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iZotope RX 8を使って環境音を消してみた

今日は、「ホームレス猫タマのうた」に入れた猫の鳴き声について書いてみます。
この鳴き声の主は近所の野良猫です。鳴き声は、小降りの雨の日にiPhoneで収録しました。楽曲で使用する時に問題となってくる環境音をiZotopeのRX 8を使って消してみました。

結論から言うと完璧では無いですが、結構綺麗に消せました!!
一度に処理しようとすると、猫の声が不自然になってしまうので、ちょっとずつ様子を見ながらかけていきました。猫の鳴き声が不自然にならない程度でおさめると、若干環境音は残ってしまいましたが、楽曲に影響のない程度まで綺麗に消せたと思います。

私自信RX8を使うのが初めてで、何をどう使えば良いのか手探りで使用しました。
マニュアルを見ながら、実際使用したのは、


Dialogue Isolate(ダイアログ分離)

ダイアログ分離機能はダイアログを人ごみ、交通の往来、足音、天気、その他幅広い特性を持った、非定常なバックグラウ ンド・ノイズから分離するために設計されました。この機能は、特にS/N比の低い困難な状況でダイアログのレベルを上げ るのに役立ちます。膨大なスピーチの情報とノイズ・データを習得している機械学習アルゴリズム(ディープ・ニューラ ル・ネットワーク)を使って、ダイアログ分離機能で自動的に入力信号から音声成分を検知します。ダイアログとノイズ成 分のレベルは個々のダイアログとノイズのゲイン設定により操作可能です。

Voice De-noise(声音ノイズ除去)

直観的な操作で様々な音声に対して、高品質なノイズ除去をゼロ・レイテンシー で行えるツールです。声音ノイズ除去機能は信号を的確に分析し、信号に対する最適のスレッショルド曲線を算出します。 DAWでは、この機能はオートメーションを書いて使用することもでき、それによりモジュールによる自動除去ではなく、手 動でノイズのスレッショルドを決めて操作する事が可能です。

Gain(ゲイン)

音量調節

Deconstruct(分離)

分離機能は選択範囲内のオーディオを分析し、音色成分、ノイズ成分、トランジェント成分(任意設定)に分離します。分 離された音声はそれぞれ個別にゲインの操作を行い、ブーストまたはカットすることができます。

De-wind(風音除去)

風音除去機能は比較的穏やかな風によるバーストがマイクのダイアフラムと接触したときに発生しうる、断続的な低周波ラ ンブルを除去します。

Spectral De-noise (スペクトル・ノイズ除去)

スペクトルノイズ除去機能でバックグラウンド・ノイズのプロファイルを分析し、信号の振幅がスレッショルドの設定値を 下回ったときそのノイズに減算処理を行います。この柔軟な機能によって正確かつ質の高いノイズ低減を、迅速に行うこと ができます。また個別の操作項目により、トーン・ノイズ、広帯域ノイズ、ノイズ除去により新たに発生したアーティファ クトの処理や、周波数スペクトル全体の低減処理を行うためのインターフェースによって高い操作性による編集をも可能に します。

EQ(イコライザー)

音質調節

(↑はRX8のマニュアルから引用しました

もっと上手い使い方があるかもしれませんが、今回はこの7つを使いました。
様子を見ながら同じものをちょっとずつ何回もかけるという感じです。

猫の鳴き声も、環境音の削除も、良い感じになったら最後は、猫が鳴いていない所は切り取っていって、猫の鳴き声だけ残していきました。写真のオレンジ色の波が猫の鳴き声です。

猫の鳴き声

これをWAVでRX 8から取り出して、実際楽曲に組み込んでみて1番良く聴こえる鳴き声を1つだけ選びました。



実際使った鳴き声のBefore Afterはこちら



これを楽曲に組み込むと・・・

中盤と1番最後に入っています。是非聴いてみてください♪♪


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