大会の主催を細く長く続けるために
やる気や向上心に満ち溢れた方がみると共感できない内容かと思いますが、これから大会を始めたいけど、色々不安で尻込みしている方や既に大会を開催しているけど、続けるのがしんどくなってきたなという方には参考になる内容ではないかなと思います。
1発限りの大会や大会自体をどんどん大きく影響力のあるものにしていきたいという考えとは対極にある内容になっていると思います。
私が大会を始めた理由
一時期ロケットリーグの大会が非常に少なくなっている時期があり、そのタイミングで現在所属しているコミュニティ団体「oreRevo」の代表であるBonanzaさんからoreRevoでロケットリーグの大会を主催しないかと誘われたのがきっかけでした。
ただ、二つ返事で引き受けたわけではなく、一度断らせていただきました。
理由としてはこれまで主催をやったことがなく、また自分がめんどくさがり屋だと自覚していた為、大会主催を始めても続けることができないだろうと考えていました。(単純にメンドクサイという気持ちもそこそこにありました。)
ただこのままロケットリーグの競技シーンが無くなってしまうのも残念に思っていたところに、改めてBonanzaさんに「やっぱり合気さんに大会主催をやって頂きたい」と背中を押して頂いたので大会の主催に踏み切ることができました。
大会を主催する目的と目標を明確にする
自分は大会の主催にある程度消極的だった為、だからこそ始めるときに目的と目標を明確に立てました。
自分がoreRevo杯を開催する目的、目標は以下になります。
目的:大会という場を定期的に提供する
目標:定期開催を継続する
目的と目標をしっかりと決めることができれば、「やるべきこと」と「やった方がいいこと」を明確にすることができます。「やるべきこと」と「やった方がいいこと」が明確になると何が良いかは別の章で話します。
大会主催はやりたいからやる
熱量の差はあれで、個人や有志によるコミュニティ大会の主催は仕事でなく趣味の一環であると思う。
他人に迷惑をかける場合は別だが、開催するのも自由だし、やめるのも自由である。面倒だったり、しんどい、大変だと思うならキッパリやめてしまうのも手だと思う。それ以上の何かがあるからみんな主催しているはずです。
継続するなら身の丈に合った内容にしよう
継続開催を考えるなら、初めはあまり大風呂敷を広げすぎす無理なく開催できるものにしよう。
頑張ればなんとなんとかるということは「頑張らないといけない」ということでもある。ゲームに対するモチベーションが変動するように大会主催に対するモチベーションも変動する。
モチベーションが高い時を基準にしてしまうと大会主催を「頑張らないといけない」場合が発生してします。一度や二度程度であれば、頑張れば良いがそれが続くと継続することが難しくなってしまう。
それなら初めから割り切って無理のないレベルの大会にしてしまうのも手である。
「~した方がいい」はやらなくていい
大会を主催していると参加者や視聴者、知り合いから「○○した方がいい」や「○○してほしい」というアドバイスや要望をもらうことも多いと思う。
そういったときは主催として「やるべき」や「やらないといけない」だと思ったことは取り入れて、それ以外のことは一切気にする必要はない。
「○○した方が良い」ことというのは際限なく出てくるので、対応しようとするとキリがないので「やるべき」「やりたい」ことをやっていけば良い。
やりたくないことはやらなくていい
前章と同じような内容ではあるが、やりたくないことはやつ必要はない。
他のゲームでは主流だ、他の大会ではやっている等は気にする必要はない。そもそも自分がやりたくて主催をしているのだから、自分がやりたくないと思うことはやる必要はない。
賞品、賞金は必須ではない
大会に対して賞品、賞金を付けるのは無論主催の自由である。
ただ個人的には継続開催を目的としているならば、賞品、賞金をフックにして参加者を集めることは避けるべきだと思う。
大会に出て、優勝したことの副産物として扱われるならば問題はないが賞品等が参加の目的となってしまうと、賞品が狙えない大会には出ないという人が出てきてしまう。ある程度運の要素が大きいタイトルならそれでも問題ないかもしれないが、実力差がそのまま結果に出るロケットリーグでは致命的になってしまう。
やらないよりもやった方が良い
大会を主催しようと思ったときに難しく考える必要はない。
他にないような大会にしたいやスポンサーを付けたい等を初めから目指してしまうと途中で企画がとん挫して結局開催に至らないといったことが起きてしまう。
大会が考えて企画するだけでは何も起こらない、開催しないことには始まらないので、まずはありきたりでもいいから主催してみよう。
それから、いろいろと改善やアップデートでしていけばいい。
割り切ることも大事
今回のこみゅリポAdvent Calendar 2020 Advent Calendar 2020には歴戦の大会主催の方が多く参加されています。
参考となることも多くあるでしょう。ただそれを自分に置き換えたときに同じことが実践できるかどうかは、冷静に判断する必要がある。
どれもこれも「やった方がいい」ことでしょう。
しかし「やった方がいい」ことと「できる」ことは全く別であり、人によって実行できることは異なる。できないことを無理にやろうとしても上手くいかない。また実現できないことを考え続けても、答えは出ず、悩み続けることになってしまいます。だったら無理なものは無理と割り切って自分にできることをやる方が建設的だ。
期待をしすぎない
自分の行動に対する結果を期待しすぎないように意識した方が良い。
期待が高すぎるとそれに達しなかった時にガッカリしてしまう。自分がやろうと決めたことやりたかったことが出来ていたのならば、その結果を受け入れよう。
また他者に対して、何も言わなくても「~してくれるだろう」と期待すべきではない。受け身でいるのに相手が「~してくれない」と不満を述べるのはただの我がままでしかない。
もちろん、率先して何かをやって頂けたときは全力で感謝を述べよう。
目標や目的、夢を持つことは大会を主催を継続する上で大きなモチベーションとなる。しかし、期待は持つと下回った時にショックを受けてしまう。期待を持たす、大会が問題なく開催できたなら、まずそのことを感謝しながら喜ぼう。
以上の内容は、あくまで自分が大会を継続するために意識している内容です。
冒頭にも書いた通り、1発限りの大会や大会を大きく影響力のあるものにしていきたいという考えを持っている人にとっては参考とならない内容だと思います。ただ、大会主催に尻込みしている人がこの内容を見て、こんな感じに大会やるものアリなのかと思って、大会主催に踏み切ってくれたら嬉しいです。
最後に
今回参加させていただいた「こみゅリポAdvent Calendar 2020 Advent Calendar 2020」では大会主催者の方々を中心に素晴らしい内容の記事が書かれていますので、是非読んでみてください。
追記
基本は主催の好きで良いが、絶対に守るべきこともある。
色々と大会なんてものは主催者の好きに開催して良いと記載しました。
外野の意見に左右される必要はありませんが、自分が開催を考えているタイトルの利用規約やガイドラインは順守しましょう。
参考にロケットリーグのコミニティ大会ガイドラインのリンクを記載しました。
https://esports.rocketleague.com/rules/community-tournament-guidelines/
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