世界が熱狂!?ハリウッドの時代劇『SHOGUN』
今年、全世界で一斉公開になった『SHOGUN 将軍』というドラマ、知っていますか?
ハリウッド制作の日本の時代劇で、真田広之さん主演なのですが、なんと配信開始からたった6日で900万回も再生されたそうで、FXシリーズで歴代最高を記録しているんです。
ドラマは、1600年頃の日本が舞台。
豊臣秀吉の死後、天下取り争いが激化する中、真田広之さん演じる徳川家康の領地に、イギリス人の船乗り(後の “三浦按針”)が漂着します。その船乗りは、絶体絶命の家康の窮地を救う重要な情報や技術をもたらします。
果たして家康は、敵対する大名やポルトガル宣教師、商人たちとの策略の仕掛け合いを制し、天下を取ることができるのか・・・?
という物語です。
1シーズン10話完結で、先週、最終回が放送されたばかりなのですが、これが、めちゃくちゃ、おもしろかった・・・!!!そして、かっこよかった!!!(;´༎ຶД༎ຶ`)
このドラマは、イギリス人作家による1975年のベストセラー小説『SHOGUN 将軍』が元になっていて、1980年にもアメリカでドラマ化されています。
ドラマは日本でもテレビ放送されましたが、日本では「誰もが知る作品」というほどの知名度はないと思います。が、アメリカでは大ヒットして、視聴率も凄まじかったそうです。
夫のマイクによると、(彼はリアルタイムでは見ていませんが)子供時代からよくSHOGUNというタイトルをテレビなどで聞くことが多かったそう。三船敏郎さん、島田陽子さんなどが出演しています。
このドラマ「SHOGUN」はフィクションで、役名も歴史上の人物とは異なるのですが、大筋は、秀吉が死んだ後、徳川家康がどのように知略を巡らせて天下を取るかという話です。
見てる方としては、史実として最後は家康が勝つと分かっているのに、それでもヒリヒリするシーンの連続で、目が離せませんでした。夫のマイクと一緒に、1話ずつ、ドキドキしながら見ました。
このドラマは世界中でも大反響で、Rotten Tomatoesというアメリカの有名レビューサイトでは、99%という驚異的なハイスコアを記録しています。マイクもそのスコアを見て、「Holy crap!!」って、めちゃくちゃ驚いてました。
今まで、「ハリウッド制作の日本の時代劇」と言えば、
着物や鎧が変だったり、
仏像がへんてこだったり、
風景がどう見ても外国だったり、
変な場所にいきなり鳥居があったり、
日本人役のアジア系俳優の日本語が片言だったり、
ろくなものがなかったじゃないですか。
たとえば、『SAYURI』っていう、日本の芸妓(どう見ても娼婦)を描いた映画が世界で大ヒットしましたけど、舞台は日本のはずなのに、芸者を演じてるのは中国人女優さんばっかりですからね・・・
着物の着方も下品だし、間違ってるし。(;・∀・)
今まで、真田広之さんも「ラストサムライ」「47 RONIN」「ブレット・トレイン」など数々のハリウッド映画に出演してきて、「間違った日本」が描かれることが嫌だったそうです。(そりゃそうだ)
特に、47 RONIN(「忠臣蔵」のハリウッド版)はひどかった・・・(*꒦ິ⌓꒦ີ)
だから、これまでも「本当の日本はこうじゃない」と声を上げてきたそうです。でも、俳優という立場からは、口出しできる範囲も限られていて、正しい日本が世界に伝えられないことにもどかしさをずっと感じていた・・・とのこと。
だから、このSHOGUNのオファーが来たとき、真田広之さんは、条件を出したそうです。それは、
・日本人役は、必ず日本人俳優を起用すること。
・スタッフは、必ず日本から時代劇専門家を呼ぶこと。
そして、自分が関わるなら、「本物の日本」を描いた作品を作りたいという情熱を伝えたそう。その結果、条件は受け入れられ、真田広之さんは主演だけでなく、プロデューサーをも兼ねることになりました。
そのおかげで、この『SHOGUN』では、侍の鎧、兜、日本家屋、立ち居振る舞いまでいつも見慣れた日本の時代劇と変わらず、ほとんど違和感はありませんでした。
しかもセリフの日本語は、大河ドラマより古風なほどでした。最近の大河ドラマは、現代語になってきましたからね・・・(※このドラマの8割は日本語、2割英語です)
そして、さすがのハリウッド制作なので、大河ドラマの何百倍もお金かかってて、セットもめちゃくちゃ豪華。
俳優たちの演技も、本当に素晴らしかったです。大河ドラマと違って、某アイドル事務所への忖度もないし、話題性のためにお笑い芸人を使ったりしてないし。(笑)
戸田鞠子(細川ガラシャがモデル)をアンナサワイさん。彼女はニュージーランド出身だそうで、日英バイリンガルです。劇中でも、イギリス人航海士と家康の間の通訳として活躍します。
落葉の方(淀君がモデル)を二階堂ふみさん。目の演技が素晴らしかったです。二階堂ふみさんほどのビッグな女優さんでも、この役はオーディションで勝ち取ったそう。
樫木藪重(本多正信?がモデル)を浅野忠信さん。夫のマイクは、このドラマで浅野忠信さんが一番お気に入りと言っていました。
私の推しは・・・真田広之さんがかっこいいのは当たり前ですが、この作品では、西岡徳馬さんが私は一番好きでした!
今年2月から配信開始になってもう完結しているので、ぜひ、ぜひ、見てみてください。日本では、ディズニープラスで見られます。もうね、たった10話なので、ぶっちゃけ、1ヶ月で見終わって、すぐに解約すればいいと思うのよ(笑)。必要なのはたった1,000円。Huluとのセットプランだと、さらにお得で1,490円。
これから、「ショーグン見たよ!」という外国人が激増すると思うので、私たち日本人も、必ず見ておくべきドラマだと思います!
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