絵本に学ぶこと
最近、我が家では絵本がブームだ。
6歳の息子に色々と読んであげると喜ぶ。文字も読み書きができるようになってきたので、話の理解も深まるからだろう。
先日、寝る直前に8冊くらい持ってきて「全部読んで」と言われた時にはさすがに困ったが、それでも4冊くらいは読んであげた。
昔ながらの「ぐりとぐら」や「しろくまちゃんのほっとけーき」などは定番だが、最近のシリーズものでいうと「ノラネコぐんだん」シリーズや、「いちにち」シリーズなども面白い。
絵本はとても奥が深い。
中には、読んでいる大人が「これは!」と感動する絵本もある。
その内の一冊がコチラ。
タイトルは「なまえのないねこ」。
2019年に「絵本屋さん大賞」を受賞したした他、「未来屋えほん大賞」「リブロ絵本大賞」など、合わせて四冠を受賞している絵本だ。
最初はこの数々の受賞歴を一切知らずに読んだのだが、とても魅力的な絵本だった。
まずこの絵がとても素敵だ。この絵本では全編を通して猫が数多く出てくるのだが、どれもリアルなのにとても可愛く・愛らしく描かれている。
そして、この絵と相まって話の内容がとても良い。名前のない野良猫が、名前を通して本当に欲しかったものを知るという話なのだが、本当に大人でも、いや大人だからこそ、ちょっと泣ける。
野良猫が本当に欲しかったものを知るという、このシーンは一人で読んでいてもジワっとくる。
この絵本に惹かれたのは、主役の猫がウチの「まるお」に境遇も含めてとてもよく似ているというのも理由だろう。
「絵本はこども向けのもの」と侮ってはいけない。
大人でも学べることはたくさんある。
絵本も含めて良質なものと出会えることは、とても素敵で幸せなことだなと思った。