前回は「本番で使えるプレゼンをAIと共に作る」ための考え方としてAIDMAの法則をお伝えしました。
今回は早速、本番レベルのプレゼンをChat GPTと一緒に作っていきましょう。
※この記事ではすべての作業で「Chat GPT-4o」を使っています。
相手を説得するためのプレゼンの型
AIDMAの法則で説得プレゼンを作る
まずは前回お伝えしたAIDMAのおさらいしましょう。
AIDMAとは「相手の説得をするためのプレゼン」に使える型でした。
この型に沿ってプレゼンを構成することで「相手に取ってほしい行動」を自然と説得することができます。
今回はこの型に沿ってChat GPTと一緒にプレゼンを作っていきます。
「ねえChat GPT、AIDMAの法則を知ってる?」
早速Chat GPTと会話をしていきましょう。
そもそもChat GPTはAIDMAの法則を知っているのでしょうか?
知らなければ一からこの法則について説明するところからはじめなくてはなりません。
そこで以下のように会話をはじめてみました。
すると次のような回答が。
おー、これは期待できそうです。
「知っている」とのことなのでプレゼンの中身を作る作業に入っていきましょう。
5ステップでChat GPTとプレゼンを作る
Chat GPTにプレゼン作成の5ステップを伝える
プレゼン作成は次の5つの段階を踏むべきであるとお伝えしました。
つまり、5W1Hを明確にした上で具体的なプレゼンの内容を作っていくべきであるということです。
Chat GPTにも、この5ステップを共有して作業を進めていきましょう。
自分で言っておきながら、返答が「はい」だけだと少し寂しいですが続けます。早速Chat GPTに相談をしていきます。
Chat GPTとプレゼンの下準備を進めよう
さて次のプロンプトで5ステップに沿ってプレゼンを作るための一問一答をChat GPTからステップ・バイ・ステップで出力してもらいます。
ここでは自分の事業のターゲット短い文章で伝えていきましょう。
返答をすると次の通り、「メモリを更新しました」との表示され、私の回答をChat GPTが記憶してくれていることが分かります
続いて、次のようにChat GPTの質問が続きます。
再び「メモリを更新しました」との文字が。
便利なだけではなく、一人での作業よりも進んでいる感覚を得られるのもいいですね。
続けましょう。
さてこの質問は、いきなり答えるのは難しいです。
そこでChat GPTに相談してみましょう。
Chat GPTとプレゼンの骨子を作っていこう
ここまでくれば自分が作るプレゼンに必要な情報は整理されてきています。
そこで、ここからはプレゼンのアウトラインをChat GPTと共に作っていく工程に入っていきましょう。
AIDMAに沿って、かなり具体的な内容が返ってきましたね。
細かく直しを入れる箇所はありそうですが、アウトラインとしてはこれでよさそうです。
するとAIDMAのうちAttention(注意)セクションのプレゼンを構成するための質問が次の通り返ってきました。
ここまで来ればこれらの質問に答えていくだけでアウトラインができあがっていきます。
このパートのアウトラインを完成させるためのより詳細な質問がさらに返ってきました。これらの質問に答えていきましょう。
ちなみに最後の質問だけ良く分からなかったので、どのような回答をするべきか教えてもらえるようなプロンプトにしています。
このようにChat GPTとの会話を繰り返すことで、プレゼンのアウトラインが完成してきました。ここまでの手順に従って、「2.Interest (興味)」以降の内容も作っていきましょう。
もしも、この工程の中でChat GPTの質問に答えられない箇所があれば必ずそこで一旦立ち止まってください。ここで一度事業に関して調べ直したり、自分の考えをまとめてみましょう。
自分一人で資料を作成しているだけでは気付けない事業の「曖昧な箇所」や「ウィークポイント」が浮き彫りになるのもChat GPTと作業をする良さです。
あくまでプレゼンの本番はあなたが担当し、人を説得することになるためです。AIと共にプレゼンを作っている時にも、人を動かすのは「AIではなく、あなたである」ということは常に意識しておきましょう。
まとめ
さていかがだったでしょうか。
今回はChat GPTに相談しながらプレゼン資料のアウトラインを作る方法をお伝えしました。重要なことは以下の通りです。
次回はここまでの内容を元に、本番で使えるレベルのプレゼン資料として仕上げる方法についてお伝えします。
明らかにAIが作成したと分かってしまうような資料とは一線を画す、「本番で使える資料」の作成法を分かりやすく解説します。
更新は6月18日(水)。
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