ぼくたちは育休をどう生きるか

男34歳 二児の父親(4歳の娘,1歳の息子) 2023年4月1日~2024年3月31日…

ぼくたちは育休をどう生きるか

男34歳 二児の父親(4歳の娘,1歳の息子) 2023年4月1日~2024年3月31日まで1年間の育休を取得。 キーワード:男の育休・夫婦で育休・子育て・育児・夫婦生活・30代男・映画・読書 ブログ【ぼくたちは育休をどう生きるか】https://aikio2793.com/

最近の記事

  • 固定された記事

育休を取らせてくれた奥さんへ

人生で最も幸せな1年間が終わろうとしている。ぼくが育休を取得した理由は後からいくらでも付け足せるけど,育休を取得するきっかけとなった出来事はただひとつ。あなたの一言だった。 「育休とってよ。」 第二子となる男の子が生まれて少し経った頃だった。あなたのこの言葉がなければ,【育休をとる】なんてことは思いついたかもしれないが,現実のこととして考えはしなかった。 1年間の育休の終わりが見えてきた今だからこそ断言できることがある。【男が育休を取得するための最大の条件】は,自分の意

    • 育休に考えるべき「お金のこと」何となくFP3級を取った話

      「資産形成」「ライフプラン」「資産運用」「老後資金」「インデックス投資」 これらの言葉が日本語なんだと知ったのは育休をとってからだった。 「お金」についての考え方が、育休を取る前と後で一番変わったことといってもいいかもしれない。 仕事をしていれば、仕事に直結する情報ばかりに目が向く。その他の情報を入れる隙間も余裕もあまりない。 育休中は、家庭のことを第一に考えることができる。子どものことを第二に考えることができる。夫婦のことを第三に考えることができる。自分自身のことを

      • 鐘の音が聞こえた。

        小学校卒業以来、会っていない同級生が、昨年度亡くなったらしい。 今年、ぼくは35歳になる。小学校時代の友人に、同窓会を開きたいから幹事の1人になってくれ、と言われたのが3ヶ月ほど前。 小学校6年生の時、3クラスで同級生は80人ほどいた。実は、20歳の時にも同窓会をしていて、その時は、60人ほど参加してくれた。ぼくは幹事の中心だった。 今回は、幹事の1人とはいっても中心ではなく、あくまで補佐役となっている。当時の担任の先生に電話する役回りだ。 今回の幹事の中心の人たちは

        • 育休という挑戦

          3年前、かつて一緒に仕事をしていた先輩が「1年間の育休」を取得した。ぼくには全く縁のない制度だと思った。 「男性育休」に対して、肯定的に捉えてくれる人はどれくらいいるだろう。かくいう、ぼく自身も男が育休をとる意味も必要性も感じていなかった。 だからこそ、「育休」は挑戦だった。奥さんの一言で、育休を取得することを決めた後、同僚や同業の人からいろんなことを言われた。 大半が、「自分には無理」というものだった。 男側の「無理」という意見の中身は、仕事してないと無理、家にずっと

        • 固定された記事

        育休を取らせてくれた奥さんへ

          育休復帰してからも続けていること「絵本」

          絵本は世界の入り口。 絵本は読書の入り口。 1年育休が明けて、5ヶ月ほどが過ぎた。今回は育休中に初めて、今でも習慣化している「絵本の読み聞かせ」のことについて書きたい。 育休に入って、子どもと関わる時間が増えたと同時に、奥さんの大変さが少しずつ分かるようになった。 奥さんの子育ての方針みたいなものも、言葉の外側で理解するようになった。 口には表れないこだわりのようなものは、生活している中で、随所に表面化してくる。滲み出てくるというよりは、溢れ出てくるような感じ。 例

          育休復帰してからも続けていること「絵本」

          4回目の「とりあえず3年」

          一時期、「仕事は3年で辞めていい」という言葉が流行った。「最低でも3年は続けろ」という言葉と共に。 「石の上にも三年」、「茨の中にも三年」といった諺があるように、区切りとして「3年」という期間はよく目にする。 「3年」は、ぼくたちにとってとても馴染み深いものだ。言うまでもなく、中学校や高校は3年間であるし、そういえば、幼稚園も3年間だった。 残念なことに(幸運なことに)、仕事は3年では終わらない。身に染みた周期である「3年」を経験すれば、一応、その仕事がひと段落するとい

          4回目の「とりあえず3年」

          何がなんでも定時で帰る理由

          ぼくには定時で帰らねばならない理由がある。 昨年度(2023年4月〜2024年3月)の1年間、育休を取得してよかったことは何だろうと考えてみた。 たくさんあるが、その中でも必ず定時で帰るようになったことだ。 育休中に「取ってよかった」と思うことも多々あったが、今回は復帰して少し時間が経ったからこそ思ったことを書きたい。 【ぼくには定時で帰らねばならない理由がある】 「定時って何?そんなの幻でしょ?」 ぼくにとって、定時とは、存在こそ認識しているものの、現実のものとは

          何がなんでも定時で帰る理由

          過去のためにできること

          ぼくは、未来を変えることはできないかもしれないけど、過去を変えることはできたんだ。 「過去は変えることができない」という当たり前の答えに対する問いは、「なぜ今の自分になってしまったのだろうか。」 過去の積み重ねが今になるのだから、仕方のないことだ。今を積み重ねて、未来が形作られるのだから、その未来と過去は無関係ではないだろう。 ぼくたちは、明日も明後日も一週間後も一ヶ月後も1年後も生きている前提で、今を生きている。無意識の中できっと10年後も生きていると、根拠のない確信

          八月蝉くない夏

          夏って、こんなに静かだったっけ。オリンピックは盛り上がっていたけれど、そういうことじゃなくて。何かが足りない。足りなくていい何かが。 物足りない夏。少し静かな夏。八月蝉くない夏。「八月蝉」って何だ。「8月の蝉」といったら、「うるさい」か。いや、それは「五月蠅い」だ。 答えから言ってしまうと、「八月蝉い」と書いて、「けたたましい」と読むそうだ。たしかに、夏の蝉は、うるさいよりもうるさい。こちらのほうが適切かもしれない。けたたましい。 「そういえば、今年はあまりセミの鳴き声

          人生の片道切符

          「上京」 どれだけの人がこの言葉に希望を抱いたことだろう。きっとぼくもその1人なんだと思う。「思う」というのは、当時の気持ちをはっきりと覚えているわけではないからだ。かといって全く覚えていないというわけでもない。 今から16年ほど前。2008年3月26日だっただろうか。新幹線の切符を買う時は必ず往復切符を買っていた。往復割引なるものがあるからだ。生まれて初めて【東京行の片道切符】を買ったのがこの日だった。 「しばらくはこの場所に帰ってくることはない」 このことが現実味を

          「1年育休」から復帰して約4か月

          1年間の育休を終えたのが2024年4月1日だった。 「もっと休みたい」「まだ復帰したくない」 そんなことは一切思わなかった。 「早く仕事したい」「早く復帰したい」 そんなことも思わなかった。 1年の育休をやり切ったという思いが大きかったのかもしれない。 それなりに育児をがんばり、それなりに自分の時間も取らせてくれ、それなりに奥さんにも自分の時間を与えてあげられ、それなりに夫婦の時間も過ごし、すべてにおいて「よかった」と思えていた。 実際に復帰した後もこの思いに大きなちがい

          「1年育休」から復帰して約4か月

          【1年間の育休】やりたいことをやり尽くす!【目標と現在地】

          今後,育休を取得する人の参考になれば。 育休で最も大事なのは,育児と家事だ。 この大前提があるからこそ,いえることがある。 自分の時間を楽しもう。奥さんとの時間を楽しもう。 奥さんのやりたいことをさせてあげよう。自分のやりたいことをやろう。 子どもとの時間を最大限たのしむために。よりよい家庭生活を送るために。 育休中にやりたいことすべての家事と育児ができるようになる 奥さんに「ひとり時間を」 毎晩,子どもと絵本を読む 子育て支援センターへ通う ママ友100人

          【1年間の育休】やりたいことをやり尽くす!【目標と現在地】

          【最高の育休】自分次第。気持ち次第。

          この1年間の育休は人生で最も幸せな1年間だった。 そう言えるのは,この1年間本当にがんばったといえるからだ。 できることをやり尽くしたと言ってもいい。 育休が終わるとき,「育休をとってよかった」と思いたい。 「絶対に後悔のない育休生活にしたい。」 だから,覚悟をもって育休を取得した。 なぜ,ここまで考えたかというと,本当は仕事をしたかったからだ。 特にこの2023年度の1年は,仕事において過去最高の1年になるのではないかと予見できた。 でも,一生に一度しかないかも

          【最高の育休】自分次第。気持ち次第。

          家事できる人は仕事のできる説

          「家事」と聞いて何を思う…? 時代の変化とともに,家事に対する捉え方や考え方も変わってきているように感じる。 男は仕事をして,家事は女性がやること 今では死語になりつつあるが,実際のところはどうだろう。 男は仕事,家事育児仕事は女性となってはいないだろうか。 それもこれも家庭によるというのが本当のところかもしれない。 家事をやることで自分自身が成長したところがあるなと感じている。 仕事をやる上でもプラスになることがあると期待できる。 以上のことから【家事ができる人は

          家事できる人は仕事のできる説

          【最高の育休とは?】❝3つの時間❞を制する者は育休を制す!【夫婦で育休】

          1年間の育休が間もなく終わろうとしている。残り17日も休みがあることを考えれば,「間もなく」という表現が不適切なような気もする。 通常仕事をしていて17連休などあり得ない。だが,すでに348日の育休を経験しているぼくにとっては「17日も休みがある」よりも,「17日しか休みがない」といった表現のほうがしっくりきてしまう。 何事も経験してみないと分からないなと感じる。きっと仕事を復帰してしばらくしたら,3連休でも長く嬉しく感じるだろう。今は,その感覚すらないのだ。 3つの時

          【最高の育休とは?】❝3つの時間❞を制する者は育休を制す!【夫婦で育休】

          相応しい3月

          毎年,3月になると特有の感覚になる。3月の空気に包まれる。別れの季節だからだろうか。集大成の季節だからだろうか。昔の「卒業」を思い出すからだろうか。 最近,思ったのは不思議と3月はその1年の成果や課題が凝縮されたように表れることだ。がんばったらがんばった分だけ。さぼったらさぼった分だけ。 その1年に相応しい1か月となるのが3月のような気がする。 今年度1年間の育休を取得させてもらったぼくに,相応しい3月が訪れている。この11か月を凝縮したような3月になっている。 4~