見出し画像

【バロック・ロココ】第3回 カラッチ

西洋美術史

皆さんこんにちは!
昨日の記事では、バロックという新しい時代を切り開いた、強い明暗法が特徴的なカラヴァッジョを紹介しました。
今日はカラヴァッジョとともに初期バロックで活躍したカラッチを紹介します。

全体から見た、今回紹介する時代位置

西洋美術史には以下の分類があります。
① 古代美術
② 中世美術
③ ルネサンス
バロック・ロココ
⑤ 近代美術
⑥ 現代美術

④バロック・ロココに以下の分類があります。
1. 初期バロック時代
2. 盛期バロック
3. スペイン絵画の黄金時代
4. フランス古典主義とバロック
5. フランドルのバロック
6. オランダのバロック
7. ロココ美術
8. バロック・ロココ建築


今回は、1.初期バロックのカラッチと彼の代表作を紹介します。

まとめてみたい方は、マガジンに「【美術】知っているとちょっと格好いい」に今まで投稿した分はまとめているのでそちらでまとめてご覧ください。

初期バロック美術

年代:16世紀末~18世紀初頭
地域:イタリア
特徴:強い明暗法

カラッチの代表作


画像1

『豆を食べる男』



画像3

『ガレリア・ファルネーゼ天井画』


画像3

『バッカスとアリアドネの勝利』(ファルネーゼ天井壁画)


画像4

『エジプトへの逃避』


カラッチ

幅広い作品を残した
 16世紀のローマは人口が爆発的に増え、活気にあふれていました。プロテスタントの宗教革命に対抗して行われたカトリック教会の立て直しも成功し、教皇や貴族たちは聖堂や宮殿の建築、都市整備を行いました。同時に美術家の仕事も増え、バロック様式と総称される様式が生まれたのです。
 ボローニャのアンニーバレ・カラッチは兄のアゴスティーノや従兄のルドヴィゴとともにアカデミア(画塾)を設立、写実と古典様式に基づく様式を模索し、ローマにでて活躍する。荘厳で情動的な祭壇画を求めるカトリック教会のニーズに応え、ファルネーゼ宮殿画などを描き幅広い支持を得ました。『豆を食べる男』のような風俗画や古典的風景画の祖でもある。

以上、カラッチの紹介でした。

同時代のカラヴァッジョとカラッチ、雰囲気的には闇と光のような全然印象が違う絵画を描いた二人ですね。

最後まで読んでくれてありがとう♪

Aika