親子で上出来でした
会社で仕事をしていると、LINEのビデオ通話が鳴った。画面を見ると奥さんの名前だ。
「…え、何?」
こちらの仕事中にわざわざかけてくるということは、それなりの「何か」が起こっているはず。
8歳の息子に何かあったか…?
不安になる。デスクを離れて人のいないところで通話ボタンを押した。
「とっと〜」
画面越しに呑気な息子の声が聞こえた。
「なんだ、お前がかけてきたのか」
呆れたような、ホッとしたような。
でも、わざわざビデオ通話にしてきたのはなぜだろう?疑問に思っていると、息子が何かの紙を見せてきた。
「算数のテストで100点を取ったよ!」
見ると紙の右上には先生の赤ペンで書かれた100の数字が見える。
「裏も50点中、50点でした!」
裏にひっくり返すと、同じように満点だった。
「おぉ!すげーじゃん!」
素直に喜べた。
なるほど、これを伝えたかったのか。
ここには、親子で交わしていたひとつの約束があった。
「表裏満点を取ったら、ご褒美を買ってあげる」
学校で勉強することに、いまいちテンションが上がらない息子。そこで出してみたひとつの提案。
これが割とハマった。テストを受けることを楽しみにするようになったのだ。
「もしかしたら、この前のテスト100点かもしれん」
そういえば、一昨日そんなことを言っていたっけ。なにはともあれ、見事100点をゲットした息子。ご所望の物は、ジョイコンと呼ばれるニンテンドースイッチに付属のコントローラー。最近調子が悪く壊れかけていたらしい。
「このテストは、終わった後もめっちゃ見直したんだよね」
エラい。そうそう、その意気込みが大事。
明日2人でイオンに行く。
親子でそんな予定がひとつできた。
そして、僕の方もようやく山場だった2週間を無事に終えることができた。
昨日今日は福岡に出張。仕事での県外は半年ぶりだ。4月に病院に行くために福岡に行ったが、紫斑が出まくって大変だった。
それと比べると、今回はほとんど紫斑は出ていない。2ヶ月で回復してきていることを実感した。
上出来!
そんな言葉が頭に浮かぶ。
良い方向に進んできた気がして嬉しくなった。