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アメリカ人が興味を持ってる日本のこと

こんにちは。エバンス愛です。広島出身、大阪在住で、社会人になってから一から英語を独学でやり直し、英語講師、外資系企業秘書、医学研究機関の通訳翻訳者などを経て、現在はアメリカ人の夫と一緒に社会人に英語コミュニティを運営しています。

先週から、アメリカのフロリダにある夫マイクの実家に滞在しています。ちょうどサンクスギビング(感謝祭)だったので、お兄さんの家族に会いに行ったり、姪の結婚式に出席したりと、いろんな行事に参加しています。

サンクスギビングのお肉

食事は、顔よりでっかく5センチくらいの分厚いステーキとか、サンクスギビングの七面鳥とか、アメリカンなものを食べております。

庭のグリルで焼いたリブ肉。めちゃうまい


夫は、お母さんに「今日は◯◯が食べたいなぁ」と日本では食べられない、アメリカ時代の懐かしいものを毎日いろいろリクエストし、喜んで大量に食べていてお腹周りがかなり膨らんできています(;・∀・)

マイクのお母さんは「あなたがこんなに食べるの、初めて見た」と驚いています。実際、マイクはアメリカに住んでた頃はすごく痩せていて、少食でしたが日本に来てから食事の量が増えて、野菜も食べるようになり、(昔は全く食べなかった)最近はお米も好きになり、めちゃくちゃ食べます。

テレビでやってたサンクスギビングパレードに、悟空が


天皇の苗字は?

アメリカでは、マイクの家族や親戚にたくさん会っていろいろ話をしましたが、その中で「天皇とは何か」という話になりました。

夫マイクのお兄さんが「日本のエンペラーって、どういう苗字?」と聞くので、「苗字・・・? 天皇に苗字って、あったっけ・・・?」と思いながら、ああそうか、たとえばイギリスだとマウントバッテン家とかウィンザー家とかあるので、そういうことか・・・と気づいて、

「天皇には苗字はないよ。なぜなら、天皇家は同じ王朝でずっと続いてきているから、別の苗字の家族と区別する必要がないから」

と説明しました。(※この説明が正しいかどうかは不明)

すると、20代の姪たちも「天皇って、普段は何をしているの?政治に関わることはあるの?」などといろいろ聞いてきて、それに答えていました。

ちなみに、「天皇陛下のお仕事の一つは、日本人と世界の人の幸せのために祈ることだよ」と言うと、「いいなー!私も、その仕事やりたい!」と、職探しに苦労している21歳の姪が無邪気に言ってましたが(苦笑)

アメリカの肉、でかい!安い!と感動する夫


王様がいる国、いない国

私たちのコミュニティALP (Ambassador Language Program)でも、まさに、皇室についてディスカッションで取り上げました。外国人が興味を持っているテーマの一つだからです。

「そんなこと、考えたこともなかった」
「外国人が、そんなことに興味を持ってるなんて意外」

と何度もメンバーに言われましたが、まさに、天皇家が何か、日本人は天皇家をどう思っているか、知りたいと思っている人が多いのです。特に、自分の国に王室がない場合には。

SPEEDIER READINGの土曜のLiveでも、世界のいろんな国を取り上げて、そこが共和制か、君主制かをメンバーさんにクイズ形式でチャレンジしてもらっています。

外国人と会話をする時、その人の出身国は王様がいる国なのか、そうでないのか。これをちゃんとあなたが知っているかどうかで、相手の日本の天皇への理解や考えもある程度予測することができたりします。

夫のお兄さん宅の素敵なツリー


国際人として重要なこと

夫のお兄さんが、言っていました。

「アメリカは、イギリス王室に反対してイギリスを追い出して作った国だから、『王室とは悪いもの』という思いが、建国の精神として自分たちの根底にある。だから、日本人が天皇家についてどう考えているか、すごく興味がある」

と。

だから、あなたが天皇制に賛成であれ、反対であれ、その理由とともにきちんと意見を言えることが、国際人としてすごく重要なのです。

もちろん、「興味がない」という人もいるでしょう。でも、「興味がない」ってあなたが答えたところで、絶対、聞かれますよ。「なんで興味がないの?」って(苦笑)


「世界で『エンペラー』がいる国は、日本だけでしょ?そんな特別な存在なのに、どうしてあなたは興味がないの?

天皇を誇りに思うでもなく、廃止すればいいと思うでもなく、興味を持たない理由は、いったい何?」

って。

「ひぇ〜〜!!」ヾ( •́д•̀ ;)ノぁゎゎ

ってなりません?

(ちなみに、英語道の松本道弘先生は、「天皇はエンペラーとは違う!エンペラーは皇帝であって、天皇は、皇帝ではない。だから天皇は、英語でもTennoと表記するべき」って、常々おっしゃってました。)

海外ではただスーパーに行くのも楽しい


自分の意見を持つこと

特に欧米人は「あなたはどう思う?」「なぜ?」を、ものすごく聞いてきます。

この、「なぜ?」「あなたはどう思う?」攻撃、ご経験がある方は多いでしょう。私たち日本人は、すごく困るんですよね。

「なんでって言われても・・・」
「なんとなく、そういうものだから・・・」

と。

私たちは、学校教育で自分の意見を論理的に伝えるという場がほとんどありません。だから、意見を言うことに慣れていないし、もっと言えば、自分の意見を持つことに慣れていません。

でも、アメリカでは、小学1年生からみっちりやるそうです。自分の宝物をクラスに紹介して、それが大切な理由を3つ言う。自分の好きなスポーツを話して、その理由を3つ言う。

だから、ALPでも自分の意見と、その理由を3つ述べる練習をメンバーさんにはマイクの指導でしっかりやっていただいています。

「難しそう」って思うかもしれませんが、アメリカでは小学1年生からやってることなので、実は、全然難しくないんですけどね。

私は、この同じスピーチの型を大学でフランス人の教授に教わりましたが、その先生も、「全然難しくない!フランス人は、小学生からやってる!」って言ってました。


「雑談」で教養が問われる

「自分は、仕事で英語が必要なだけだから、天皇がどうこうとか話す必要はない」って思うかもしれませんが、そんなことないです。

仕事で英語が必要な多くの人が悩んでいるのは、

「仕事のプレゼンとかなら、事前に準備できるから、たいして難しくない。問題は、質疑応答と、食事の場などで仕事以外のトピックで雑談をしないといけない時だ。この『雑談』が、一番難しい」

ということです。

「雑談」の場で相手が何を聞いてくるか、それは私たちにはコントロールできません。そこで、もしも天皇について聞かれて「興味ない・・・」「よく知らない・・・」となっては、あなたはきっと恥ずかしい思いをします。


松本道弘先生が常々おっしゃっていたことは、

「英語がいくらペラペラになっても、中身がペラペラでは、駄目だよ」

ということでした。

だから、英語力と同時に教養を磨いて、外国人に日本のことや自分の意見をしっかり伝えられるように成長していければと思います。この記事を通じて、あなたにそういう気づきを持っていただけたら、私もとても嬉しく思います。


私自身、未だに知らないこと、わからないことだらけで、マイクの「なぜ?」「君はどう思う?」攻撃に日々たじたじしておりますが、今、この年齢になってもまだまだ学ぶべきことがあるのは楽しいなとも感じています。そういう仲間を増やしていけると嬉しいなと思います。

では、今日はこれで。

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