退屈なコロナ禍には、スパイダーマンでドロップキックを
ウチは、親子で「くじ引き」好きだ。
過去にハマったのが「一番くじ」。
コンビニで買えて、その時に人気のアニメの賞品が当たるというものだ。
賞も色々で、A賞からG賞くらいまである。フィギュアやコースター、タオルなど賞品の展開も幅が広い。
今回見つけたのは、ファミリーマートでやっていた「HAPPYくじ」。最近公開された「スパイダーマン No Way Home」とのコラボくじだ。
実は、これをわざわざ車で少し遠めのファミリーマートまで引きに行ったのだが、それにはワケがあった。
最近、休日なのに何もできない。
コロナの感染が拡大し過ぎだ。
感染力が強いらしいので、どこかに行こうという気にもならない。ショッピングモールに行くことすら、ためらってしまう。この土日も、親子でずーっと家にいた。
ただ、家で過ごすのにもさすがに限界を感じて息子を誘ってみた。
スパイダーマンのくじを見つけたんだけど、引いてみる?
それまでYouTubeを観ていた息子が「うん!」とすぐにパソコンを片付けた。息子の中で優先順位の高いYouTubeよりも引きがあったのは、やはり退屈していたからだと思う。
正直、くじの結果なんてどうでも良かった。
休みの日に少しでも何かで楽しませてやれないかという、ただそれだけだった。
「まだ、くじがあるといいね」
そうだね、無かったらどうしようか?
「お願い!あってくれ〜」
こんな会話をしながら、息子と約15分のドライブ。
こんな会話でも多少の気晴らしになれば、と思う。
着いたファミリーマートには、幸いくじが残っていた。
引いてみた結果は、D賞のピンズセット。
カッコいいじゃん!
息子を見ると、この日一番の嬉しそうな表情を見せて頷いた。
退屈なコロナ禍を、スパイダーマンがドロップキックしてくれたような気がした。