育休に考えるべき「お金のこと」何となくFP3級を取った話


「資産形成」「ライフプラン」「資産運用」「老後資金」「インデックス投資」

これらの言葉が日本語なんだと知ったのは育休をとってからだった。

「お金」についての考え方が、育休を取る前と後で一番変わったことといってもいいかもしれない。

仕事をしていれば、仕事に直結する情報ばかりに目が向く。その他の情報を入れる隙間も余裕もあまりない。

育休中は、家庭のことを第一に考えることができる。子どものことを第二に考えることができる。夫婦のことを第三に考えることができる。自分自身のことを第四に考えることができる。他のことは考えなくていい。

育休中は、育休手当金(給付金)を頼りに生活するしかなくなる。恥ずかしい話、今までは家計簿をつけていたわけではないし、教育費のことも深くは考えていなかった。ましてや、老後資金のことなんて、遥か彼方の遠い銀河の話のように思っていた。

夫婦共に育休生活になって初めて、お金と真剣に向き合うことになった。限られたお金しかないのに、(仕事をしていないという意味で)時間に余裕がある。お金がないのに、時間がある。これは最も危険な状況だ。

仕事をしていれば、その仕事中は基本的には情報や誘惑は遮断され、物理的にお金を使わない状況に身を置けていることになる。

育児をしているとはいえ、というか、育児をしているからこそ、育児や子育て、知育、教育、食育などといった言葉に惑わされ、あれやこれやと欲しくなる。

育児に関わる本を読んだり、与えるべきおもちゃや絵本のことを調べたり、その流れで、自らが欲しくなった本やおもちゃを買ってしまったり、。


というわけで、「らいふぷらん?」という状況だったぼくは、そういうことはお金のプロ、専門家であるファイナンシャルプランナーとやらに、相談したらいいということを知る。

ファイナンシャルプランナーに相談してみるかーと思って調べると、相談だけでもお金が要るだの、相談ついでに保険を売ってくるだの、危険なにおいを感じ取った。

だったら、ファイナンシャルプランナーとやらの資格を自分で取ってしまえば早いのではと思ったわけだ。1級は無理として、かけられる時間やお金のことを踏まえると、3級で十分そうだった。育児の合間に、勉強した。6週間弱ほど。

もちろん、合格したが、なんか久しぶりに「合格」という言葉の響きに浸ることができた。というか、高校も大学も第一志望に合格できなかったぼくからすると、純粋に最高に嬉しかった。

知らないことを知るって、いいもんだなと。

そんなこんなで、必要のない保険をやめたり、節税だったり、格安SIMに変えて固定費を下げたり、できることはほとんどできた。

合計すると、おそらく年間数十万ほどの節約になったと思う。

育休中は、当然育児が最優先になってくるわけだが、家庭や子どもの未来を考える上で、お金のことは最重要事項といってもいい。

育休中だからこそ、子どもを大事にするからこそ、家族の未来のために、自分自身のために、お金のことを考えるべきだと思う。

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