日本在住の外国人が不快に思う、日本人の褒め言葉5つ
今日は、アメリカ人である私の夫に聞いた、「外国人はこういう日本人の言葉にちょっとムッとする」という例をお話ししたいと思います。
日本人が外国人に褒め言葉のつもりで言いがちなんだけど、実は相手はそんなに喜んでないかも・・・
という言葉が、いくつかあるようです。
もちろん、おっしゃっている方に悪気が全くないのは夫も理解していて、しかも夫はもう日本暮らしが長いので、慣れています。言われたら腹を立てるとか、そういうことではないです。
あくまでも、個人の意見としてご参考にしていただけたら幸いです。
★外国人がムッとする言葉その1:「日本語、上手ですね!!」
本当に日本語がペラペラの外国人なら、存分に「上手ですね~!」と褒めたらいいし、相手も嬉しいはずですが、ここでは、そうじゃない場面について取り上げます。
たとえば、外国人が本当にちょっとした「こんにちは」「ありがとうございます」といった表現を使っただけで
「すご~い!!日本語上手ですね!!」
と言われると、ちょっと嫌な気持ちになるそうです。
でも、私たち日本人は、外国人がちょっとでも日本語を使ってくれると
それだけでとても嬉しくなってしまって「すご~い!上手!」って言っちゃうものですよね^^;
で、これ、相手が観光客だったら全然問題ないです。「上手!」って言ってあげたら、喜ぶと思います。
問題は、相手が日本在住の外国人のとき。
たとえば、あなたが同じ立場だったらって考えて欲しいんですが、海外旅行に行って、その国のあいさつを一生懸命覚えて、現地の人に言ってみたら「バッチリね!上手!」という反応をされたら、嬉しいと思います。
でも、外国にしばらく住んでいるのに、いつまでたっても、たかが挨拶くらいでいちいち「上手ですね~!」って言われていたら・・・ちょっとうんざりすると思いませんか?
「自分のレベルって、挨拶できたら上手って言われるほど低いのか・・・」って、ちょっと悲しくなるかも。
なので、相手が明らかに観光客と分かるなら問題ないですが、日本在住の人かどうか分からない場合は、ちょっとした挨拶や簡単な日本語を相手がしゃべったくらいで「すごい!上手ですね~!!」と大げさに褒めない方が無難かもしれませんね。
★外国人がムッとする言葉その2:「上手にお箸使えるんですね!!」
これ、夫が他の日本人と一緒に食事に行くと、ほんと、必ずと言っていいほど言われてます。
で、夫に言わせたら
「たとえば、君が食事の席で、毎回
『ナイフとフォーク上手に使えるんですね!』
って言われてどう思う?それと同じことだよ」
だそうです。(;・∀・)
確かに、レストランに行ったら、毎回「ナイフとフォーク上手に使えるんですね~!すご~い!」って言われたら、
・・・嬉しくはないですよね^^;
「子供じゃないんだから、ナイフとフォークくらい使えるよ!」って、私だったら思うかな・・・
これと同じことを、多くの外国人も思ってるかもしれないわけです。
もちろん、日本におけるフォークやナイフと海外における箸は、だいぶ状況が違います。
日本に来るまで全くお箸を使ったことない外国人もいるので、そういう人は上手って言われて喜ぶかもしれません。
でも、今は日本食はすごく人気だから日本料理屋さんは世界中にありますし、日本料理店がなくても中華料理店は本当にどこにでもあります。
私の夫は、子供の頃に中華料理屋さんで箸の使い方を覚えたと言ってました。(割り箸の紙袋に、持ち方がイラスト付きで解説されてたそうです)
というわけで、お箸を上手に使える外国人を見ても、それはあなたがナイフとフォークを上手に使えるのと同じと考えてそっとしておいてあげましょう。(笑)
★外国人がムッとする言葉その3:「生魚食べられるんですね!!」
これは生魚(刺し身・寿司)に限りませんが、日本人が「日本人しか食べないと思ってるもの」を食べる外国人を見ると、異様に興奮してしまうところがあるんですよね。
でも、夫に言わせたら、日本人に「ステーキ食べられるんですね!」って言ってるのと変わらないそうです。さすがに、ステーキと寿司はだいぶ違う気がしますけど・・・
まあ、寿司が大好きな外国人はたくさんいるので、これもそっとしておいてあげましょう。
関連して、「タコ食べられる?」「納豆好き?」という質問も、いっつも聞かれてちょっとうんざりのようです。(ちなみに、夫はタコは好き、納豆は苦手です。)
★外国人がムッとする言葉その4:「目がきれいですね」
これは、青い目の夫によると「ムッとする」というより「気まずい」そうなんですが、恋愛感情があるわけでもない人に「目がきれいですね」と言われたら、ちょっと困ってしまうそうです。
日本人にとっては、青い目とか緑の目とか気になるし、褒めたい気持ちはわかります。もちろん、褒められて嬉しい人もいると思います。
夫によると、自分が独身だったとして、女性に「目がきれいですね」と言われたら、それは「あなたに異性として興味があります」というサインだと考えるそうです。
その人を誘う意図があるのでなければ、体の特徴を褒めるのは、辞めておいたほうがいいかも。
★外国人がムッとする言葉その5:「顔小さいですね!」「足長いですね!」
私たち日本人にとっては憧れの、
・顔が小さい
・足が長い
・鼻が高い
といった体の特徴も、彼らにとっては褒められても嬉しくない場合が多いです。
足短族の私たちには信じられないことですが、足が長すぎてバランスが悪いからコンプレックス!なんていう欧米人も、結構いるんです。
「顔が小さい」「頭が小さい」も、欧米人は言われてもよく意味がわからないとのこと。
「鼻が高い」も、"big nose"なんて言っちゃうと全然褒め言葉にならないどころか、場合によっては「精力旺盛」「アソコが大きい」という意味にもなりうるそう。(;・∀・)
というわけで、外国人が言われて嬉しくない褒め言葉を5つご紹介してみました。
繰り返しますが、決して日本人に悪気があるわけじゃないのは分かってるので、怒るとかムカつくとかいうよりは「はいはい、またきた」という感じです。
なので、「もしかしたら、これも外国人は不快に思うのかな?もしかしたら、これも?」なんて心配しすぎず、普通に「自分がされてイヤなことは相手にもしない」のルールを守って、相手を自分と同じ人間として尊重して接していたら、大丈夫です。
以上、参考になったら幸いです。^^