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小学生でもわかる計算資源経済学入門

 やぁ、みんな。ボクのnoteの読者は小学生が多いのか、『小学生でもわかる資源経済学入門』はとても好評だったよ。

 それで、今回は資源経済学の観点から、有限な #計算資源 をどのように扱うかについて解説してみるね。

#松尾豊 くんは計算資源経済学も就労人口比率も理解していないので、以下のようなとんでもないことを言ってしまうんだよ。

今みなさんがやっている仕事のほとんどは、ブラウザ上あるいはPC上で完結すると思うんですね。「こういうことやって」と言って、行動の出力をしてくれると相当大きく自動化が進みます。AIができる領域が一気に広がるということなんです。

「最終的にAIは“人工超知能”の技術領域に辿り着く」松尾豊氏が解説する、生成AIの現在地と未来

 松尾くんの何がとんでもないかを説明すると、実際に国勢調査の職業分類別の就業者数を見てみると、総就業者数5767万人のうち、デスクワーカーは1614万人(28%)に対して、ノンデスクワーカーは3013万人(52%)とデスクワーカーの約2倍も多いんだ。しかもね、デスクワーカーと言っても、出社してミーティングをしてから外回りの営業をしたり、看護師のようにデスクワークと看護作業の両方が必要な仕事も多いよね。

 だから実際には日本の完全デスクワーカーの比率は、就労者の20%以下なんだね。さらには日本の就労者数は6723万人くらいで、人口の約50%は就労していないんだよ。これは、高齢者や子供が働いていないから、日本では給料をもらって働いている人は、二人に一人しかいないんだ。

 つまり、前の就労者の20%に50%を掛けると、日本人の10人に1人程度しか、松尾くんの言っているようなパソコンだけの仕事をしていないんだ。松尾くんは、このパソコンを使っている10%の人しか見ていなくて、日本人は全員がパソコンで仕事をしていると勘違いしているから、すべての発想や着眼点が間違ってしまうんだね。

 他にも、とにかく凄い性能のAI専用スパコンに何百兆もパラメータを入れようとするのは、計算資源経済学やAIのハードやソフトの基礎を理解していない人の特徴なんだ。

計算資源経済学ってなに?

 計算資源経済学では、以下のような主要な概念と戦略を用いることで、これらの資源を効率的に割り当て、最大の効用を引き出し、無駄を最小限に抑えることができます。

希少性と機会費用

 まず、『希少性』って言葉を知ってる? これは、コンピューターの力(処理能力やメモリ)が限られていることを意味するんだ。だから、あることにコンピューターの力を使うと、別のことには使えなくなるんだよ。これを『機会費用』って言うんだ。

 例えば、すごく難しい計算をするためにコンピューターの力を使うと、他の簡単な仕事ができなくなるってことなんだ。このトレードオフを理解することで、どの仕事を優先するかを決めるのが大事なんだよ。

効率性と最適化

 次に『効率性』と『最適化』って言葉を教えるね。コンピューターの力をできるだけ無駄なく使うことを『効率的に使う』って言うんだ。そして、より少ない力でより多くのことを達成するために工夫することを『最適化』って言うんだよ。

 例えば、もっと賢いプログラムを使うと、コンピューターがより早く仕事を終えられるんだ。これで時間もエネルギーも節約できるよね。

コストと利益の分析

『コスト』と『利益』も覚えておこう。これは、コンピューターの力を使うための費用と、それを使って得られる結果を比べることなんだ。

 例えば、新しいゲームを作る前に、それがどれだけ売れるかを考えて、作るための費用がその利益に見合うかどうかを判断するんだよ。

優先順位付けとスケジューリング

『優先順位付け』とは、何が一番大事かを決めること。そして、『スケジューリング』は、その順番で仕事を進めることなんだ。

 例えば、学校の宿題をやる順番を決めるのと同じだよ。難しい宿題を先にやって、簡単な宿題は後回しにする感じだね。

持続可能性と再生可能資源

『持続可能性』は、長い間同じ方法で続けられること。『再生可能資源』は、何度も使える資源のことだよ。

 例えば、コンピューターを長持ちさせるために、省エネの工夫をすることが大事なんだ。

市場メカニズムと価格設定

 これは、コンピューターの力を使うために、需要と供給を調整する方法のことだよ。

 例えば、たくさんの人が使いたいときには値段が上がって、あまり使わないときには値段が下がるってことなんだ。

資源配分モデル

 資源配分モデルは、公平にコンピューターの力を分ける方法のことだよ。例えば、みんなが平等にゲームをプレイできるように、時間を分けて使うって感じだね。

技術革新

 最後に『技術革新』。これは、新しい技術を使って、コンピューターの力をもっと賢く使うことだよ。例えば、量子コンピューターという新しいタイプのコンピューターは、今のコンピューターよりもずっと速く問題を解決できるんだ。

結論

 計算資源経済学では、コンピューターの力を無駄なく使うために、効率性や最適化、優先順位付け、そして技術の進化が大切なんだ。これを学べば、もっと賢くコンピューターを使えるようになるよ!

 要するに、ただ速いコンピューターに大量のデータを投入すればAIが賢くなると言った発想は、小学生レベルの考え方なんだよ。だから、松尾くんも、小学生のみんなと一緒に計算資源経済学を勉強しなくちゃだめなんだよね。

武智倫太郎

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