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イスタンブール発バルセロナ行きの機内で実感した旅の醍醐味

こんにちは、エバンス愛です。アメリカ人の夫と国際結婚し、夫婦で英語を教えています。2024年5月から6月にかけて、地中海とエーゲ海を旅行してきました。

昨日コミュニティメンバーさんと話していて、「旅行の写真を見たい!」という声が結構あったので、記録のために残しておこうと思います。

シンガポール経由でスペインへ

私たち夫婦はANAマイルの特典航空券で海外旅行をすることが多いのだけど、せっかく航空券はタダなのに燃油サーチャージが高い。でも、シンガポール航空は燃油サーチャージがかからないので、遠回りしてシンガポールで1泊したとしてもその方が得と判断した。

チャンギ空港。天井の映像が変化する。天井から流れる滝は見逃してしまった

シンガポールに16:40着で、翌日は午前の便で出発。なので、マーライオンとかマリーナベイサンズとかのいわゆる中心街には行かず、空港に近いカトン地区に宿泊することに。

この地区は「プラナカン」という、中国系の移民とマレー系の現地女性との間に生まれた人たちの築いた文化で有名だそう。

関空からシンガポールまでの機内で、この本をkindleで読んで予習。↓

プラナカン文化は、中国、マレー、ヨーロッパなど、いろんな文化を融合した、カラフルな建物が特徴。

こうやって旅を通じて、世界のことがちょっとずつわかっていくのが良いよね。行かなかったら、多分知ることもなかったと思う。

かわいすぎんか・・・僧侶のオレンジの袈裟すらかわいい

ホテルに到着した時に雨が降ってたのと、フライトで疲れてお腹も空いてたのもあり、散策はあきらめ夕食にでかける。近所に、ラクサというココナッツミルクベースのラーメンが有名なところがあるらしい。

これがラクサ。美味しかったけど、盛り付けが絶望的に汚い

お店の写真とか全然残してなくて、この写真1枚しかないのだけど、スパイシーな中にココナッツ味がしてすごくおいしかった。夫のマイクも、おいしいと喜んでいた。

通りかかったヒンズー教のお寺。象(ガネーシャ)がいっぱいでカラフル。

参拝してる人がたくさん

翌朝。タクシーが来るまで急いで付近の写真撮影。

タイルもかわいい
この一帯のプラナカン建物は、ちょっと作り込みすぎ感あって不評とも聞いた

実はこの旅行の前日に、シンガポール航空機が乱気流に巻き込まれてシートベルトをしていなかった人が天井に激突し、一人が亡くなるという事故が起きていた。

タクシーで空港に向かいながら運転手さんとその話になったのだけど、わたしは実はその事故のことを知らなかった。どおりで、離陸前の手荷物のチェックがいつも以上に厳しかったわけだ。知らないまま飛行機に乗ったわたしは、ある意味幸せだったのかもしれない。

乱気流で体を強く打って脊椎を損傷した方もいるそうで、本当にお気の毒に思う。もちろん、座席に座っている時にはシートベルトをするようにしているけれど、トイレとかに立っている時にそんなことになってしまったら、どうしたらいいんだろう。わたしだったら、好きな旅の途中で死んでしまうようなことになっても、それはそれで本望かもしれないとも思う。

空港に向かうタクシーの車窓から

チャンギ空港に到着。円安で、見るものすべてが高くて悲しい気持ちになるから、空港では何も見てないし、買ってない。

シンガポールからイスタンブール経由でバルセロナへ

シンガポールから、トルコ航空でイスタンブールへ。

年齢を重ねるにつれ、機内食が食べられなくなってきた。(でも、毎回ワインはちゃっかり頼む)

どうせほとんど食べられないし、最初から断ろうかとも思うのだけど、長時間フライトの気分転換として機能してくれてはいる。食事がなければ、狭いエコノミー座席での時間はもっともっと長く苦痛だろう。

イスタンブール空港

11時間のフライト後、イスタンブール空港に到着。イスタンブールにはまだ行ったことがなく、ぜひ行ってみたいのだけど、今回は乗り継ぎ4時間しかない。メルマガを書きながら、フライトを待つ。

イスタンブール上空

イスタンブールからバロセロナへ。

このフライトマップを見ながら、「航路おかしくない?」とマイクと話していた。まっすぐ飛べばもっと早いだろうに、ギリシャ上空を思いっきり避けて飛んでいる(ように見える)。

トルコとギリシャは、仲が悪い。オスマン帝国(オスマントルコ)がギリシャを領土に取り込んだり、第一次大戦後には、「トルコはもともとギリシャの一部だった!かつての領土を取り戻そう!」という運動がギリシャで盛んになってトルコに侵攻したり。

そういう流れがあっての犬猿の仲という関係性も、世界史の勉強をやり直した今は前よりわかるようになった。おかげで、こういうフライトマップを見て気づくことも増えた。さらに、「ギリシャとトルコの国同士は問題を抱えているけど、僕はギリシャ人を兄弟だと思っている」というトルコ人とも出会った。

トルコのシリンジェ村

歴史を学び、その土地を踏み、人々と話すことで、知識が臨場感を伴って立体的になってくる。今の時代、歴史の勉強も、現地の人と話すことも、日本にいてもオンラインでいくらでもできる。でも、問題は日本にいる時には興味が及ばないことがたくさんあるということだ。

シンガポールのプラナカン文化も、トルコとギリシャの関係も、旅で訪れなかったらわたしのポンコツレーダーにはひっかからなかっただろう。自信を持って言える。(なんの自信)

旅先に選んだからこそ、もっと知りたくなり、勉強したり本を読んだりした。そして、実際にそれを見て人と話して、知識が深まったり新たな発見があったりした。それが旅の醍醐味だと思うし、旅は娯楽ではなく「投資」だと思う理由だ。

世界史をやり直したきっかけと成果はこの記事で。↓

世界史を勉強するのに私が使ったスタディサプリ(学生用だけど大人でも受講できる)について↓

というわけで、この続きはまた今度!


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