かけあわせを楽しむ
陶芸では、いくつかの作業工程があります。
最初に、土を練る。そして形をつくり整えて、いったん焼きます。(素焼きといいます)
素焼きしたものに釉薬(ゆうやく、うわぐすり)をかけ、本焼きをして仕上げます。
ざっくりいうとそんな流れです。
釉薬のかけ方はいろいろあって
◉1種類の釉薬を、1回ドボンとかける
(成形したとき、凹凸がなければムラなくかかる。凹凸があると、溝に釉薬が入って模様が出来る)
◉同じ釉薬を、何回か重ねる
(濃淡が出る)
◉何種類か違う釉薬をかける
(釉薬と釉薬が重ならないよう、わけてかける)わけてかける。これはけっこう難しいです。くっきりわけたいときは、ひと手間かかります。
◉何種類かの釉薬を、重なるようにかける
(釉薬と釉薬が重なった部分と、重なっていない部分の違いがあると、より面白い)
わたしはコレが好きです♡ よくやります!
今回は、このやり方で作ったうつわをご紹介します。
タイトルにした “かけあわせ” とは、何種類かの釉薬を重ねあわせることでして。この色とこの色は合う!とか。想像と違う場合もあれば、新発見もあります。土の種類、釉薬の濃度によっても色味が違って見えるので、同じ手法でやったつもりでも焼くタイミングが変われば違って見えます。
毎回ちょっとドキドキ…
でも、あれこれ考えるのは楽しい♪
釉薬と釉薬をかけあわせたうつわ。
たくさんある中から、楽しく作ったものをちょいとお披露目です。
地味目な出来ですが、使いやすい色合いです。
中央の重なった部分が濃くなり、その付近に色の変化が現れて、模様のような汚れが。ん?汚れのような模様が?見えたりなんかして。
汚れとは、ここです。
この、茶色い点々のようなやつ。こういう予想外に現れる模様みたいなやつが、個人的にはなかなかいいと思うのです。
裏側はまだらになって見えますが、この土は白土と赤土のミックスだったのかな?何かと何かの混ざりです。土を練るときに、混ぜ切らないとこのようなマーブル状になることもあるんです。だいぶ前の作品だから忘れちゃいましたけど、ミックス土でした。
こちらも2色がけ
重なった部分と重なっていない部分、全体的にまとまった雰囲気だけど、ところどころ凹凸があって模様に見えるのが面白いです。
裏面も、2色かけたそれぞれと、重なった部分合わせて3色、グラデーションっぽくなってます。
こちら、かなり昔に作ったどんぶりです。
落ち着いた3色と、重なり合ったこげ茶っぽいような黒っぽいような部分。
渋めの仕上がりです。
裏面はこんな感じ。
かけあわせる順番で、多少色の違いも出てきます。
釉薬のかけ方はたくさんあるので、いいと思うやり方があったら試してみます。うまくいくときもあれば、おや?というときも。
陶芸教室では、自分がその日どんなことをやったか記入する行程表があります。毎回やることは盛りだくさんで、行程表の枠だけにはおさまらず、自分用にメモっています。
隔週で通ってるので、写真を撮ったり記録を残しておかないと、ホントよく忘れちゃうんですよね。
釉薬をかけた後は、教室にある窯で焼いてもらいます。
窯に入れてもらった瞬間から、もうその瞬間から 笑
焼き上がりが待ち遠しい〜(^O^)
次に教室に来るとき、焼けてるといいな。
そのときまで…とか、心の中でブツブツひとりごと。
窯に入ったうつわに「行ってらっしゃい」と言ってるかのように。
焼き上がりが、とってもとっても楽しみです!
o(^o^)o
今回は、釉薬のかけあわせって楽しいな♪
という気持ちを、文字にしてみました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
またお会いできたらうれしいです♡