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カルマヨガ

ヨガの種類

ヨガは長い歴史の中で流派や種類がたくさん生まれました。ハタヨガ、アシュタンガヨガ、アイアンガーヨガ、ホットヨガ、リストラティブヨガ…
その源流についてご存知でしょうか?

どの流派であっても大切にされるのはポーズの取り方ではない別のコト。
カルマヨガ、バクティヨガ、ギャーナヨガ、そしてラージャヨガです。
バガヴァッドギーターでも様々なヨガの道として説かれています。簡単に日本語でご紹介すると、
カルマヨガ  : 行為のヨガ
バクティヨガ : 信愛のヨガ
ギャーナヨガ : 智慧のヨガ
ラージャヨガ : 王様のヨガ

これらは別々のヨガではなく混ざり合い、通じ合っています。その中から今回はカルマヨガをご紹介します。

カルマヨガ

行為のヨガ。私たちは生まれてきたので、常に何かしら「行為(カルマ)」をしています。行いには結果がついてきます。それをカルマの法則と呼びます。
グルジ(師)から「カルマにならないためにするのがカルマヨガです」と教えてもらいました。

カルマにならないためのヨガ

私たちは何か行動するときはその結果まで求めています。例えば町中のシーンで想像してみましょう。

ある若者がいます。道で重たそうな荷物を持ったおばあさんに出会いました。若者はおばあさんを手伝って荷物を運びました。目的地に着き、おばあさんはなんのお礼も言わず去りました。
このストーリーを聞いてモヤっとなりますか?
(今回はおばあさんの立場でどう行動するのがベターだったか考えるのではなく、若者の立場でカルマヨガについて考えます。)

若者はただ親切心から手伝ったのですが、お礼の一言もないとモヤっとしてしまいますよね。もともとお礼の言葉が欲しかったり、良い人って思われたくてした行為じゃなくても、無意識のうちに見返りを求めてしまうもので、その心の自然なはたらきにまずは気付いてみましょう。

心はいつもエゴの声、欲の声を出していて、それはすごく自然で、私たちはその声に気付きにくいです。

良い行いも、悪い行いも、自分から発した行為(エネルギー)は自分に返ってきます。それはカルマの矢と呼ばれ、放った矢は自分の背負っている背中の筒に返ってきます。

見返りを求めるのではなく、自分のできることをただ淡々と行う。
そのシンプルさの中にエゴを混ぜない。
行うときは100%やる!
手を抜いて80%でやるのでも、無理して120%頑張り過ぎるのでもなく、100%。
これには観察力も必要です。自分の能力、その日のコンディション、どんどん変化する状態から正確に読み取ることが大切ですね。それには日々、自分へ目を向ける練習が役立ちます。

大切なのはできることを100%ただ行う。
それだけ。
その結果としておばあさんがお礼の言葉をくれても、くれなくても関係ないのですね。結果は自分でコントロールできるものではないから。

原因と結果

原因があって結果が生まれる。でもその結果が自分の目の前に現れるまでには私たちが知らない条件も加えられています。
例えば。
おばあさんはお礼も言えないほどに何かで落ち込んでいたのかも、
痴ほうで分からなかったのかも、
お礼を言う必要性を感じていなかったのかも、
実は言ってたけど、声が小さすぎて聞こえなかったのかも、

私たちは何もかも全てを把握できるわけではないので、そんな想像をしたってただの想像。あんまり意味はないですね^^;
やれることをやるだけ、結果は委ねるしかありません。

こんな風に物事をシンプルに見る、きちんと識別するために必要なのがギャーナヨガです。そして委ねるというのはバクティヨガ。その辺りはまた別の記事でご紹介していきますね^^
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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