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口腔癌から患者さんを守ろう!
今日は、第27回勉強会の振り返りです。
「口腔粘膜疾患から患者さんを守ろう」歯科衛生士の秋庭さんの講演の振り返りから書きます。(発表順)
口腔ガンは、以下の種類があります。
・上歯肉ガン→9.1%
・頬粘膜ガン→9.0%
・硬口蓋ガン→3.0%
・口唇ガン→0.9%
・舌ガン→54.2%
・下歯肉ガン→14.5%
・口腔底ガン→8.9%
こちらの粘膜のチェックが必要となります。
症状
・硬結→触ると硬い
・カリフラワー状
・肉芽腫、潰瘍
・すぐ出血してくる
日本での全身のガンのうち、「口腔・咽頭ガン」は10位で46.1%
内臓は発見が遅れることがありますが、内臓ではないにも関わらず、口腔粘膜は皮膚ガンの4倍だそうです。
ただアメリカの場合はこの「口腔・咽頭ガン」は19.1%で、海外は撲滅運動をしています。健診は自費で5,000円〜10,000円で受けられるそうです。
1年に1回自分の命を守る健診と考えれば安いと思います。
なにより、粘膜疾患の専門家(そこに精通した人、特化した人)に診てもらえることが大きいです。日本にもこのシステムがあれば大きいです。
症例1)右下の臼歯の尖った舌側咬頭で長期間傷がついたことで
2週間口内炎が続いている→ステージⅠで手術時間は30分
症例2)下歯肉ガン上下臼歯の左の頬粘膜を咬んで頻回に傷をつけていた。
ステージⅣ→手術時間は12時間
原因は「喫煙」、「高齢者」というのがですが
3つ目の「慢性刺激」です。
慢性刺激とは??
・歯列不正
・義歯不適
・舌、頬粘膜の圧痕
・咬傷
・歯周病
・不適合な補綴物
・舌小帯の付着異常
・口内炎 (2週間経っても治らない場合連絡)
・アマルガムなど
口腔内の環境を整えて「慢性刺激」を除去することが大切になります。
診断は非常に難しいので、専門機関への紹介になります。
私が恐いと思ったのが、歯列不正、不正咬合(舌側に傾斜した歯)による10代〜20代の口腔癌は恐いです。
講演後にディスカッションの時間を設けています。
勉強会では、紹介した人が前癌病変で総合病院の口腔外科で3ヶ月〜6ヶ月に一度検診がある人はまだ良いが
診療所で経過観察になり、口腔外科では診てもらえない場合もあり、その時の観察は口腔内写真で大きくなってないか?のチェックになります。
定期検診、メインテナンスで経過を追うしかありません。
大きくなったり、広がるような場合はまた紹介して診てもらうというのが話し合った結果となりました。
その時の応対としては、「口腔癌」とは言わず以下のような声掛けをしましょうとのことでした。
「専門家の診断が欲しい口腔病変があるので、専門家に相談しましょう」
「治療が必要かどうかを知るために検査を受けてください」
「不安を取り除くためにも検査を勧めます」
他のかたはどう受け取ったのか?秋庭さんの想いが届いたのではないかと思います。
私の中で印象に残った感想をアップします。
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参加者のかたの感想を読んで印象に残った言葉
クリニックのメインテナンスに来る人が自分にとっての大切なかた、家族のかたを診ると思って日々のメインテナンスをしていくことでした。