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イチローの殿堂入り英語スピーチで大量に出てきた「光栄」な表現
先日、イチローさんのマリナーズ球団殿堂入りのセレモニーが行われました。2019年の引退セレモニーに引き続き、イチローさんの17分にわたる英語スピーチに注目が集まりました!
イチローさんは現役時代には英語を公の場で話さないことで有名でしたが、引退セレモニーで英語が相当できるということが知れ渡りました(笑)
もちろん、発音は日本人的ですが、文章全体のリズム、強弱、イントネーションはほぼ完璧です。これは、英語が話せる人でないとできないことです。
そこで今日は、そんなイチローさんの英語力にも注目しながら、殿堂入りセレモニーの英語スピーチの中で繰り返し出てきた、ある表現に注目してみたいと思います!
イチロー英語スピーチに出てきた「光栄」な表現たち
英語スピーチの動画は、こちらです。
It is an honor to…
It is an honor to stand here tonight.
今晩、この舞台に立てることを光栄に思います。
スピーチの最初に、イチローさんが言った言葉です。honorは「名誉」といった意味で私たちは覚えているかもしれませんが、It's an honor to…(〜できて光栄です)でとてもよく使う表現です。ビジネス英語で特に便利な言葉。
例)
It's an honor to do business with you.
御社とお取引ができて光栄です。
It has been a pleasure…
It has been a pleasure getting to know Alvin.
アルヴィンと知り合うことができ、光栄です。
"It's a pleasure to meet you."(お会いできて光栄です)など、pleasureを使っても「光栄です」という表現ができます。これも、めちゃくちゃよく使う表現です。
I am honored to…
私は、新しいマリナーズの仲間入りができて光栄です。
I am honored to join this new Mariners team.
さっきはIt is an honor to…でしたが、この"I am honored to…"も「〜できて光栄だ」という意味です。
This honor would not be…
This honor would not be possible without her.
この栄誉は、彼女なしでは成し遂げられませんでした。
「この栄誉」とは殿堂入りを指しますが、この短いスピーチでhonorがいったい何度出てくるのか・・・(;・∀・)
It's an honor to meet you.(お会いできて光栄です)
–The honor is mine.(こちらこそ)※「光栄に感じているのは私の方です」という意味。
といった言い方もよくします。
I am honored to …
I am honored to serve as special assistant to Chairman Stanton…
スタントン会長の特別補佐を務めることができ、光栄です。
proudly
I still wear the Mariners uniform. And I do so proudly.
今もマリナーズのユニフォームを着ていますし、誇りを持ってそうしています。
ちなみに、「〜は私の誇りです」といった場合に、英語では"〜 is my pride"とは言いません。prideは日本語で言う「プライド」「見栄」のような、どちらかと言うと悪い意味も含まれます。
「私の誇りです」をどう言うかというと・・・↓
It is my greatest honor to
It is my greatest honor to have played for you as a Seattle Mariner.
シアトル・マリナーズの一員として、ファンの皆さんのために野球ができたことは、私の最高の誇りです。
「誇り」もhonorと訳すとしっくり来やすいです。
何度も出てきた“honor”に”greatest”がくっついて、「最高の誇り」「この上なく名誉なこと」ということです。
というわけで、今日はイチローさんの殿堂入り英語スピーチから、「名誉・光栄・誇り」にまつわる英語表現を集めてみました!
お役に立ったら幸いです。
なお、スピーチの全文書き起こしと日本語訳は、私の本館ブログに掲載しています!ご興味があれば、合わせてどうぞ。