クルーズ旅行のデメリット【ギリシャ・サントリーニ島(1)】
今年の5月から6月にかけて、10泊11日の地中海&エーゲ海クルーズに行ってきた。
これまでの記事は、こちら。
・地中海とエーゲ海で英語が公用語のクルーズ船で困ったこと
・海外発着のクルーズ船で気づいた、旅を楽しむのに不可欠な英語スキル
・初めてのクルーズ旅でアメリカ人夫を見直した理由
・日本のとてつもない存在感を感じた地中海クルーズ旅
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・イスタンブール発バルセロナ行きの機内で実感した旅の醍醐味
・【2024年5月地中海】🇪🇸バルセロナの危険エリアに宿泊
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・地中海クルーズで船からの眺めが一番美しかった国
・【地中海クルーズ】憧れの国ギリシャのアテネへ
・トルコのコーヒー占いで言われたこと【地中海・エーゲ海クルーズ】
ギリシャのサントリーニ島
今日は、ギリシャのサントリーニ島への寄港の日。ギリシャで行ってみたい島と言えば、サントリーニ島とミコノス島。今まで数々のテレビの旅行番組で見たことのある、旅行客にとっては憧れの島だ。
崖の上に見える白い建物がまるで雪が積もっているように見えることも、テレビの旅行番組ですでに予習済みである。
小型ボートで上陸
サントリーニ島は小さい島で、大きなクルーズ船では接岸することができないので、「テンダーボード」という小型ボートに乗り換えて上陸する。
サントリーニ島でも、アテネと同じくバス移動のみのツアーを予約した。
時間の余裕があればローカルバスで安く移動したいところだけど、たった1日(実質10時間程度)しかいられないので、行き方がわからなかったりバスの時間が合わずに時間をロスする可能性を考えると、やっぱり一番便利なクルーズ船のツアーに頼ってしまう。
イタリア人通訳ガイドがサントリーニ島に住み着いた理由
バスで港からイアという街に向かう途中、女性のガイドさんが島の成り立ちや文化を説明してくれた。サントリーニ島は、火山の爆発でできたそうだ。自力でローカルバスに乗る旅ももちろん楽しいけれど、ツアーはツアーで、ガイドさんの解説を聞くのも楽しいし、勉強になる。
通訳ガイドさんは40歳くらいのイタリア人女性で、聞き取りやすいイタリア語訛りの英語を話す。この後、イタリアのポンペイで最強に聞き取りにくいイタリア訛りの英語を聞いたので、ますますそう思う。この通訳ガイドさんは、サントリーニ島に20年近く前に移住したそうだ。
今回はアメリカ船籍のクルーズということで、乗客の大部分が英語話者なので英語のツアーだけど、きっとイタリア人の観光客相手にイタリア語でガイドもするのだろう。
ガイドさんは言った。
「あそこに、ブドウの木が見えますね。このサントリーニ島は、ワインが美味しいことで有名です」
そして、続けた。
「サントリーニ島のワインは、あまりに美味しくてついたくさん飲んでしまうので、このように言われています。
あなたがサントリーニ島のワインを1杯飲むと、だんだんいい気分になっていきます。
サントリーニ島のワインを2杯飲むと、自分の名前が何だったのか、忘れはじめます。
サントリーニ島のワインを3杯飲むと、ギリシャ語を流暢に話し始めます。
そして、サントリーニ島のワインを4杯飲むと、もうサントリーニ島から離れられなくなります。
もうおわかりのように、私は4杯飲んでしまったので、この島に住み着いてしまったわけです」
きっと、このフレーズは彼女の鉄板ネタなのだろう。バスの乗客たちにも、大ウケだった。
イタリアと言えば、ワインが有名な場所。でも、そのイタリア人が惚れ込んで住み着いてしまうほどのワインって、どんなに美味しいんだろう・・・と、すごく興味を惹かれた。
絶景のイア
バスがイアに到着し、自由行動に。サントリーニ島のイアは、島の北部にある。島で最も美しい景色が見られる場所として知られているが、島の中心部のティラからは少し遠く、バスやタクシーで移動する必要がある。なので、私たちはクルーズ船のツアーを利用した。
絵葉書でよく見る場所へ
そしてサントリーニの有名な景色のところに来た!!
お天気も最高で、この景色。「わー、すごい、きれい」以外の言葉が出ない。
どこを切り取ってもポストカードなんだが。
サントリーニ島でスーツケースは不便
このサントリーニ島のホテルが集まるエリアは、車もバイクも入れない。道は狭く階段だらけなので、スーツケースを自力で運ぶのは難しく、頭にスーツケースを載せて歩いている運び屋のお兄さんをたくさん見た。
その点、クルーズ旅の良いところは、スーツケースを運ぶ必要がないこと。手荷物だけで身軽に観光ができる。夜、ディナーを食べたり寝たりしている間に船が勝手に移動してくれ、朝になったら次の目的地に着いているということが、こんなに快適なことなのだと今回はじめて知った。
それについては、私の本館ブログにも書いた。↓
クルーズ船のデメリット
ただ、クルーズ船の旅にもデメリットはある。それは、一つの船に乗っている数千人の乗客がいっぺんに上陸して、皆が似たようなルートで観光するので、小さな島だと混雑してしまうこと。
この日は、幸い午前から来ていたクルーズ船は私たちの船だけだったが、夏のハイシーズンには、最大で7隻ものクルーズ船がサントリーニ島に寄港する日もあるそう。そうなると、1隻に3000人乗っていたとして、2万人以上もの観光客がいっきにこの小さな島に溢れかえることになる。もちろん、それに加えてクルーズ船以外で来ている観光客も大量にいる。
そうなると、こんな小道はまともに歩けないほど大混雑する。インスタ映えする写真スポットには、長蛇の列。だからギリシャ政府は、サントリーニ島やミコノス島などに1日に寄港できるクルーズ船の数を来年から制限することを検討しているそう。そうなったら、クルーズ費用もさらに上がることになるそうだ。
なので、サントリーニ島に来るなら、できるだけ7月と8月は避けた方が良さそう。冬だとお店が閉まっていることが多いそうなので、春か秋がいいのかもしれない。私たちの行った5月末は、お天気は快晴で、でも気温は暑すぎることなく快適で、観光客は多いけど大混雑ということもなく、最高の時期だったと思う。
というわけで、今日はここで終わりにして、サントリーニ島の後半は次の記事で!
ブログ書いてます。よろしければ、こちらもどうぞ。
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