発達障害者という存在について真剣に考えてみた

私は成人になってから、発達障害の診断を受けた者だ。
診断を受けて3年経った今、『発達障害者』という存在について真剣に考えてみた。

まず発達障害とは、ご存知のとおり、脳の機能障害である。
ただ現代の医療では、発達障害を引き起こす要因やメカニズムが解明されていない。
だから私はひとつの仮説をたてた。


発達障害者とは『宇宙人』なのではないかと。


私たちは人間に限りなく近い存在として作られた。
しかし、精神までは完全再現できなかったのではないか。
だから私たちは今も人間の世界に適応しようと日々頑張っている。
そう考えると、大人になってから診断された個体は、成人まで人間に気づかれずに育った優秀な個体とも言える。

この世界の正しさとは、『大多数の意見』と同義である。
この世界は定型が圧倒的な数を占めているが、もし発達障害者だけの世界に定型を1人放り込めば、定型の方が異端になるのである。
同様に、この惑星の宇宙人(私たち)の数が人間を上回れば『宇宙人の方が正しい』ということになる。
それを考えると、私たちは地球という惑星に送り出された先陣部隊なのではないだろうか。

昨今、発達障害については認知が進んできている。
一説では10人に1人とされているが、診断を受けていない仲間がいるとすると、きっともっと多い。
このままじわじわと侵食が進めば、私たちが地球を征服する日も近いのかもしれない。

そんなことを考えながら、
静かな夜にミルクティーを飲む。
この惑星のミルクティーはおいしい。

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あい
20代半ばでADHDの診断を受けました。現在はストラテラを中心に薬を服用し、なんとか生き延びています。