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日本経済をどうみるか

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noteに書いた「日本経済を分析するためのノート」をまとめました。 日本経済の分析のための基本的なことを書いたものです。 いまの日本経済をみる際の基準になると思います。 どれも短…
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#現代経済

日本経済を分析するためのノート(7)

②第三次産業中心の経済構造 現在の先進諸国経済の第二の特質として産業構造が第三次産業中心になっていることがあげられます。 GDPにおける割合では 日本:第一次産業1.2% 第二次産業26.6% 第三次産業72.2%(2018年) 米国:第一次産業0.8% 第二次産業18.2% 第三次産業79.0%(2019年) ドイツ:第一次産業0.9% 第二次産業30.5% 第三次産業68.6%(2018年) (出所は日本は内閣府経済社会総合研究所、米国は国務省、ドイツは国連) 就業者数

日本経済を分析するためのノート(8)

③政府支出の経済構造への組み込み 三つ目の特質は政府支出のGDPに対する割合が大きくなっていることです。 2019年の時点で見ると 日本:39.2% 米国:38.5% ドイツ:45.0% となっています(出所:内閣府、OECD)。 1960~64年平均では、日本14.9%、米国28.7%、西独34.4% 1990年は日本27.6%、米国37.7%、ドイツ(1991年)46.5%でした(出所:OECD)。 ヨーロッパ諸国の比率が高く、またドイツは東西統一時から上下しながら同一