はじめに。
今季(2024-2025シーズン)。厳密には「10月3日木曜日」に既に開幕になってますが、ほとんどの球団では「10月5日土曜日」に開幕になります。
自分がこうしてBリーグの生観戦をさせて頂くようになったのが、「2020年2月」、コロナ危機の突入の直前です。そう、「河村勇輝」の高校3年生のウインターカップにとても感動したのがきっかけでした(もともとNBAはその時点で、12年ほど観ていた感じですけど)。
で、こうしてnoteを執筆させて頂くようになったのが、「2022年2月」。生観戦の頻度もこのときを機に一気に増加傾向になり、いまで2年8か月、生観戦の本格化という意味でからだと、今季で4年目になります。
日本のバスケ界は、「2026年秋」に「新B1(「Bプレミア」「B革新」)」の開幕という、新たなるステージの突入が決定してます。
この構想の当初は、「絵に描いた餅」「できるはずがない」と、冷ややかな声がむしろ多かった感覚があります。ですけど、「2022-2023」、「河村勇輝の登場」と、「スラムダンクの映画の公開」が同時に起こるという「豪運」から、いわば「すべてがうまくいった」といってよい流れになり、バスケットボールの社会的地位は、この2年で一気に向上になりました。
9月末に、佐々木クリスさんの著書『Bリーグ超解説』を購入させて頂きましたけど、そう、Bリーグの生観戦で強く感じてるのが、
「この直近の2年で、観客数が一気に増えたこと」
「『子ども』『若い女性』のファンが確実に増加傾向にあって、しかもこの一定数がコアファンになってること」
です。
この2年で、バスケットボールの社会的地位が一気に上がった。
地上波やBSで満足に放送されている訳ではないにもかかわらず、です。
(尤も配信である「バスケットLIVE」は、月額換算がおよそ600円程度。安価で配信観戦できることも、大きなプラスの1つであると想像です。
ですけど、でも、バスケットボールのファン数の増加は、なぜ起きてるのか。「河村勇輝」「スラムダンク」「代表の輝き」、これらも勿論大きな理由の1つではあると思いますけど、それだけではないと感じてるのです。
いま、「7つの理由」を挙げさせて頂きましたけど、「日本におけるバスケットボール」って、きっかけさえあれば「ポーン」と一気に注目度が上がる潜在的な要素があった訳です。これに加えて、「完全プロ化」から数年が経過したことで、「旧実業団的な閉鎖性」がほぼ取り払われたことも、恐らく大きいと自分は感じてます。
「いつか機会があれば」と潜在的に感じていた中で、「河村勇輝」という、「競技の枠を超えた、スーパースター」の登場。それも、技術的にすごいだけではなくて、「人間として共感できる要素」を併せ持っていることが、特に大きかったのでは?と自分は感じてます。
そう、「身体の小ささ」(公称172cmは、野球でも小さい部類になります)、「理知的な頭脳」、「とても誠実」、「自分自身に厳しい」。
そう、子どもや若い世代から見ると、「こんな人間になりたいな」という要素(資質能力)をいくつも併せ持っているのです。
それでいて、河村を取り囲むライバル。
「比江島」(オーバー30にして全盛期に突入した、日本人no.1スコアラー。それでいて「究極のシャイ」だったりする)
「富樫」(圧倒的なクラッチ能力。パス能力も高いけど、167cmの低身長ながら、高い決定力と勝負強さを持つ。弁舌にも優れる)
「齋藤」(代表では河村、富樫の壁に阻まれてるが、バスケIQに優れる「小さな天才」。パス、3P、フローターの攻撃面は勿論、守備意識も◎)
それと、選手ではなくてチームですけど、「A東京」という「絶対的なラスボス」、というか「日本バスケ界の読売巨人軍」。この「絶対に勝利しなければ、優勝はあり得ない」といえる存在がいることも、「物語性」をより高めているように、自分は映るのです。
ですけど、先日(9月6日)のnote記事で言及させて頂いたように、今季のBリーグは、人気の向上の最大の原動力になった「河村勇輝」が、NBA挑戦のために、Bリーグを去りました(「全盛期の能力値である間にBリーグ帰還であって欲しい[例えば、2030年頃とか。この場合で「6年間、29歳のとき」の計算になります]」と思っていますが、そう、「簡単にBリーグに帰還になって欲しくない」とも正直感じてます)。
その一方で、社会的に言えば河村ほどではないかもですけど、「日本バスケ界の『生ける伝説』」である「渡邊雄太」が「Bリーグ帰還」を決断しました(今季から千葉Jに入団)。これをも含めて、今季のBリーグは「『ポスト河村勇輝』の時代の突入の1年目」になります。
河村が去っても、この2年で積み上げられた「バスケットボール人気」は、少なくともある程度は根付く、が自分の読みです。
ですけど、そう、今季のBリーグは、「『ポスト河村勇輝』になり得る、『新たなるフラッグシップ』を見出す年」であり、もう1つは「『ポスト比江島慎』になり得る、『nextスコアラー』を見出す年」でもある。
自分は正直、そう感じています。
「新たなるフラッグシップ」の意味では、自分は9月6日のnoteで、「齋藤拓実(名古屋D)」を挙げさせて頂きました。というか、齋藤はいままで「あまりにも過小評価されてきてる」と。能力が高いことは、直近の3年で「数字の面では」証明されているはず。だからこそ今季は、「CSファイナル」「優勝」という目に見えるチーム成績もですし、それと齋藤って、直近の2年では、日本人選手では「河村に次ぐ、no.2のパス能力」を示し続けてきてますので、「アシスト王」に輝く齋藤を観たい!も、正直な本音です。
問題はむしろ「nextスコアラー」であって、比江島は確かに年齢面では、いつ衰えが来ても驚かない感じですけど(34歳)、「21-22から現在」と、つまり「31歳のときから、真の全盛期に突入」してるんですよね。
それに今季は、(はっきりと公式発表されてる訳ではないですが、)優勝に輝いた2022年オフに結んだといわれてる「長期大型契約の、最終年」といわれてます。比江島の場合、「『生涯宇都宮』を示す発言を、何回か繰り返してる」感じになってますので、来オフで現行契約が切れても、宇都宮を退団することはもはや想像しづらいと読んでますけど(これは、比江島の「宇都宮が『第2の故郷』になったという愛着」もですし、故郷は福岡ですけど、九州の球団である佐賀・長崎が、比江島の移籍入団を実現させるほどの資金力やサポートキャスト[周りのロールプレイヤーの選手]を確保できるとは思えないこと、そもそも比江島が現行の長期大型契約で「1億円に到達してる」といわれてること、といった事情があります)、でも、「長期大型契約の最終年」ということで、「1億円選手に自分は適任であることを改めて証明したい」「自分はまだまだ衰えてない」を示す意味で、今季への想いはとても強いだろうと想像なんですよね。
で、このnoteの読者ならば理解して頂けるかなですけど、自分は、河村に次いで、比江島が「二推しの選手」なんですよ。比江島が大好きですので、比江島には「若手・中堅の壁」であって欲しいが本音としてあります。というか現実論として、「フィニッシュに持っていくレパートリーの多さ」もですし(「引き出しの量」は勿論、その「1つ1つの質」をも併せ持ってる意味でも。「比江島ステップ」という言葉のように、ドライブ・リングアタックが代名詞ですけど、21-22以降は3Pでも「日本人でトップレベル」の感じですし。しかもやや課題感があったFTも、ここ2年は「75%程度」で安定できるようになってますし)、比江島のより本質的なすごさって、「スコアラーでもあり、ハンドラーでもある。パス技術も高いレベルにある」ことなんですよね。
実際、21-22からは、「比江島の偽PG」の機会が、年々顕著になってきてます。そしてPGとしても、普通に良質の感じなんですよね。そのうえ、21-22以降は、守備力も年々すごみを増してきていると。
誰が「nextスコアラー」になり得るのか、自分は現時点では
「岡田(京都)」「今村(名古屋D)」「西田(三河)」、
この3人に特に注目しています。年齢もそれぞれ「26歳」「28歳」「25歳」で、3人共に「全盛期にこれから突入になる」。
しかも3人共に、「スコアラーでもハンドラーでもある」ことも、昨季に証明できてます(特に岡田は、昨季から所属球団で「スコアリング型の正PG」として躍動できてる。ややA/TOにやや難があることは、今期以降の課題といえますが、これは伸びしろともいえます)。
この中でも特に、自分は「岡田」に注目していることは、9月6日のnoteで言及してます。岡田は「nextスコアラー」の意味でも、「nextコンボガード」の意味でも、今季のBリーグの要注目ファクターといえるのでは?と。
と申しますのも、いま、「nextコンボガード」と述べて、これは
「テーブス(A東京、26歳)」「佐々木(三遠、28歳)」
がいます。しかも岡田を含めたこの3人は、「いま20歳代であり、しかも180cm超えである」ことです。
特に佐々木は、「バスケIQの塊」といえるほどに、「相手だととても手ごわい、でも味方だととても心強い」存在といえます。この佐々木の想像以上の成長や存在が、三遠の想像以上の躍進とリンクしている感じですけど(再建を開始したタイミングが同じである「三遠」と「京都」が、昨季の1年でこれほどの大きな差が生じるとは、どれほどの人間が想像できただろうか?の感じです)。
佐々木やテーブスも、勿論、能力の高い選手です。ですけど、自分は岡田に「ロマン」を感じてるんですよね。岡田が持っている潜在能力を完全開花できたとき、京都が「叶えたい景色」へと届く大きな原動力になることもですし、「スコアラーでもコンボガードでも、とても良質」という、日本代表の選手編成の面でも、岡田が「ポスト比江島」「コンボガード兼務」に収まれば、「ベストシナリオ」といえると自分は感じているのです。
岡田もですし、齋藤に期待するのも、これから日本代表は、原則国内組で試合に臨むときは、つまり「河村、富樫の不在」で臨むことを意味しているんですよね。そうすると、それでいて「コートビジョンに優れる、絶対的な正PG」がいないと、勝負にならないと。
これを明確に満たしているといえる1番手は、「齋藤に他ならない」と感じてますし、齋藤は「守備意識の高さ」にも優れてますので、「より自分たちで主導権を握れるバスケの具現化」にもなり得ると映るのです。
ですけど、そう、自分は齋藤や岡田にとても期待している、もっとできると信じて疑わない感じです、でも、「持っている潜在能力が完全開花できれば」の意味でだと、「テーブス」にもとても注目してます。
自分の好きな言葉に「現状に満足しない」がありますけど、この言葉が最も「すとんと落ちる」のが、テーブスなんですよね。そう、A東京は確かに「スーパーチーム」ですし、周りの選手の能力もとても高い(特に守備意識は「A東京を上回るといえる球団があるだろうか?」と映ってます)、ですけど、A東京が「叶えたい景色」に到達できるには、「テーブスの完全開花」なくしては叶わない、と思ってます。
パス能力、守備能力は、もうわかっている。だからこそ、「勝負どころを仕留められる存在」に、「違いを生み出せる存在」になる意味でも、「より自らリングに向かう姿勢」を、今季のテーブスには期待したいのです、それができる存在と自分は信じているから、の意味でもと。
いずれにせよ、今季。Bリーグとしては「新B1まで『あと2年』、でも今季は『ポスト河村勇輝』をはじめ、『新世代の成長』を求めたい、いわば『新たなるステージの1年』」といえます。
で、自分にとっては、「最大の勝負の1年」と位置付けています。そう、今季の自分のテーマは「魂を最大級に燃やしたい」「後悔したくない」と。
今季、まずは京都の「開幕からの本拠地4連戦」を、すべて生観戦の構想です。昨季はとても悔しい1年に終わった。「17勝、勝率.283」は、自分ははっきりと「赤点」であると感じてます。
ですけど今オフは、意欲的な補強に成功できた感じがあります。しかも、後述でより深く言及させて頂きますけど、今季の西地区は「名古屋Dが中地区に回った」「西地区の有力球団は、いずれも何らかの不安要素がある」。
そう、「今季の京都って、位置付け的には、昨季の三遠と相通ずる」感じがあるのです。今季は昨季と異なり、「何人かのコアメンバーを確立できつつある」ことを含めて。
そう、今季の自分、「最高に素敵な1年に、絶対にするんだ!」と。
たとえどのような結末であろうとも、存分に楽しむ!と心に決めている。
そしてその上で、より素敵な景色が叶うことを信じて。
これが、いまの自分の正直な想いです。
なぜ、「順位予想」は「ほとんど当たらない」のか。
開幕直前の、いわば「恒例行事」。
このnote記事もそうですけど、いわゆる「順位予想」あるいは「パワーランキング」。
実は、リンク添付(1.02 Weekly Reportさん。野球の「DELTA」さんのことです)のnote記事にもあるように、「順位予想」「パワーランキング」は、
そう、「完璧に的中できる」かはともかく、「だいたい、この順位ゾーンになるだろう」という意味では、「NBA」「MLB」は、だいたい当たるのです(尤も、シーズン途中での「トレードデッドライン」でがらりと勢力図が変化することがしばしばであることも特徴であり、この「トレードデッドライン」のダイナミズムは、特にBリーグが「新B1の導入時」には取り入れられて欲しいことと感じてますけど!)。
これはなぜかというと、「上位と下位との戦力差が、ある程度は読めるから」「何人かのスーパースターは、その存在自体が『違い』になり、そのスーパースターを擁している球団は『まずほとんど大崩れしない』から」です。「『ビッグ3』『スーパーデュオ』が誰であり、『ロールプレイヤー』が誰であるかのチームづくりがより明確であるから」もあります。
これに対して、「Bリーグ」「NPB」は、「上位と下位との戦力差が、NBA・MLBほど大きくはない」「『再建モード』という位置付けの球団自体がほとんどない(NPBに至っては、金本知憲監督時代の阪神[2016年~2018年]が、「再建モード」を明確にした最初の球団であったともいわれてます)」こと。それに「『ビッグ3』『スーパーデュオ』という概念自体も、多くの球団で不明確である(実際、2021年以降の島根のチームづくりは、Bリーグではしばしば「異質」扱いされてますし)」「負傷者、衰え、Xファクター(若手・中堅の想像外の急激な成長)をほとんど考慮しない(野球の横浜DeNAが特に典型。主力のほぼ全員が健康体であれば「ほぼ毎年のように、優勝争いの予想」であるが、実際は「負傷者の続出で一気に失速」が半ば常態化している。また、昨季の横浜BCのように「スコットの急激な衰え」を想像できた人間が、果たしてどれほどいただろうか?と)」。
かくいう自分自身。いわゆる「パワーランキング」、当てに行っている訳ではない、あくまでも目安的な位置付けの感じですけど、でも、
しかもBリーグの場合、「トレードデッドライン」が「ほぼ有名無実化」の現況であることもあって、開幕直後に選手構成の「弱点が明確に表出」になっても、特に日本人選手は「最後まで補強できないまま」をほぼ意味している。この現況・このシステムってどうなの?おかしくない?と自分は正直感じていて、「トレードデッドラインを機能できるシステム」をどうすれば具現化できるのか?と正直感じてますけど、これは恐らく「新B1の実現を待つ、これに恐らく尽きるのだろう」が自分の読みです。
ここから、今季のBリーグの「全体展望」、その後に「地区別での『パワーランキング』」をそれぞれ綴らせて頂きます。
ですけど、そう、今季を考えるにあたり、「不確定要素」が3つほどあると自分は感じてるんですよね。
そう、いま挙げた3つのことに加えて、「ワイルドカードの2枠」がどうなるのかも、重要なポイントです。
(個人的には、「プレーイン制度の導入」を強く希望の想いですけど、これも「新B1の導入を待つ」感じになるのかな…、と想像です。現行制度だと、恐らく「36勝程度(勝率.600)」がクリアラインになる、でも「自分たちも努力すれば手が届くかものライン」って、「33勝程度(勝率.550)」であると想像なんですよね。
そう、「プレーイン制度のない現行制度」は、「全体バランス」という意味で、制度的な欠陥がないとはいえないのでは?と自分は感じてます。)
恐らく、1枠目は中地区の球団になる可能性が高いでしょう。問題は2枠目です。
確かに今季は、中地区のレベルがとても高いです。ですけど、楽といえる球団がない(戦力値的には、FE名古屋が少し劣ると映るけど、直近2年は「どうせドアマット球団でしょう?」の前評判から、「そう簡単には勝たせてもらえないぞのチームづくり」をしっかりつくってきてるんですよね)、そう考えると、「『つぶし合い』により、思ったほどに勝利数が積み上がらない可能性が、充分にあり得る」んですよね。
これに対してです。特に東地区。「3強」(千葉J、群馬、宇都宮)及び「1中」(秋田)と「4弱」(越谷、北海道、仙台、茨城)との間に、「明らかな戦力差」を感じます。そう、「4弱から、どれほど取りこぼさないか」といってもよいほどの戦力差が。
裏を返せば、「勝利数を積み上げやすい構造」が潜在的にあるといってもよい。自分は正直、ワイルドカードの2枠目が東地区に回る可能性は、「結構それなりにはあるのでは?」と読んでるんですよね。
勿論、西地区の3位球団が、ワイルドカードの2枠目を叶える可能性も、少なからずあるかなです。ただ、「3強」(島根、広島、琉球)がそれぞれに「小さくない不安要素」を抱えている(特に広島、琉球)こと、しかも「広島、琉球」は、「EASLとの両立という過密日程との戦い」もあります。
それでいて、「弱」と位置付け得る球団は、「滋賀の1球団」しかないのです。そう、「京都、佐賀、大阪、長崎」で「4中」を形成してると。
「中」といえる球団が4つもあると、3強の勝利数は、意外と積み上がらないかもしれませんし、あるいは、3強に風穴を開けるXファクターの球団が出るかもしれない、それこそ昨季の三遠のように。後述で言及させて頂きますけど、自分は、「流れに乗れれば」の注釈付きではあるけど、昨季の三遠の要になり得る潜在能力を持つ球団はあると、正直読んでいます。
ですけど、西地区の3位球団と、東地区の3位球団を天秤にかけると、「地区内での力関係」や「その球団の机上での戦力値」、「Xファクターの出現可能性」とかを総合すると、東地区の3位球団がやや有利かな、が現時点での自分の読みです。
これが、2枠目が西地区に回ることがあるとすれば、はっきりここで述べますが、「宇都宮が『年齢構成の高齢化』がついに限界になったとき」、これになるだろうと読んでるのです。
確かに、机上の選手名だけを考えると、宇都宮が群馬よりも有力選手が何人も並ぶ感覚がありますし、「帰化枠/アジア枠」の質でいえば、宇都宮がより上回ってます(というか、群馬の帰化枠のパーカーは、いつ一気に衰えても驚かない感じではある)。
確かに、宇都宮のチームケミストリーは、A東京と双璧といえるほどに調和がとれています。半崩壊に陥っていた「22-23」のときでさえ、「崩壊に陥らなかった」のは、「逆境のときでも、自分たちに何ができるか、何をするべきか」の共有ができていたからでしょう。
ですけど裏を返せば、2年前に半崩壊した前歴がある、そのときから単純に2年の高齢化になっている訳です(しかも「アラウンド35」がずらりと並ぶ。高齢化がついに限界に達して失速したのは、直近2年の川崎がそうであった)。これは正直、無視できないのでは?と自分は読んでるんですよね。
高齢化が限界に達しても、「勝率.550(33勝)を下回る」は、さすがに想像しづらいと思ってます、そもそも宇都宮は「まずは守備ありき」の球団ですから。ですけど、「宇都宮の高齢化」は、今季のBリーグの「無視できない、裏の重要ポイント」と自分は感じてるんですよね。
これは、琉球にもいえます。琉球も、クーリーが健在である限りは、「勝率.550(33勝)を下回る」ことは、ほとんど想像しづらいです。クーリーは「異次元のパワー」「秀逸なポジショニング」というわかりやすい持ち味を持っていることをも考えると、昨季のスコットのような「急激な衰えの発症」は、考えづらいでしょう(それどころか、「最短で今季途中に帰化が叶う」ことは、なおさらプレーの質を高める一助になり得ると読んでます)。
ですけど、日本人選手で明確に違いを生み出せるのが、岸本・松脇くらいしかいません(その上、質量共に落ちている。特に「今村の穴」は明らかに無視できない)。それに、クーリーと、帰化枠のカークは、「3Pがないので、プレーエリアの重複リスク」があります(実際、昨季は「カークとクーリーの同時起用」は、ほとんどしないように留意されてた感じです)。
しかも、「EASLとの過密日程」「日本人エースにして正PGの岸本が34歳」、これも明確に逆風の要素と考えざるを得ません。
そう考えると、宇都宮と同様に、琉球も「西地区の中心球団の座としての終焉」は、少なからずあり得るのでは?と自分は読んでいます。
全体展望。
今回、「全体展望」及び「地区別の展望」を綴らせて頂くにあたって、参考資料とさせて頂くのが、「NBA Sporting News」さんの「NBAパワーランキング」の記事です。
そう、明確な順位予想の形はしません、ですけど「パワーランキング」は、「順位予想ほどではないけど、およその目安を示すには適している」といえますからと。
では、自分なりの「全体展望」をさせて頂きます。「こういう解釈もあるんだ」という感じで読み進めて頂けると、とても嬉しいです。
以上が、「全体展望」になります。全24球団を、「4つのゾーン」に分類させて頂きましたけど、3つの地区のいずれも、「CSストレートインの圏内」である「2位にどこが入るか」は、「読みづらい」が現時点での正直な解釈です。
そして、後述での地区別の展望でも恐らく言及させて頂くかなですけど、「成績的な振れ幅が特に大きい」と読んでるのが、「京都」です。それと、ティア2に入れてますけど、「横浜BC」もそうといえるでしょう。
この2球団は、流れや展開を味方につけられれば「33勝~36勝ライン」は少なからず現実圏にできる潜在能力を持っている。ただ、この2球団は「負け癖に苦しみ続けられてきた負の歴史の球団」でもあるのですけど、課題の克服に想像以上に苦しむになると、「24勝ラインを下回る」可能性も少なからずあるかも、の感じとも映ってます(尤も京都は、昨季の「17勝」という「赤点ラインの勝利数」からは、さすがに一定数は上積みできるはずである、と読んでいますが)。
CSを、上述のように読むのは、「A東京」の「完成度の高さ」「今季への切実さ」「勝利への執念」「勝者のメンタリティー」を総合的に考慮してです。というか、A東京の「要塞」を崩せる球団がどれほどあるのか、と自分は正直感じてます。「要塞」が崩れるとすれば、特に「ロシターが欠場に追い込まれたとき」。裏を返せば、「ロシターが健康体ならば、A東京は高確率でファイナル出場になるのでは、そして優勝の最有力だろう」が自分の読みです。
心情的には、実は「島根に優勝の景色を観て欲しい」と感じてます。島根も、特にニック・ケイはいつ母国復帰を決断しても驚かない感じですから(32歳。島根を本人も家族もとても気に入ってることは存じていますが、恐らく「長くても、あと2年程度?」と自分は読んでいます)。
「ニック・ケイの存在なくして、島根の優勝なし」(というか、ニック・ケイは「Bリーグ史上の最高外国人の1人」と自分は感じてますので。
それと、群馬をCS準決勝と予想したのは、充実の戦力が机上の戦力値通りにできれば、CSでも能力を発揮できるのではとの読みからです。あと足りてないのはもはや,「守備意識」「勝者のメンタリティー」。この2つは今オフの意欲的な補強で大幅に改善が見込めると。
名古屋Dについては、破壊力あるバスケスタイルもですけど、齋藤にこそ、「日本人で最高のPG」であることを証明して欲しいからです(河村は別枠、別次元ですので)。
ですけど、読みづらいのは「西地区の2位」。「広島」をとりあえず置いていますけど、説得力ある感じを持てていないのも正直な感じです。この枠に、「Xファクター」と位置付ける「京都」「佐賀」(特に前者)が来ても全く驚かない、そう自分は読んでいます。
いま挙げさせて頂いた「6つの要素」は、正直、「自分のバスケ観が少なからず投影されている」といってよいかもです。
では、「各地区ごとの各球団の、現時点でのおよその立ち位置」を、それぞれ簡単にですけど、綴らせて頂きます。
では、この「全体展望」を踏まえて、「各地区ごとの展望」を、急ぎ足の感じですけど、(その2)~「その4)でさせて頂きます。
まずは(その2)で「東地区編」を綴らせて頂きます。
【バスケットボール#48A】