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いつだって、戦うべき相手は自分だと思う。

『俺の敵は、だいたい俺です』

これは、漫画「宇宙兄弟」で主人公の南波六太が言った言葉。この2ヶ月間は、この言葉が常に頭のどこかにあった。

今年も性懲りも無く応募した、コピーライターの登竜門とも呼ばれている宣伝会議賞。11月5日の正午で、今年の応募が締め切られた。

去年出したキャッチコピーの数は、2,000本。およそ60日の募集期間で割ると、3日で100本を書く計算。それを20セット繰り返した。これが去年は、相当辛かった。半ば眠りながらノートに向かっていた日もあり、「2,000本書き上げる」ということが目標になっていたように思う。
結果は17本が一次選考を通過し、そのうち1本が二次選考に通過した。

そして今回。
今年の敵は、去年の自分。
2,000本応募した自分に負けないように。
そして通過本数も、去年の自分に負けないように。一番意識したのは、そこだったかもしれない。

今年の結果はこちら。

送り出した数は、去年の自分に勝てた。
あとは、結果。
来年の2月をぼんやりと待つことにする。

もちろん、数が多ければすごいというわけではない。少ない本数でも、結果を出せる凄い人達は確かにいる。できれば、そっち側にいきたかった。でも、何年もやってきて気付いてしまったのだ。僕はそっち側ではない。
だとすると、数を出すしかない。
自分と戦うと、自分のことが分かってくる。
これが今回の1番の成果だったかもしれない。

リビングでひとりテレビを観ている。
時計を見ると午後10時半。
コピーを考えない週末が久しぶりで、若干時間を持て余している。でも、なんだかんだと空いた時間には何かが流れ込む。そうやってまたいつもの時間に戻っていく。

多分、人生ってこんなもん。

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