エミリー ザ・ストレンジ (コズミック・デブリ作 宇多田ヒカル訳)
エミリー ザ・ストレンジ
( コズミック・デブリ作 宇多田ヒカル訳
メディアファクトリー 2003年刊行 )
「エミリー ザ・ストレンジ」
とんちの効いた(効きすぎ?)おもしろい絵本。
数年前に 古本屋パトロールで出会った。
去年かおととしか 子どもの夏休みの宿題の読書感想文で、
夏の課題図書を奮発して購入したというのに、
哲学的な一文を書いてのち、書けない!となって書かず、
そっちではけっきょく書けなかって
その前の年くらいに読んだりしたエミリーが家にあって、
じゃあエミリーで書いたらわ? そうする。ということで
子どもがエミリーで感想文を書いた。
その感想文を わたしは個人的に気にいっていたのだけど
子どもはその感想文を学校に提出しなかった。
「エミリーザ・ストレンジ」
このえほんはエミリーという女子が自由にすごしていくえほんです。
わたしと、エミリーは、いっしょのことがあればちがうことがある
エミリーのちかくには、ねこがいっぱいいる
わたしは、ねこもすき、わたしは友だちと同じ物がほしいけどエミリーは
ちがう、エミリーがほしいのは、そうしつかん、わたしはまいごに
なりたくないけど、エミリーはまいごになりたい、わたしは、なまけもの
でなにをしてなくて不安でもエミリーは、なまけものじゃなくて、なにも
しなくても不安にならないの、わたしは信じなくて、エミリーは、信じて
て、わたしは見ためにだまされないでエミリーは、見ためにだまされて、わたしも、エミリーも高のぞみしない
エミリーとわたしは、ねらいは低めわたしは、ずるをして、エミリーは、ズルをしない わたしとエミリーは、はじめから自分のルールでプレイする
エミリーは、ルールブレイカーでわたしはときどきルールブレイカー
わたしはときどきハートブレイカー
わたしもエミリーもかっこうつけたりしないけど、かならずカタをつける わたしはクレイジーでエミリーはクレイジーじゃない。
わたしはちょっとレイジにもえていて、エミリーはレイジにもえている、
わたしもエミリーも悪者じゃないけどエミリーはぜん人ともいえない
エミリーとわたしはいつだってストレンジ。
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