化けあってお互いにイタズラするイメージから来ています。
こぎつねコンとこだぬきポン、どちらも子供のキツネとタヌキです。ある日、山でお互いの姿を見、お互いに踊ったり歌ったりして遊びます。
ところがどちらの親もお互いを敵対視しています。昔、お互いの家族が酷い目にあっていたのです。子供の行動に危機感を覚えたお互いの親はそれぞれ、化ける事を教えようとします。色々な物に化ける事に夢中になる2匹、やがてお互いの事を忘れたように練習するようになります。
ある日、嵐がやって来て通り過ぎます。するとコンとポンの間を隔てていた川に木が倒れ、橋がかかったような状態になっていました。
二匹はそこでお互いに化け合って遊びますが、急にそれぞれの家に帰らなくてはならなくなり、コンがポンの家に、ポンがコンの家に帰る事になりますが…というお話です。
低学年向けにしては文字数が多いなと感じる一冊ですが、第24回青少年読書感想文の低学年向け課題図書になっています。1978年当時は低学年でもこの程度の文字数は読めたのかな?と思いました。
学校の教科書の内容が薄くなったり厚くなったり、時代によって変わって来ていますので、過去の教科書に掲載された内容等を見ながら本を選びたいなと考えています。
この本ではないのですが、このお話が入った本が他にもあり、それには「いのししイノコ」と「まめたとまめきちの話」というお話が入っていました。そちらもとても良いお話でしたので、図書館等で借りられる際は、実際に読んでみて選ばれても良いと思います。