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プログラムからこぼれたお話 「フランス歌曲」ってなに? その2

プログラムに載らない解説、その2です。

▼前回はこちら


♪)歌曲を歌うのはなぜ?

前回、声楽曲には「オペラ」や「歌曲」など、ジャンルがありますよ~
というお話をしたのですが、

「なんでオペラじゃない作品も歌うの?」
「オペラだけ歌えば良くない?」

と思われたかもしれませんよね。


♪)歌い手目線でのちがいは・・・

歌曲は、原材料が「詩」と「音楽」だけなので
内容も音楽も、自由に解釈した上で表現できるのが魅力です。

オペラには、「物語」と「役柄」があるので
どういう内容、どういう人物、どういう感情、どういう場面…
決まりごとが多い分、演奏にも、物語と役柄を反映する必要があります。

表現の方向性とか幅が、ちょっと違う感じなのですね。

歌曲で繊細な世界観を表現し、
オペラでドラマと技術を魅せる、
みたいな感じ。

歌曲の方が作品数が多いので
テーマに合わせた選曲をするとか、
時間の短い曲を組み合わせるとか、
小回りがきくイメージもあるかもしれません。

オペラがホールケーキだとしたら
歌曲カット売りのケーキみたいな感じかもですね。
いろんな味を、ちょっとずつ、っていう。



ちなみに、どっちが歌えるから優れている、みたいな考えはないです。
オペラVS歌曲っていう構図自体がなくて

試験や入試では「歌曲から1曲」「オペラから1曲」という指定があったり
コンクールだと「歌曲コンクール」「オペラコンクール」とそもそも分かれていたり
大学院などでは「オペラ科」「ソロ科」のようにそれぞれが独立した研究分野扱いだったり。

なので、声楽家さんたちは、どっちも歌えるようにお勉強していますよ〜(^^)




次回、ようやく「フランス歌曲」に踏み込みましょー


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