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警察、発砲による女性の失明を否認(香港デモ)
変装警官について明言せず…
香港では、デモにおける変装警官や女性の失明事件などの報道で持ちきりになっています。
特に前日行われた警察の記者会見は、記者から怒号が飛び交う中3時間に及びました。
変装警官をいつ頃からどのようにして潜入させたのかについて、警察側は一切明言しませんでした。
6月以降、警察当局が質問に対して回答を避けるのは初めてのことです。
変装警官は中国本土から派遣されてきたとみられていますが、記者がIDを要求しても拒否するようです。
また、医療業務中の女性に対して発砲し失明させた事件については、「警察が発砲したという証拠はない」と述べ大きな反感を買っていました。
デモ隊が空港を占拠、全てのフライトがキャンセル
午後から徐々にprotestors(中国語では「示威者」と表現される、デモ隊を指す言葉)が香港空港に集まり始めました。
16:30にはチェックインカウンターが占拠され、18:00頃には全てのフライトがキャンセルされることになりました。
変装警官とみられる男が携帯でprotestorsの情報収集をしていたのではないかとの疑いが強まり、この男が取り囲まれる場面もありました。
22:00頃には空港に向かう列車が運転を再開し、閉鎖されていた香港駅と九龍駅も業務を再開しました。空港でのチェックイン業務も一部再開されました。
23時前、警察が第1ターミナルに突入し、催涙スプレーを使用しながら座り込みをしていたprotestorsを排除していきました。
その後も警察による排除活動は深夜まで続きました。
※文中の“protestors”は“protester”と表記される方が一般的ですが、地元メディアの表記に合わせて“protestors”としています。