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新幹線(TGV)と低速ローカル線で分断されるフランス(英雑誌The Economistより)

「フランスでは、TGVが通っている地方とそうでない地方の分断が生まれている」という、イギリスの雑誌The Economistの記事を読みました。

TGVは20年ほど前に乗ったきりですが、記事を読んで当時のことをいろいろ思い出しました・・・

私にとって初めての海外は、フランスへの短期語学留学でした。パリからニースまでTGVで行き、ローカル線に乗り換えて語学学校のあるカンヌに行った気がします。

車窓から見える農村の風景や、時々通り過ぎる町や村の高い教会の建物が美しくて、最初の海外だったから感動してずっと窓から外を眺めてました。懐かしい。

というわけで今日は、The Economist2022年12月17日号から、フランスの新幹線とローカル線についての記事の内容をまとめてみました。

フランスのTGV(超高速列車、新幹線)は、フランス国民の誇りだ。TGVは多くの人に利用されており、パリのビジネスマンは、ランチミーティングのために460km離れたリヨンまで行くことも厭わない。たった2時間で到着するからだ。

しかし、TGVでパリと主要な地方都市が高速で接続する一方、取り残される地方もある。例えば、パリ-トゥルーズ間の一部の路線で使われている線路は、1970年代に設計された非常な年代物だ。乗り換えの接続も悪く、利用者には非常に不評だ。

マクロン大統領は、炭素排出量の削減を目指しており、自家用車ではなく電車の利用を推進している。しかし、TGVが通っている主要都市と、遅いローカル線しかない地方都市の間には、政治的な分断も生まれている。

2018年の黄色ベスト運動は、車に依存せざるを得ない農村部の住民によるガソリン税上昇への抗議として始まった。TGVよりもむしろこのような農村部の古い低速路線に投資し、状況を改善しなければ、車の利用は減らないだろう。

という記事でした!

記事で例として取り上げられていたのは、博物館級に古い路線で遅い電車しか乗り入れていないフランス中部のUsselという街。電車でのアクセスがいかに悪くて、みんな車を使わざるを得ないかということが書かれていました。

フランスの今の方針としては、すでに利用者が多くてある程度便利な部分をより便利にしたいようです。まあ、採算的にはそうなりますね・・・


<注目した英語>

🎈museum pieces:(博物館で展示すべきほどの)年代物
🎈snub:鼻であしらう


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