詩はこころバロメーター
最近、詩集を買った。
好きな詩人の、
おすすめをひとつ、ふたつ。
込められた想いが、装丁から伝わる。
「あたしとあなた」谷川俊太郎
http://www.nanarokusha.com/news/2015/06/20/3306.html
本をひらけば、
言葉がしとしとやさしくふりそそぐ。
じめっとはしていなくて、
やさしくてあたたかい。
幾人ものあなたとあたしが出会って
幾つもの世界を渡り歩いて
幾度も死を繰り返す
それでも、雨が海に還るように
また出会うのを待ち続けている。
そんな詩。
詩は、
こころが忙しいと読めないなぁ。
ななめ読みなんてできない。
文字を追えばいいんじゃない。
何かを習得したくて読むんじゃない。
ゴールもメリットもない。
じゃあなんのために読むのって、
その理由を必要としなくなってから
読んで欲しいと思う。
有限の時間だからこそ、
心に余白を。