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真似じゃないよ、リスペクトだよ
いつもずるい。計算している自分がいる。
世の中には素直な言葉でもみんなに愛される人がいて、いつも羨ましかった。愛されることではなく、自然にできる所を。
何か違う作りになっているのか?
いや、私も同じ人間なのに・・・
いつも優しい人
いつも和やかな人
いつも楽しい人
そんな人のいい所を見ては真似をするようになった。
そうやって”自分”が出来た。
オリジナルじゃない自分を私はよく知っていた。
人のまねで生きていることを滑稽とも思ったこともある。長年培ったものは容易く消すことはできず、無意識に盗んでしまう。
そんな自分が嫌いだった
ありのまま?
自分らしい?
1番苦手な生き方だった。
♢
今日は今週最後の仕事、いつもみんなの手伝いをしている私はあまり忙しくなかった。入院患者さんが少なくなって仕事が減ってしまったから。そんな私はひたすら掃除をしていた。時々鳴るナースコールで患者さんのお世話をしながら。少し落ち着いた昼間、職場の先輩が話しかけてきた。
その先輩は優しい人でいつも患者さんの事を話してくる。「あの患者さんは昨日あ~で、きつかっただろうな」などいつも誰かを気遣っている言葉だ。
そんな先輩が
「あいかもさんって優しいですよね、声のかけ方とか」
と言ってきた。
とっさに私は
「優しくないです」と言ってしまった。
「優しくないってどういうことですか((笑))」そう突っ込んで先輩は笑っていた。
私は本当は優しくない、本当は冷たい人間だ。昔はとってもきつい性格なんですよと話すと先輩は驚いていた。そうなんだ今も冷たい要素はたくさん持っていて、垣間見えている場面もあるはずだ。でも先輩は私のそういう所が見えていない。人の気持ちや性格なんて全部わかるはずもないのにいざ自分のことになると顕微鏡ですみずみまで見られているような気がする。なんとも自意識過剰な私。今日の先輩との会話で人にはほんの少ししか見えてないんだなと当たり前な事を気づけた。
私はいつもずるい。
計算して言葉を放っている。
だけどその言葉をポジティブに受け取ってくれる人もいる。
人の真似はリスペクトの象徴
いいなと思うとすぐに真似をしてしまう。
あなたの真似をしていたら、ごめんね
でも、あなたの事を羨ましく思っているからなんだ
だから許して
きっとこれが”自分らしさ”なんだって
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