【バロック・ロココ】第五回 盛期バロック
はじめに
皆さん、こんにちは!
今日からは、西洋美術史でも有名なバロック美術の盛期をご紹介します。一緒に、華麗で壮大な宗教美術が特徴的な盛期バロックの美術を見ていきましょう。
全体から見た、今回紹介する時代位置
西洋美術史には以下の分類があります。
① 古代美術
② 中世美術
③ ルネサンス
④ バロック・ロココ
⑤ 近代美術
⑥ 現代美術
④バロック・ロココに以下の分類があります。
1. 初期バロック時代
2. 盛期バロック
3. スペイン絵画の黄金時代
4. フランス古典主義とバロック
5. フランドルのバロック
6. オランダのバロック
7. ロココ美術
8. バロック・ロココ建築
今回は、2.盛期バロックを紹介します。
まとめてみたい方は、マガジンに「【美術】知っているとちょっと格好いい」に今まで投稿した分はまとめているのでそちらでまとめてご覧ください。
盛期バロック美術
年代:17世紀~17世紀中期
地域:イタリア
特徴:イリュージョニズム
盛期バロックと呼ばれるのは1620年代~1670年代までである。このころになると、海外不況にも成果が上がり、カトリック改革はひと段落して「教会の勝利」を視覚化するために豪華で壮大な芸術が推進された。華麗な壁画に腕を振るったピエトロ・ダ・コルトーナやローマを劇場都市に変貌させたベルニーニ、個性的な建築のボッロミーニのバロック三大巨匠をはじめ、フランドルのルーベンスに代表されるような華麗でダイナミックな様式が生み出され、スペインのベラスケスやスルバラン、オランダのレンブラントやハルス、フランスのヴーエ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールなどが活躍した。
リアリスムと理想主義をメインとした初期バロックと比べて、盛期バロックは演劇的かつ装飾的な空間を追求した。ただ、フランスのプッサンやクロード・ロランのように古典主義的な傾向を持つ画家も同時期にローマで活躍している。
以上が、盛期バロックの概要です。
ピエトロ・ダ・コルトーナ
バロック三大巨匠のひとり、ピエトロ・ダ・コルトーナの作品『神の摂理とバルベリーニ家の栄光』を紹介して今回は終わりにしたいと思います。
『神の摂理とバルベリーニ家の栄光』
ピエトロ・ダ・コルトーナ作
最後まで読んでくれてありがとうございました。
Aika