エミー賞史上最多18冠!『SHOGUN』主演・真田広之さんの英語スピーチ
このnoteで、何度も
『SHOGUN』、見て〜!
『SHOGUN』、絶対おすすめ〜!
『SHOGUN』、見とかないと、外国人に話題を振られたら困るよ〜!
と言ってきたハリウッド作の日本の時代劇、『SHOGUN 将軍』。もう、ご覧になりましたか?
これまでの記事↓
SHOGUNとは、真田広之さん演じる徳川家康が権力争いの末に天下を取るまでの話ですが、これがほんとにほんとに面白いです。映像も、セットも、衣装も、俳優の演技も、とにかく素晴らしいです。
当初は1シーズン完結の予定だったのですが、あまりに人気が出てしまったため、すでに3シーズンまでの制作が決定しています。シーズン1は、関ケ原の戦いの前で終わっているので、シーズン2以降では関ヶ原が描かれるのでしょう。
そのSHOGUNが、アメリカのドラマ界で最も権威ある「エミー賞」で、史上最多の18部門で賞を獲得しました。
そして
・作品賞(その年の最高のドラマに贈られる、最も栄誉ある賞)
・主演男優賞(真田広之)
・主演女優賞(澤井杏奈)
・監督賞
というメインの賞4つを、SHOGUNが独占しました。
それ以外にも
・音響編集賞
・視覚効果賞
・メイクアップ賞
・衣装デザイン賞
・ヘアースタイリング賞
・スタントパフォーマンス賞
なども受賞し、裏方のスタッフ(多くの日本人を含む)の仕事も高く評価されました。特に、着物やカツラ、戦国時代の城や和室のセットなど、日本人の専門家がその技術を結集させて作り上げたドラマの美しさと完成度の高さは、欧米から驚きを持って迎えられました。
(というか、日本人の私が見ても、「お金かかってるな〜!」という、めちゃくちゃ豪華なセットと衣装でした)
『SHOGUN』が18部門で受賞するまで最多記録を持っていたドラマは、『ゲーム・オブ・スローンズ』。
日本では、一部のドラマ好きの人しか知らないドラマかもしれませんが、欧米ではほんとに誰でも知ってる、社会現象を巻き起こした伝説的な超・超大人気ドラマです。
『ゲーム・オブ・スローンズ』は、2019年に12部門の同時受賞という、史上最多記録を打ち立てていました。でも、『SHOGUN』は18冠に輝き、その大記録を軽々と超えていったのです。
主演男優賞、主演女優賞とも、日本人が受賞するのは史上初。そして、劇中に英語がたった3割という、外国語(つまり日本語)がメインのドラマがエミー賞を受賞したのも、史上初。これはほんとにすごいことで、まさに「歴史的な快挙」です。
真田広之さんの英語スピーチ
真田広之さんの受賞スピーチは、非常に感動的だった上に、英語も本当にお上手でした。その英語スピーチと日本語訳を、ご紹介しておきます。(日本語は、私の適当訳です)
こういうスピーチって、ある程度、事前に準備しているとは思うのですが、そうだとしても、素晴らしい英語でした。
特に、Shogun taught me that…のところのtaughtって、日本人には発音が非常に難しいんですが(※私も、気を抜くとちゃんとできない汗)、真田さんの発音は、完璧。口を「あ」の形にして、「お」と発音するつもりで、「taught」と発音します。
真田さんは、40歳を超えてから本格的に英語のトレーニングを始めたそう。それでここまでの発音や流暢さを身につけているので、私たちにも勇気を与えてくれます。
以下で動画をフルで見られるので、ぜひ真田さんの英語スピーチを聞いてみてください!2:10あたりのtaughtの発音にもご注目。
正しい日本を伝えたい
真田広之さんは、この役のオファーがきたとき、
「今までのように、ハリウッドで間違った日本が描かれることは、私の代でもう終わりにしたい。
自分がこのドラマに関わるのなら、できるだけ正しい日本を世界に伝えたい。
そのために、日本人役は必ず日本人俳優を起用し、スタッフは、日本から時代劇専門家を呼びたい。それが可能なのであればという条件で、引き受ける」
と言ったそうです。そして、その条件は受け入れられ、真田広之さんは、主役兼プロデューサーとしてこのドラマの制作を率いることになりました。
真田広之さんは、日本人の私たちが見ても納得感のある、そして日本を誇りに思えるドラマを作ってくださり、しかもこんなに世界中の人に高く評価されるドラマにしてくださいました。私は、本当に感動しています。
『SHOGUN』は、その年に作られた最高のドラマに贈られる「作品賞」も見事受賞しました。真田広之さんは、ふたたび壇上に上がりました。
そして、なんとこのときは、
「Let me talk in Japanese quickly.(少しだけ、日本語で言わせてください)」
と前置きしたうえで、こう日本語でスピーチをしたのです。
「これまで、時代劇を継承して支えてきてくださった全ての方々、そして監督や諸先生方に、心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は、海を渡り、国境を越えました」
真田さんは、こう日本語で言いながら、感極まって涙ぐんでいたように見えました。
これは、英語が話せない人が日本語でスピーチするのとは、全く意味が違います。英語も流暢に話せる真田広之さんが、当然のごとく英語が公用語であるあの場で、「あえて」日本語でスピーチをしたことに、真田さんの本気を見た気がしました。
欧米に媚びず、「どうだ、これが日本だ!」と、堂々と世界に日本を発信したのです。それが、数々の史上初という記録が示すように、海外から大絶賛で受け入れられました。
・・・いやー、暑苦しくてすみませんが(;・∀・)、日本人として本当に嬉しく誇りに思いましたし、私も、もっと日本を広めるために頑張らないと!!!と思いました。
作品賞の日本語スピーチの方は、こちらで見られます!
というわけで、世界のSHOGUNへの注目度は、エミー賞の総なめでさらに高まることが確実なので、まだの場合は、絶対に見てください!
日本では、ディズニープラスで見られます。アンテナもチューナーも何もいらないです。オンラインで申し込んだら、その直後にPCやスマホで見られます。
もうね、たった10話なので、ぶっちゃけ1ヶ月で見終わって、すぐに解約すればいいじゃんって思う。(笑)必要なのはたった1,000円。Huluとのセットプランだと、さらにお得で1,490円です。
あとがき
ちなみに、真田広之さんのスピーチで「東洋と西洋が "敬意をもって" ぶつかった」というところがありましたが、
それって、
「日本にリスペクトがないアレとは違うぞ!」
ってこと?と、個人的には思いました(笑)
アレとは
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