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「意味が分からない」ことに意味を見出した話


毎週火木土、22時。
私は登録して1ヶ月ほど経って扱いに慣れたクラブハウスのモノトーンのアイコンをタップする。

今日は私がルームの幹事だ。

そのルームのテーマはエヴァンゲリオン。私が25年ハマっているアニメを語る部屋。

アニメが爆発的人気を誇った時からの大ファン。今回の映画は前作から9年も空いていたので私のように待ってました!というファンは多かった。_

クラブルームは著名人の話を聞く、新しい人脈が出来ることで仕事に繋がる…という使い方も出来るようだけど、1月の公開延期になった直後に
誰かとエヴァを共有したいと思いクラブハウスをやり始めた。


最初のうちは時間も決めず毎日のようにしていたと思う。ちょっとだけ。と思ってもすぐに1時間、2時間あっという間に過ぎる。

「いつからエヴァを見だしたの?」
「好きなキャラクターは?」
「好きな効果音は?」
「好きなシーンは?」
「あのシーン、真意はどう思う?」

エヴァはいくら話しても話題が尽きない。なんでこんなに毎夜毎夜話しても話題が尽きないんだろう。なんでこんなに好きなんだろう。

それで気がついたのが

意味が分からないから

という結論だった。エヴァは意味が分からない。
意味が分からないからみんなで思い思いの考察をする。


分かりやすいストーリーで、単純なキャラクターだったら
こんなにハマることはなかったんだと思う。


その後、クラブハウスに入り浸りすぎて 夫から白い目で見られるようになった頃に定例で火木土 22時から1時間と決めて開催しようとなった(それでも多い)。

もし、白い目で見る人がいなかったら毎夜毎夜1時間でも2時間でもスマホに向かって話していたかもしれない。



私の職業はパーソナルカラーリスト。人に似合う色、似合わせ方を提案する仕事をしている。

色は視神経から脳に伝わる電気信号なので、単純ではなく知れば知るほど奥が深い。
私は色についてもやっぱり1時間でも2時間でも話していられると思う。

その理由は、簡単に分からないから。

簡単じゃない。単純じゃない。もっと知りたくなる。だから惹かれるんだと思う。

「似合う色を知ったら毎日の服選びがラクになると思って。」
「似合うものだけ着てたらラクそうだなって。」

たしかに、選ぶ悩む労力がなくなるとラクかもしれない。

でもそれって楽しんだろうか。

ラクがしたいならパーソナルカラーや顔タイプはもってこいだと思う。
でも、もっと楽しみたい人に単純な答えを安易にあげないほうがいいんじゃないかな。
分からないからもっと知りたいという知的欲求を満たす楽しみもオシャレにあっていいんじゃないかな。


脳内垂れ流しTweet(今はエヴァ月間中)


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大森アイカ
カラーリストの働き方改革の第一人者として 頑張ります。 活動の応援してくださると飛んで喜びます。