どうでもいい口論
私は旦那と二人暮らしで生活している。
生活しているといっても夜遅くに帰ってくる旦那とご飯食べて少しテレビを見て一緒のベッドで寝る、それくらいの時間しか共有できていない。でもその数時間が自分の1番楽しい時間だったりする。
仕事人間だったころの私は夕食もろくに作ることが出来ず奥さんらしい事は何一つできていなかった。家に帰っても残った仕事をしていたので毎日一緒にしても会話をなくお互いの存在だけを意識している生活。疲れて帰ってきたときにはご飯も食べずにソファー倒れこんで秒で寝てしまったり(この日は旦那もご飯が食べられなかった)。本当に本当に荒んだ生活だった。それでも不満は一切口にしない旦那、さらに申し訳なくなってしまった。
休職してからは、家庭にも目を向けられる生活を取り戻して緩やかな時間が流れている。毎日しょうもない事ばかりして真面目な話が苦手な二人、でもそんな時間が私には大事だったりする。この間もどうでもいい話を丸亀製麺のうどんを啜りながら論争していた。
ダ「ナメック星はピッコロだからね、悟空はベジータ星だって。ちょっとググって調べて。」
iPhoneで調べる私
私「大体ベジータ星って何?聞いたことないし、(Wikipediaを読んで)分かった、悟空はサイヤ人だよ」
ダ「それは人種でしょ、ベジータ星のサイヤ人よ。ベジータ星の王子だからベジータなんよ。あの上から目線の発言とプライドの高さでわかるでしょうが」
私「え!?ベジータって王子だったの!知らなかった。ならブルマは玉の輿なんだね。」
ダ「は?ブルマはカプセルコーポレーションの令嬢でしょうが、ベジータのほうが逆玉だし・・・。ドラゴンボール世代ってそのくらいの知識で言わんで!!」
またまたブルマのことを調べる。
私「ほんとだ、そんなにお金持ちだったんだね。いやいや私はドラゴンボールど真ん中の世代よ。幼稚園の頃にアニメ見てたもん。誰も私に教えてくれないから悪いんだもん。」
ダ「アニメ見てるんだったらそれぐらいわかるでしょ。分からん方がビックリするわ。もう鳥山先生に謝って。」
私「ごめんなさい。っていうかなんでそんなに知ってるの?キモイね」
ダ「常識の範囲内だし」
私「じゃあドラゴンボールクイズしまーす。悟空とチチはなんで結婚したでしょうか?」
ダ「食いもんと思ったったたい。」
私「正解。じゃあ、ビーデルの父親は?」
ダ「サタンでしょ」
私「正解、じゃあ悟飯が大学の時に変装して悪者を退治していた時の名前は?」
ダ「サイヤマンだったけ?」
私「分かんない」
ダ「正解が知らないのに問題ださんで」
正解はグレートサイヤマンでした、旦那惜しいね。終始ドラゴンボールの話で盛り上がり丸亀製麺を後にした私たち。その後近くのタピオカ屋さんに向かうも休日のタピオカは恐ろしいほどの人気で長蛇の列が出来ていた。並ばずにおとなしく家路に帰るのであった。
毎日何かしらどうでもいい口論をし、お腹を抱えるほど笑っている。そんな時間が本当に楽しい。何よりくだらない話で疲れるほど笑えるって本当に貴重な存在だ。
いつも楽しい日常をくれる旦那に感謝を感じながら今日もどうでもいい口論を繰り広げる。
変だよね、お互いに。