失ってから取り戻すより、失う前に大切にする方がタイパが良い。
日曜日なのに、朝は平日と同じ時間に学校へ向かう息子を見送る。今日は日曜参観日だ。2時間目と3時間目の両方が参観対象。
2時間連続とか、普通なんだっけ?
自分が小学生だった時を含めて初めての経験な気がする。
息子の勉強する様子を見るのは全然構わないのだけど、2時間ほど立ちっぱなしで教室にいるのが今の自分には少ししんどい。IgA血管炎の影響で、足に内出血が出てくるかもしれない。
大丈夫かなぁ…まぁ、大丈夫かぁ、きっと。
最近は、何かする時にこの言葉がいつも頭に浮かぶ。家でじっとしていれば何もリスクは無いのだけど、それじゃ去年まで送っていた日常生活にはほど遠い。だから、いつも少しだけ無理をしようと決めている。無理といっても、ホント気持ち程度。その積み重ねで「ここまでは大丈夫」、「これ以上はムリ」のラインを日々アップデートして過ごしている。
小学校に行くと、息子の学習の跡が見えて面白かった。階段の踊り場にはクラスの生徒がそれぞれ書いた書道が見ることができ、教室に入れば絵画が飾られている。今日は全校一斉で参観日だったらしく、校舎内は父兄でごった返していた。
参観授業は国語と算数。
授業についていくために、ノートに書いては消してを繰り返す息子。積極的に発表はしないものの、そこまで理解に苦労している様子は見られなかった。授業の最後に先生にあてられたけど、難なく正解を答えていた様子に少しホッとした。
帰りは小学校から自宅まで700mくらいの距離を歩いた。大した距離じゃない。でも、少しドキドキするのが本音だ。帰り着くとお決まりのように「内出血はないか」と、足の様子を見るのが日課になっている。
最近は、毎日が自分の体を使いながらの実験だ。
今日は「2時間立ちっぱなしでも大丈夫か」そして、「帰りに700mくらい歩いても大丈夫か」。
もちろん、その日の体調にもよるのだけど、今日は問題なさそうだ。
よし。
2時間立ってても大丈夫だった。
700mくらい歩いても大丈夫だった。
こんな風に、ひとつひとつ出来たことを増やしていく。そうすることで、少しずつ自分の活動エリアを広げられる気がしている。
そのうち「もう全然大丈夫」と思える時まで、地道にこれを繰り返していく。健康に限ったことではないけれど、やっぱり失ってから取り戻すより、失う前に大切にする方がタイパ(タイムパフォーマンス)がいいなと改めて思った。