台風で臨時休校

朝目が覚めると、雨がザーザーと地面を叩きつける音がしていた。バケツをひっくり返したような、という表現がピッタリの土砂降りだ。

参ったなー、これは。
一瞬で今日は朝からめんどくさくなることを悟った。

今、九州には台風が近付いてきている。
今日・明日は台風の接近に伴って雨風が強くなることが予想された。

「んー、小学校はあるみたいだね」

奥さんの元には朝イチで小学校からのメールが来ていた。

「マジで？これから台風が近付いてくるのに？」

思わず聞き返した。
現時点で既に強い雨。台風がこれから接近してくるということは、天候はさらに悪化していくことが考えられる。
なのに、この雨の中で登校して行かねばならないらしい。
むしろ、帰りの方が心配だけどなぁ。

なんとも腑に落ちない
…がしかし、文句を言ってもしょうがない。
登校へ向けての準備をする。

さすがにどの保護者も、この土砂降りの中を歩かせるのは危険だと思ったのだろう。登校班のLINEグループでは「車で送っていきます」のメッセージが飛び交う。
その中で近くの保護者と連絡を取り、息子を乗せていってもらえることになった。

息子を預けて、自分の車で出社する。
行く途中、いつもなら小学校への集団登校のグループをたくさん見かけるのだが今日は全然いない。
きっと、みんな車で我が子を送り届けているに違いない。

会社に着いて、しばらく経っても全然雨は弱くならない。大丈夫かなぁと、心配していたら学校から電話があった。

・今日は雨がひどいので午前中で下校させること。
・こういう場合は児童クラブは開かないので、そのまま自宅に帰すことになること。　
・明日は休校になること。

この3点の連絡だった。

行ってすぐ帰ってくるなら、今日休みで良かったのでは…？
しかも児童クラブが開かないということは、家に親がいないと仕方ない。さすがに自分が行くのは厳しく、奥さんに連絡して会社を早退してもらった。

実はここからがすごかった。
こども達が下校する12時半頃から雨がピタッと止んだ。なんなら風も止んだ。そして、その状況が午後10時を過ぎた今でも続いている。小学校の判断と、真逆のことが起こっているのだ。

ちなみに、会社で別の小学校にこどもを通わせている親達の情報では、今日の下校は「通常通り」更に「明日の授業も通常通り」らしい。

ウチの学校、読みがハズれまくってんな…。

ただ、一度決まった休校は覆らないだろう。
家に帰って息子に声をかける。

「明日、休みじゃん。良かったな」 

息子は笑顔で頷いた。
臨時休校って、ワクワクしたもんなぁ。
遠い学生時代を思い返してみたりした。


それはさておき。
明日、台風は本当に来るのだろうか。

今のところ、それらしき気配はない。

(note更新214日目)