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『さようなら彼、ありがとう元彼。 -人探し完結-』2024/08/07 日記

・如月愛歌です。
病と上手く付き合いつつ、程よく働いたりのんびり一人暮らしまったり過ごしている日記を毎日書いています。詳しくは⬇️

https://note.com/aika_25255/n/n9a8acf75f310

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・昨日のあらすじ。
8/7から人探しの調査開始して、途中私も同行することになったが、めぼしい結果は得られなかった。
日付跨いで、休憩して、今度は捜索範囲を拡げて探していくことになった。



・時間になった。
探偵2人と共に行動。車で移動しながら今度は彼の実家を探してみる。1件2件どころじゃない、探す、探す、探す、探す。
見つからない、ここじゃない。情報が出てきては潰されていく。数年前の僅かな記憶の糸に針が通らない。




・17時から探してあっという間に0時。
2桁を超える建物を巡っても遂に見つかることは無かった。



・絶望した。絶望した私を気遣ってか少し休憩を取る事にした。
2人とあらゆる話をする。本筋(人探し)はもちろん、地元話に恋愛観まで雑談。
そのおかげでそして話していくうちに、気持ちが変化していくのを感じた。
『元の関係に戻る為に探す』のではなく、
『吹っ切る為に探す』のだと。




・捜索範囲を広げる。正直この可能性は低いしより見つかる気がしない。けれどもまだここで帰る訳にはいかない。
ここで探しきらなければまだ心は彼に囚われたままだ。
どうせなら決別するならやることやり切って彼という鎖を断ち切りたい。

昨日の日記より


・追加で捜索範囲を拡げた。
探偵独自に入手したデータを元に30、40もの物件を見て回った。明らかに見覚えの無い建物を見ては即引き返し、酷似している建物を見ては違う土地柄なのかは分からないが、表札を出している所は少ない。自分の記憶も100%期待出来ない。それでも諦めずに探した。地道な作業を繰り返していた。
8時間程、経っていた。




・「最後の場所、ここで無かったらもう無い」
そう言われて着いた家。ここでも無かった。
_________見つからなかった。

・今日の調査は失敗に終わったが、こうも何時間も地道に探し続けてくれた2人には感謝しか無い。素人でも金額以上を動きをしてくれていると感じている。初めて探偵に依頼した所とは比べるのも烏滸がましい。


・ここまで淡々と文を書き連ねているが、心の中はグチャグチャの状態になっていた。
この結果という絶望、無理やり作り出した彼に対する疑念と失望。
そして、「ようやくこれで彼を諦められる」という枷が外れたかのような開放感だった。


・それでもまだやれる事が一つだけあった。
最終手段を今日午後の時間帯に取ってもらう事を決めて終えた。最終手段とは会社に直接連絡すること。何故それが最終手段なのかはここでは伏せる。
もうこれに賭けるしかない。


・帰路に着く。半日ほど行動を共にした。長かった。先に風呂に入ってて良かった。
考える間もなく、倒れるように眠りについた。



_________


・5時半就寝、13時半起床。
目覚めて直後、調査のことを思い出して未練がましく思うもすぐに振り切って起き上がる。
例えどうなっても生活は続いていくので、やるべき事はやっていかければならない。



・絵を描く。
心に傷を折った時、または折れそうな時、爆発的な何かが生まれるかもしれないと思ってペンを取っている。そうでなくとも気晴らしにはなる。
期待はしない。バッドエンド前提で絵を描き進めていく。


・今晩探偵と会うことになった。
最終手段の後。おそらくこれが最後の報告だろう。
余計なことは考えない、ただ受け入れるのみだ。



__________________


・結論から書くと、
彼は見つからなかった。その上に嘘をついていた。

・昨日一昨日の職場張り込みで、該当する人物の出入りが見られなかったことが判明した。そして今日の電話で、
務めているはずの会社及びそのグループ社は
「そのような者は我が社に元からいない」で、
彼が行ったという県外の研修場所についても関連性が無い事が分かった。


・何故そんなことをしたのか、
思えば縁故就職で地元に根付いた企業なのに県外で派遣、全く無い話では無いだろうが違和感はあった。
音信不通直前の会話からして、県外にいないと整合性が取れない話もあったので少なくとも県外にいたのは本当だろうけど……
何故そんな嘘をついたのか。その職場にいなかったことそのものではなくつく必要の無い嘘をつかれたのは悲しかった。

・嗚呼そうか。ポロポロと涙が零れ落ちた。
もう彼とは、縁がとっくに切れていたんだな。
嘘1つ付けなさそうな不器用だけど優しく穏やかな、一緒にいて嫌な思い1つもしなくって、波長が合って楽しくて幸せで胸が高鳴って心落ち着いて一緒に居られた彼とは、もう縁が無いんだな。
私と何があったのか分からない。どうにもならない事情があったのかもしれない。私と別れる為の口実かもしれない。そうだとしたらはっきり別れを告げて欲しかった。「×日にまた通話しようね」なんて言わないで欲しかった。
彼の真意だけは、未だに分からない。
まだおそらく彼のことは好きだし、彼を悪く言うつもりも無い。彼の前に『元』を付ける勇気が無い。
けれど、誠実とは言い難い別れだったのは確かだった。


・これで決着はついた。
望んだ結末では無かった、けれど破られた本のページは取り戻せた。ここで終わり。心の中でFinの文字を思い浮かべる。
彼への執着は消えた。あの嘘とあの終わり方をした以上、もう執着するに値しない人物だ。思い出すことはあれど金輪際探すことはしない
何処かで勝手に幸せにでもなってればいい。
今後恋愛する予定はおそらく無いが、とりあえずはいつも通り生活していくだけだ。彼について考えてきた時間とお金を自分に向けて、前を向いて日々を過ごしていく。

・ただ、彼との思い出だけは大事に取っておく。
それこそ未練がましいと思われるかもしれないが、もしかしたら創作活動や話のツマミにでも使えるかもしれないからな。
「あの頃も悪くなかったな」くらいは思うかもだが、
間違っても見返して「また会いたい」とは思うまい。
思い出は美しいままで留めておく。


・長々と書いてきたが……未だに頭の中が整理出来てない。最後に彼氏になんて書こうか。
どうせ伝わりゃしないだろうけど、電子の海で見つかるかも、なんて考えない。これは自己満足だ。

・さようなら彼。ありがとう元彼。
私のことを受け入れてくれて、嬉しかったです。
悪く思うところが、今となっては全く無いとは言い切れません。
共に過ごした時間は、紛れもなく幸せな時間でした。
当時家庭環境で悩んでいた私にとって心の支えでした。
貴方とは会うことは無いでしょう。
どうか、私のことをどう思っても構いません。
元気で過ごしてくれることを祈っています。




・こうなったら感情を何とか上手いこと昇華しようとして、
失恋ソングを聴きながらこの恋に別れを告げるかのようなイラストを描くしかない……既に描きかけだったな、ハハ。


・今日はこの辺で。






_________いつかの話


「ごめん、しんどくて、泣いてしまって、ごめん」
「たくさん泣いて、いいですからね。今の如月は、休むのが大切だから」

「如月さんの存在に感謝しているんですよ」
「?私、感謝されることしてないよ?」
「ううん、感謝してます。」

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如月愛歌@(´д`)毎日日記
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