考え方2分類「ゴール追求型」とは?
\ワーママは『調整力』を磨きなさい。/
働き方コンサルタント、保育園園長の坂東愛子です。
前回、『調整力』のためにはまず自分と周りの人の本質を知りましょう、タイプがどんな人か知っておくと調整がしやすいですよ、というお話をしました。なのでこれから、考え方2分類と価値観2分類について詳しくお話していきたいと思います。
これを知ると自分が分かって無駄がなくなったり、失敗しなくなっていきます。それと相手がどうゆうタイプなのか見るようになれると、その相手との摩擦がなくなっていきます。
人との調整も、自分との調整もしやすくなりますので、ぜひ自分はどのタイプかな?と思って読んで頂けたらと思います。
まずお話するのは、考え方の2分類です。
これは、思考2分類とも言うことができるんですが
「ゴール追求型」と「フレキシブル型」の2つがあります。
今回は「ゴール追求型」のお話をしたいと思います。
「ゴール追求型」さんはどんな人?
「ゴール追求型」と分かりやすいので読んでいますが、別名「目標指向型」という言い方もします。これはその名の通り、目標やゴールを持っていたい、つまり常に色々なことに対して目標を決めて、それに対する計画を立てたいという思考タイプになります。
日常生活のさまざまな場面で、常にそのような思考が働くタイプなのですが、私がよく講座の中でも例に挙げるのが、旅行シーンです。これがとても分かりやすいんですね。
旅行に行く時に、目的地は必ず決めると思うのですが、行った先でどうゆうことをやるかという場合に、テーマや目的を決めたりします。
私はこの「ゴール追求型」なので、必ずすべての観光地を回ると自分で決めたりしています。前もって決めて、それに対するタイムスケジュールや計画を立て、なんならしおりを作るのも大好きだったりします。
計画を立てることにとてもワクワクして、逆に計画を立てないと気持ち悪かったりもするんですね。
「ゴール追求型」さんの思考クセ
このタイプは計画を立てるのが好きで向いているので、すごく頼もしいんですね。先々の予定までもずっと見ていくことができます。
なので手帳を使うことや、書き込むことが好き。手帳を使うまでいかない方も中にはいるんですが、それでも計画はパパッと立てていたりします。
これってすごく長所、魅力的なことなんですが、必ずクセというものもあります。この「ゴール追求型」さんのクセというのが、
ゴールがなかったり、目標を立てていないとモヤモヤする
これはいたることに対してなんです。
たとえばママの家事や育児というのは、ゴールがない。ここまでやればOKという世の中的な基準がないですよね。なのでこの「ゴール追求型」さんは苦しくなっていきます。やってもやってもできていない気がする、まだまだな気がする、もっとやらなきゃ、というふうに陥ります。
気分よりも、やらなきゃいけない、そこにいくためにこれをしなきゃいけない、という物事を決めていくタイプになります。
そうするとどうなるか、予定を詰め込みすぎてしまうんです。
まるで芸能人かのような分単位のスケジュールを入れがちになります。手帳を使っている方はもうすごく詰め込んでますし、手帳を使っていない方は詰め込んでいることに気付かずより一層苦しんでいたりもします。
なぜこのようなことが起こるかと言うと、明確な目標がなかったとしても、そこに向けて何かしなくてはいけないんじゃないかと、ものすごく項目が増えていくんです。やっておいた方がいいかな?なんてことも、どんどん入れていきます。そうするとパンクして、いつも時間がないという状態が起きるんですね。
「減らす」「やめる」が合っているタイプ
私はこれまで時間管理講座を開催してきたのですが、講座に来る方のほとんどがこの「ゴール追求型」タイプの方でした。
面白いのが、この自分のタイプを知るだけでガラリと時間の使い方を変えることができてスッキリされる方が多いんです。なぜなら「自分って詰め込みすぎちゃってるんだ」というのが、考え方のクセで分かるからなんですね。それで大幅に楽になったという方も多くて、やはり時間管理の技だけではダメなんですよね。
時間術というのは基本的に時間を短縮するものが多いので、物事自体をやめるということがあまりないですね。最近ではやめる時間術を提唱されている方もいらっしゃいますが、特にこの「ゴール追求型」さんが合っている、という感じなんです。
すべての人がやめればいいかと言うとちょっと違っていて、この「ゴール追求型」さんが余計なことをしすぎたり、プラスαのことをやりすぎている傾向にあるので、それを減らすことですごく楽になれます。
また前述の通り、目標やゴールがないとモヤモヤするタイプなので、それを知っているだけでもすごく楽になります。自分がなぜモヤモヤしているかの理由が分かるだけで、とてもスッキリしたりするんですね。なおかつそのモヤモヤしていることに対して、自分なりの目標、基準が設けられたらよりベストかなと思います。
特に家事などは、終わりがないものなんですよね。何度も言いますが、ここまでやればいいという絶対的な基準が世の中で決められているわけではないので、人によって基準が高かったり低かったりするわけです。
その目標、基準をここまででいいと決めてしまう。高すぎるとまた疲弊するので、自分でそれなりの基準を決めてしまうとスッキリします。
なので目標を明確にするということと、やらなきゃいけないことをなるべく減らし、できればやりたいことで決めていく、という対処法を知っていると、生活が一気に改善されていきます。
これは他人でも一緒なので、この人そうだなと思ったらそういった傾向があると理解して声かけをしたり、何かさせる時にもその点に注意したりします。
アクシデントには余白を作って備える
この「ゴール追求型」さんは、おそらく調整が一番大変なタイプの部類になります。なぜなら予定がぎちぎちに入っているので、1個予定が狂うとパンクするんですね。そして頭がフリーズします。臨機応変さが必要なアクシデントには最も弱いタイプです。自分はアクシデントに弱いんだと分かっていれば何かが起きた時に気持ちの立て直しがしやすくなります。
これは仕事でも一緒です。家事育児だけでなく実は仕事もこのクセで動かれている方が多いので、何かしなきゃいけない案件に対して、必要以上に工程を増やしていたり、完璧を求めすぎていたりする傾向がありますので、いっぱいいっぱいになっている方は見直す必要があります。目標値を下げたり、本当にそれは必要かを見直すということです。
やはり人間は余裕がないと、アクシデントなどにも臨機応変に対応できないんですね。頭に余白がないとそもそも無理なものなので、「ゴール追求型」さんは意識的に頭に余白を作らないといけません。絶対に自然とは余白は作れていないので。なぜなら詰め込みすぎちゃっているからなんですね。なのであえて作るということが目標になったりもします。
仕事でもそうですし、家事と育児どちらもアクシデントは起きるものです。なるべく防ぐようにはするんですが、全く起きないということは残念ながらありませんので、その時の余白を作るために「ゴール追求型」さんはより意識をする必要がありますね。
ここまで「ゴール追求型」についてお話してきました。
次回は「フレキシブル型」についてお話していきたいと思います。
また次を読んで頂いてからより考えて頂きたいのですが、これを機会に自分でどうかな?と自分の性格や思考を考えて頂けたらと思います。
普段の日常で、自分はどんな風に過ごしているかな?と考えてみるだけで見えてくるものも多いと思いますよ。
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