1ヶ月ヨーロッパ旅〜食べて、食べて、トイレ探す〜
1ヶ月間、ヨーロッパを旅行した。
ギリシャ、トルコ、フランス、モナコ、イタリア、ハンガリー、ポーランド、オーストリア、チェコ、ドイツ、オランダの11カ国。
1ヶ月も旅行をするのは初めて、一度の旅行で3つ以上の国を訪れるのも初めて。贅沢な旅だった。といっても、楽しかっただけではない。飛行機や電車に乗り遅れたり、アテネの日差しで体調を崩したり、トラブルもあった。
さあ、旅行記は時間をかけて書くとして、頭に残っていることをざっと並べてみよう。
やっぱりイタリアは食の宝庫
今回一番長く滞在したのが、イタリア。ローマ、フィレンツェ、ベネチア、メッシーナ、ポンペイ、ナポリ、ピサを周った。食事に困ることも飽きることもなく、どこで何を食べても全部おいしかった。
昼も夜も、夫はピザ、私はパスタ、前菜は大体生ハムとブッラータチーズを2人でシェアした。たまにパニーニやジェラートも。フィレンツェのサンタ・マリア聖堂の横にある小さなお店でテイクアウトしたパニーニは超buonoだった。また食べたい。
旅の終盤で3泊したチェコのプラハでは、東欧料理に飽きて、2日目と3日目の夜はイタリアンレストランを探してピザとパスタを食べたほど。結婚記念日もプラハ城を眺めながらドナウ川沿いでイタリアンをいただいた。
でもやっぱり日本人、口が日本の味を欲することがあった。だから一度だけ、ベネチアの駅でSUSHI(寿司ではない)を買って電車で食べた。おいしくなかった。
旅先ではとりあえずおいしいイタリアンレストランを押さえておけば、食事には困らない。
寝台列車はいくつになってもワクワク
一度の旅行で何カ国も巡ることができるのは、ヨーロッパ旅の醍醐味。陸続きだからこそ、鉄道で移動できる。それに島国出身の夫と私にとっては、電車で国境を渡るなんてとても新鮮だった。
旅で一番楽しみにしていたのが、寝台列車。イタリア・ベネチア→オーストリア・ウィーン、ハンガリー・ブダペスト→ポーランド・クラクフの移動で利用した。ホテル代が浮く上、寝ている間に移動できるなんて一石二鳥。限られたお金と時間の中で、寝台列車の利用はおすすめだ。
ちなみに、今回乗ったのは殺人事件が起こって名探偵が出てきて、というような豪華列車ではない。3畳ほどの狭い空間に2段ベッドと洗面所があるだけだが、あの狭さと2段ベッドがさらにワクワクさせてくれる。
ベッドは上に夫、下が私。下には上より仕事がたくさんあった。上からは「電気消して」「窓閉めて」「あれとって」「これとって」と注文が多く、乗務員がノックして来た際の対応もしなければならない。でも景色が見やすいのは下のベッドだった。
駅で夜ごはんを買ってベッドの上で食べ、車窓から景色を眺め、暗くなったら寝て、朝食のノックの音で起きる。
なんて書いたけれど、実際は思った以上に揺れるし、ぐっすりと眠ることはできなかった。それでいい。
ヨーロッパを周遊する方は、ぜひ寝台列車に乗ってワクワクした経験を。
ゴミ箱は多いがトイレは少ない
「日本はなんでゴミ箱がないんだ!」と、夫はよく日本の街中で嘆く。確かに少ない。オーストラリアでは、道路にもショッピングモールの中にもあちこちに置いてある。それに慣れている夫もビックリ。ヨーロッパでは周りを見渡せば必ず1つはあった。
もちろん便利。飲み終わったペットボトルやテイクアウトした食べ物の包み紙も持ち歩く必要がない。でも、テロ対策とか、回収とか、分別とか、どうしているんだろう…
一方、トイレは少ない。これは困った。日本では駅や公園などに公衆トイレがあり、出先で困ることはほとんどない。なんと言ってもコンビニがある。飲み物や飴を買ってトイレを借りる、なんてことができる。
ヨーロッパはまず、公衆トイレが少ない。デパートやスーパーなどの商業施設でもなかなか見つからない。もちろん、トイレを貸してくれるコンビニもない。本当に困ったときは、カフェに入る。でも、トイレのためにカフェに入って時間を無駄にしたくないし、そもそも飲んでしまったらまた数時間後に行きたくなる。
何度トイレを探して歩き回ったことか。旅行も終盤になると学んだ。トイレはあるところで済ます。これからヨーロッパに行く方、ご注意ください。
それにしても、ヨーロッパの人は出先でどうしているんだろう。そこに住む人だけが知る穴場の公衆トイレがあるんだろうか。そもそも、身体のつくりが違うんだろうか。あ、忘れていた。私が人より近いんやった。
追伸 見出しには、今回食べたイタリア料理の写真を並べてみた。どうでっか?
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