内閣サイバーセキュリティセンターが同盟国から信用されない理由(3)
第一章:同盟国との情報共有
私が『序章: サイバーセキュリティの重要性』、『第一章:同盟国との情報共有』などという解りきったことを書いていると、国防や諜報に詳しい読者の皆様は、『なぜ、いま発生しているあの重大な諜報問題に突っ込まないのか⁉』と不思議に思っているでしょう。でも態々回りくどい説明をしているのには、ちゃんと理由があるんです。
例えば、ここで『アメリカ政府は範馬勇次郎と友好条約を締結している』と書くと、このブログの愛読者の #アニメファン の皆様は、『 #ジョジョの奇妙な冒険 や #攻殻機動隊 、 #シュタインズ・ゲート から #ワンパン や #シンプソンズ にまで精通しているだから、そりゃぁ次は #刃牙 ですよね』と当然のように受け止めるでしょう。
一方で、漫画やアニメに関心のない方は #範馬勇次郎 の話を読んでも、『この国家の一大事の最中に、この #アニオタ はなにをくだらない話をしてるんだ?』と呆れてしまうはずです。実はここに国防や諜報に詳しい方々が見落としているポイントがあるんです。国防に精通している方々の数と、アニメファンの母数を比較してみてください。2019年に日本リサーチセンタが実施した調査によると、日本国民の約三分の一はアニメファンです。
この数字には #サザエさん や、 #ドラえもん 、 #名探偵コナン 、 #クレヨンしんちゃん 、 #ワンピース のようなアニメを漫然と観ている方々は、アニメファンには含まれていません。これはピアノのBGMを聞いても、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンの区別がつかない人をクラシックファンとは呼ばないのと同じです。それで、漫然とは言えども国民的アニメと言われているようなアニメ視聴者を加味すると、日本国民の過半数がアニメに親しんでいると言えるでしょう。
一方で国防や諜報が何だか解る人はいったい日本には何パーセントくらい居るのでしょうか? そもそも『諜報』という漢字が読める人が何人いるかさえ定かではないほど、日本人の大半は #国防 や #諜報 には関心がありません。日経関連誌などには『諜報(ちょうほう)』と表記されていますが、これは日経を読んでいるような #情報弱者 は、諜報の読み方がわからない可能性が高いことを示唆しています。しかも、日経関連誌でどのような人が諜報を解説しているかというと、自称 #スパイオタク の #池上彰 レベルなんです。池上彰の日経クロストレンドの記事の👍の数は、半年間で1(池上彰本人が👍していたら0という意味です)とか、多くても5程度なので、これならX(Twitter)にラーメンの写真でも投稿しておいた方がインパクトは大きいと言えるでしょう。
そのため、『国防』という単語を使っただけで、『あの人は右翼だから関わらない方が良い』とか、『諜報』という単語を使っただけで、『 #インチキ評論家 だ』と無視されてしまうのが実情だと言わざるを得ません。このような現状では、まずは『国防』とは何で、『諜報』とは何かという基本的なところから説明する必要があるんです。
テレビドラマの #VIVANT を観た時の日本人の大半の反応は、以下のような感じです。国防や諜報が何だか解っている人が、VIVANTなど見ない理由がここにあります。殆どの日本人はVIVANTを見て驚く程度の知識しか持ち合わせていないのです。
そりゃぁ私だって以下のような記事には書いていない話から解説したい気持ちは山々です。 #エリック・シンセキ (新関健)元陸軍大将・元陸軍参謀総長や、 #ポール・ナカソネ (ポール・仲宗根)陸軍大将・アメリカ #国家安全保障局長官 や、米国 #海兵隊 #情報将校 の話しでもしたいところです。
でも、いきなりこんな話をすると、 #ミリタリーオタク #ミリオタ と勘違いされるか、自称フランス外人部隊の中尉待遇の格闘技教官でアルジェリア戦争に参加していたという #インチキ軍事評論家 みたいな扱いになってしまうでしょう。だから、まずは、国防や諜報とは何で、日本の諜報システム構成はこうなっていて、どこから情報が洩れているかを懇切丁寧に説明する必要があるんです。ここまで暴露されても気が付かないのが、日本の所謂 #諜報機関 なんです。
つづく…
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