チャリティーヨガの記録
福岡のヨガ講師の先輩方にお声がけいただき、5/19(日)に能登半島地震支援のチャリティーヨガを行いました。
4人のインストラクターが順番にヨガをお届けするリレー形式で、私は一番最後にのリラックス瞑想を担当しました。
感じたことを記録に残したいと思います。
当日はお天気に恵まれて、上を見上げれば青空。緑に囲まれながらおこなう呼吸はいつもより開放的で、足の裏で感じる土の柔らかさも心地よかったです。
日曜日の午前中に公園に集う人達の表情はなんだかホカホカしていて、子供からお年寄りまで色々な人達の楽しそうな声が響いている空間にいるだけで満たされました。
ヨガが終わった後は美味しいおにぎり弁当を食べながらおしゃべり。「あ~私、こんな風に年を重ねたいなあ」と思う方々との出会いもありました。20年、30年先の未来が楽しみになるような感覚で嬉しかったです。
幸せ幸せな一日でした。
実はイベントの数日前まで、私の中には少し葛藤がありました。
「Yoga for Noto ~祈る・届ける・繋がる~」と題し、復興支援という目的を掲げた今回のイベント。
私は大学一年生から新卒時代までの約五年半、国際協力やソーシャルビジネスに取り組んできたという背景があります。どうしたら社会の負は解決されるのか真剣に考えてきた分、支援や社会課題解決に対するこだわりや思い込みも強くありました。
例えば…
・社会課題の解決に取り組む場合、「本質的な解決策」を考え講じるべきである
・そのためには、「相手の靴を履く」ように当事者の痛みを共に感じることが絶対に必要である
など…
これらの考えと、ヨガと出会ってから新たに生まれた考えとの間を行き来している時期でした。
チャリティイベントに前向きな気持ちな自分もいる一方で、「被災された方の靴を履こうとしていない自分」や「被災地支援を掲げながら、ヨガを楽しくすること」になんとなく違和感が拭えない自分もいたのです。
そんな中で迎えた当日。ここからは、終えてみて感じたことを書いていきます。
結果として、およそ55,000円の寄付*が集まりました。
「55,000円」
皆さんはこの金額をパッと聞いて、どう感じますか?
被災地の復興に必要な金額を考えると、当たり前ですがあまりに小さな額です。
しかし集計結果の報告を受けた時に一番に感じたのは、感動でした。今の私は個人でこの額を寄付する選択はできません。自分の経済状況的に、どうしても自己犠牲的な感覚を伴ってしまう金額だからです。
私一人では無理な金額だったからこそ、一緒にイベントを創った仲間や参加者の皆さんのお陰で形になったこの数字はとても大きく感じました。
大きな課題に対して一人の人間ができる行動はとても小さいです。ヨガと出会う前の私はよく、そのことに無力感を感じていました。
けれど今回私一人では出来なかったことが、皆と手を取り合うことで小さいけれど確実に”何か”になった。
ああ、これで良いし、これが良い。
この小さなアクションが、色んなところで形になって集まっていけば、きっと大きな”何か”になる。
「微力だけど、無力じゃない」という言葉の意味を、はじめて身体で感じることができました。
*お預かりした寄付金は、現地で今も炊き出し活動行うシェフの方が発起人となっている「未来につなごう支援金」にお送りします。
支援する時に自分たちは楽しく笑っていて良いんだ!というも大きな気づきです。
楽しさや笑顔を共有し満たされたとき、私たち人間は自然とGIVEしたいという気持ちが湧いてくるのだなあ。それが自然なGIVE&TAKEの循環の在り方だよなあ。と、幸せに包まれた時間の中で感じたのでした。
そうであれば、絶対に必要だと信じていた「当事者との痛みの共有」は、必ずしも必要ではないな、と。幼少期から自分の中に眠っている”苦しそうな人を前にして自分が幸せであることに罪悪感”が一緒に苦しむことを美徳としていたような気がします。本当に大切なのは一緒に苦しむことではなく、純粋な思いやりの気持ち=愛なんじゃないかと、今は思います。
何より「楽しい」には人を集めるエネルギーがある!^^
大切な学び・気づきをたくさんいただきました。
一緒にイベントを創ったくみこさん、ゆきえさん、けいこさん。シャバーサナの時間に素敵な歌声で癒してくれたミラノちゃん。そして、ご参加してくださった皆さんのお陰です。
本当にありがとうございました!
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