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「いい子」を卒業します
どこに行けば、わたしは楽になるのだろうか。
今見えている道はどれも険しくて目をふさぎたくなる。でも、たまには通らないといけない。みんな汗をかき、草をかき分けながら確実に一歩を進めている。決して弱音を吐かず少し休んでは精一杯足を動かして前進している。でもわたしの前の道は霧がかかり曇ってしまっている。手探りでしか通れない道をはれるまで待っている私がいる。
子どものころに巻き戻せるなら何をするだろう。きっと今までやってきたことの全部をなくして反対の決断をしていきたい。それほど間違った選択をしてきたように思う。あの時こうしとけば、あの時声をかければ、あの時追いかけていたらわたしの”今”はずいぶん変わったものになっていたのかもしれない。ただ風にあらがわず流れにそって生きてきた。
「あいかもって世間知らずだよね」と親密な人には言われる。
それほど興味のないことはとことん触らないでいたから。世間でいう常識を兼ね備えないまま育ってしまった。生きづらくなるのは当たり前だ。
自分が変わらなければ楽になる方法なんてなかった。
小さいころのわたしは親の言うことを素直にきく”いい子”だった。それがいいのか悪いのかは分からない。”いい子”でいることしか世間知らずのわたしは選択肢がなかったから。誰もが通るであろう反抗期も平和に過ごしていた。反応する事がなかったから・・・ここまでくるとわたしの世間知らずっぷりは特技にしてもいいのではと関心すら湧いてくる。
けれど、親からは絶大な信頼を得ることが出来た。学生まではそれでよかった。
いざ社会人になって自分の幼稚さを知る結果になる。
20も30も離れた先輩と話すこともできない。人の言うことばかり聞いていたから考えることもできない。教えられたことがなかなか呑み込めない。
わたしにとって社会は息の詰まる世界でしかなかった。
今になって初めて避けずに険しい道を通っておけばよかったと思う。何もなくても反抗して主張をしていればと思った。そんな昔を過ごしていれば今より少しは優しく呼吸ができていたかもしれない。
今更だけど”いい子”はもうやめよう。
物事もよく見、考えて自分色を濃くしよう。
生きている限り楽な道なんてない。顔をあげて、上を向いて歩いていこう。この先の道は悔やまないようにするために。
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