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小学校のトイレ事情

今年4月から小学一年生になった息子。入学前のプリントにこんな記載があった。
「和式トイレの練習をしておいてください」
最近は和式トイレで用を足せないこどもが増えているのだという。

なるほどなぁ。
たしかに和式トイレ自体が少なくなってきてるもんなぁ。

納得してみたものの、一つ疑問が浮かぶ。

…練習ってどこで?

あたりを見渡せばどこのトイレも洋式だし、外出しても和式トイレだけが設置されている場所なんて、あまり見たことがない。

こうなると逆に、小学校のトイレが変わればいいのに、と思う。
今や和式トイレの方が圧倒的に少ない中で、あえてそこに合わせて練習したりする意味があるんだろうか。

今日仕事で行ったとある町では、少子化による学校の統廃合で新しい小学校ができるのだという。たまたま新しい学校の図面や雰囲気を見せてもらったが、全てが綺麗。一応聞いてみたが「和式トイレはないですよ」との話だった。

どうせ6年間過ごすのなら、綺麗な方がいいよなぁ。
古い小学校で日々過ごしている息子が頭に浮かび、なんだか少し不憫に思えた。

夜8時。
仕事から家に帰って、まったりしていると息子から話があった。聞けば、昼休みにお腹が痛くなってトイレに行ったらしいのだが、小学校の和式トイレで用を足せたのだという。

「ほぉ!そりゃすごい!」

思わず声が出た。

「トイレは汚かったけどね」

息子は苦笑いしながら言った。
お腹が痛くなって学校で用を足す。これは、なかなかハードルが高い気がする。中学や高校になっても、個人的にはちょっと嫌だった記憶がある。

それをあまり気にせずにできてしまっていることに、とても驚いた。
古いとか、新しいとか、関係なく子どもはたくましく育っていくんだなぁ。

古い小学校でかわいそうだと思った自分が少し恥ずかしくなった。



(note更新203日目)

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